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[出会いに至るのはすごいことで素敵な事と言いながら首を傾げる彼に]
確かに。あそこでジュンタが倒れなければきっと変な人ーって思ったまま通り過ぎてたかもね。
そう思えば素敵なことね。きっかけはどうであれ。
[最後の一言はいたずらっぽく言い]
唯一一番になれるものかー。
でも人よりちょい上でも十分すごいと思うよ?
[首を傾げ彼の顔を覗きこみ、はぁと落ち込んで見せる彼に]
可愛い女の子ねー。いつもそうやってナンパするの?
[くすくすと笑う。]
ケーキに誘う口実…。別に口実作らなくても一緒にケーキ!って誘ってくれればいつでも行くよ!
おごりならね!
[小さく舌を出して最後の一言を付け加える。]
[彼が誰か知り合いを見つけたらしく声をあげるのを聞いて、そちらを見ればそちらもこの前見た顔。]
あ…。あの人もイマリ先輩に会った日にいた人だ。
ジュンタの知り合いなんだ?
[そう尋ねながら、社会人の彼にぺこりと頭を下げた。]
…ジュンタお前ぃ、こんなトコで何やってんさ…。
こないだは折角テンパってた緑一色を…
[えぇ、堅実に打つけどリーチ後になかなかツモれずフリコむタイプ…。]
同じ街にいて、同じ学校にいて、同じ公園にいて。
その結果の出会いが、あれってのもはずいけどな?
[本当に、素敵だと思っているのは俺だけだろうか。]
一番じゃなきゃ駄目な時だってあんのさ。
恋愛に二番はないみたいに。
[ちょっとだけ、真面目な例えをしてみた。]
おいおい、俺がナンパ少年みたいになってないか?
俺はナンパなんかしないよ、普段は。
今日は気分が良かったんだ。
好みにもうるさいしな、俺は。
[ちっちっち、と指を振ってみる]
ちぇ、男は誘う口実考えんのにずぅーっと悩むんだぞ?
ま、勝ったら誘うさ。どうせ金の使い道ねぇし。
[本当に誘ったら、毎日ケーキ喰うはめになりそうだが]
ズイハラさんは博打仲間さ。
美夏ちゃんのケーキ代の3分の1を担う人。
あはは、後輩をナンパしたとこっす。
役満は上がれないもんですってー?
あがられたら、勝ちがみんな飛んじゃうもの。
[ニコニコと、ズイハラさんに答えて]
…ったく、ツイてる奴ぁツイてるよなぁ。
金と時間に加えて、カワイ子ちゃんまで手にいれてやがる。
[くしゃくしゃと髪を掻きつつ溜息。]
こっちぁ当分忙しいし、星周り悪いっぽいんでな。
借りぃ返してもらうのは当分先んなるさね。
[恋愛に二番はないみたいにと言う彼に]
うーん…。確かに恋愛で二番は嫌だな。
一番じゃなきゃだめな時かー。
あんまり考えたことなかったな。
[常に能天気にその場のノリだけで生きてるのでそんなこと考えたことなかったと心の中で思いながら]
ふーん。好みうるさいんだ?
じゃあ、私はジュンタのお眼鏡にかなったってことなんだ。
[ちっちっちっと振られる指を目で追う。]
勝ったら誘ってくれるんだ!
じゃあ毎日勝ったら毎日おごり!
美味しいものならなんでもいいよ。
[にこにこと答えながら、ズイハラがケーキ代の3分の1を担う人と聞いて]
そうなんだー。
ごちそうさまでーす。
この前ちょっとお会いしましたよね?
[おどけたように社会人の彼に向って礼を述べた。]
ま、競争しないで済めばそれが一番いいけどな。
美夏ちゃんは、きっと考えなくていいから。
だから、今まで考えなかったんだから。
[それでも、男は戦う生き物だから。誰にも、負けたくないから]
そうそう、眼鏡にかなったんだよ美夏ちゃんは。
話してて、楽しいしな?
…あぁ、どうも。
[ものすごく複雑そうな顔で少女に会釈。]
キミは…あぁ、先日のイマリちゃんの後輩だっけ。
悪い事ぁ言わない、ケーキだけにしとけ?
おにゃのこは色々安売りしちゃあかんよ。
男は狼だ。特に若い男ぁナ?
[一応やんわりと釘さしてみたり。]
あはは、本当に毎日誘っちゃうよ?
よーし、勝つ目標ができたっ!
美夏ちゃんとのデート資金を稼ごーっと。
[言ってて、自分が凄く軽い男のような気がしてきた。女を誘う事なんてなかったし、誘いたいと思った事もなかったから]
[複雑そうな顔をした原因が自分だと気付かず問いには答えて]
そうです。イマリ先輩の後輩です。
そういえば…甘いもの苦手って言ってましたよね。
ズイハラさんっていうんですね。美夏です。どうぞよろしくです。
[そういえば名前も知らなかったと自分の名前を相手に告げる。]
男は狼…。
[えっ?という顔をしてジュンタの顔を見る。]
そう言えばズイハラさん。最近ついてないんすか?
携帯ぶっ壊したとか聞きましたし、麻雀も調子悪いし。
再戦なら、いつでも受けてたちますけど?
[俺が一週間で稼いでいる金は、学生バイトの一月分ほど。だからこそ、博打仲間は大切にしているつもりで]
うん。話してて私も楽しいよ?
[ジュンタと時間も忘れて話していた事を思い出す。楽しいと言われて悪い気はしない。]
あはは。デート資金。
じゃあ、誘いがない時は負けた時だって思っておくねー。
[彼がまさか毎日勝つほど強いと思わず笑いながら。]
少年ってぇのは得てして餓えてるもんさ。
[あんたも10代の頃はそうだったのか?そうなのか?]
[突然唐突に、「でんわでちゅよー★」とか能天気ファンシーな着ボイス。]
…はい、ズイハラですが…。
[大真面目に出ても、ピンクの小熊ケータイ。]
…ツイてないのは、普段から。
[うんざりと通話を切ってもピンクマ携帯。]
卓囲むのはアレだ。脳みそを使ったスポーツって奴さね。
…たまにゃぁ勝ちたいけどな。
こらこら、真に受けるなそこ!
[美夏ちゃんをびしっと指差します。]
後輩相手に狼になったら、仲間に会わせる顔がない。
イマリあたりが、いいふらしそうだ。
[じろり、イマリを見てみる。彼女はとぼけるだろうか。それともからかうだろうか。]
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