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能力者を匂わせる描写をしようとすると、どことなく異能力バトル風になってしまう悩ましさ……。
ユウキ兄、役職持ってそうやね。
狼かと思ったけど、占い師……か……?
しかしツキハナちゃんも何かありそうで。
どっちが狼でもおれ死にそう。
そう…あの子が。
[二日酔いのせいか、アンの死に少女の反応は鈍い。]
あら。女性にも参政権はあるのかしら?
投票だなんて…でも、私たち、なにも手がかりがないんですの。
[いつものように笑おうとして、少女は顔を顰める。]
…不公平ですわ。**
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しまった。役職推理が全く出来てない。
とりあえず、ユウキ先生が霊能者でンガムラさんが狼にしよう。ツキハナねーちゃんは村人かなあ。狩人は俺。や、お任せだよお任せ。
あとは占い師、狼、村、村でいいのかな。
さ。どこ守ろうかなあ。悩ましい。
というか初回で吊られそうとかも思うね!
[自警団員が扉をノックするけたたましい音に起こされた。
寝巻きに上着を羽織り、髪を下ろしたままの姿で玄関へ急ぐ]
いいえ、昨日はここには……
[知らされたアンの行方。
ここから程近い場所で遺体が発見されたが、靴が片方見つからないままだという]
宿屋の若女将 江夏 ゲッカは、ここまで読んだ。[栞]
あら。女将さんたら手が早いわ。
抜け駆けかしら…とも笑っていられないのね。
[二日酔いに気怠そうな声。]
殺めなければ殺められるだなんて、嫌だわ。人間みたい…
でも、せっかくですもの。わたくしツキハナおねえさまにしようかしら。
だって、あんなにお綺麗なんですもの。…ずるいですわ。
[囁きに続く小さな笑い声**]
―昨夜―
はい、これで大丈夫。
転び方が上手だったのでしょう。すぐに痛みも引きますよ。
[階段から落ちたというバクの背や腰に貼り薬を施し、治療道具を鞄にしまう]
――…。
[鞄の底には、紙に包まれた獣の毛。誰かに話すべきだろうか。惨殺現場に残されていた『証拠』の事を。
いや、と首を振る。まだ、ヒトガタの化物がいると決まったわけでもない。いたずらに皆を怖がらせても碌な事にはなるまい]
─ 翌朝 ─
[玄関の方から、女将と自警団員たちの問答が聞こえる。]
亡くなった人がいるのか……
[昨夜話題に上っていた、アンという女性らしいが。]
詳しい事情を聞いた方がいい、か?
[誰に尋ねたものか**]
[がんがんという、扉をたたく音がする。薄っすらと目を開けて、ここがいつもの自室ではないことを思い出した。
続いて聞こえてくる自警団の声で、行方不明だったアンの事を知らされた]
そんな…
[余り親しくないとはいえ、同じ村の人が死んだ、という事に衝撃を受ける]
[身支度を整えて、部屋を出た。白衣を着たユウキが、急ぎ部屋から出て行くのが見える。その背中を見送って、ふう、と大きく息をついた**]