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まあ何というか、帽子のせいもあるでしょうけれども、この子、絶対ちっちゃいです。元の肩書き助手だから、歳も若いのかな……なのに指揮者とか、年齢不詳にもほどがあります。
一応以下自分設定メモ。
ちっちゃい(165pくらい?) 持ち物。左腕に兎のぬいぐるみ。帽子。手荷物。黒パン。水鉄砲。多分競技用剣。譜面とか。鉄道は初めてではない……いろんな公演を聞きにいったりしている、と。裏では、貴金属類を盗んだりしてようかな。ちっちゃいから目立たないってことで。
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まあどうなるかはやってみないとわからないですので、未定未定です。しかし、みんな犯罪者なのですよね、そう考えるととんだたぬきっぷりににやにやしてしまいます。
さて、どうにか無事にこなせますように。
―駅舎―
…でな、オデュッセウスはセイレーンの歌が聞きたいばっかりに、自分をマストに縛り付けさせ、他の船員たちには蝋で耳栓をさせたらしいぞ。
まあな、それで彼が警報機代わりになって安全な航路を取れた、とかいう話らしいんだが…
[青年と与太話の続きをしながら駅舎へ入る。
と、目の前に転がる小さな帽子。]
>>30
[迷子。と聞こえた言葉に顔をあげる……まあ大概の相手は見上げる背丈だが。口を開こうとして、差し出される帽子にきょとんと瞬きしたら、気づいたように自分の頭に手をやって]
ああ、帽子が「迷子」、ですね。
[にぱ、と笑ってみせる。わさわさと荷物を左手に寄せると、帽子を受け取った]
ありがとう、助かりました。
[白い髭の男の態度に合わせて、せいぜい英国紳士……ではないけれどそれっぽく、帽子を胸に当てて会釈する。左腕に抱きついた兎のぬいぐるみが、動きに合わせてかくんと頭を垂れた]
それにしても、すごい人出です。みんな、一目「女帝」を見に来たのでしょうか、ね?
[視線を蒸気機関車のある方へと向けてから、また、にぱっと笑うと首を傾げた*]
[車掌アナウンス]
業務放送、業務放送〜。
今こちらに居られるお客さま方は、全てまとめページにてCOされた方でよろしいでしょうか?
只今より、フリーに飛び入りの方を募集いたします。
ほぼ問題ないと思われますが、まだこちらにいらして居られない方1名分は、もしもの場合、定員を増やす等の措置で対応させていただきます。
万一何かございましたら、メモかまとめページコメントにてご連絡をお願いいたします。
また「入村欄」チェックにご協力をお願いいたします。
もしこちらにまとめページ未COの方が入っておられましても、差し当って抜ける必要はありませんので、そのまま旅をつづけられますよう、重ねてお願いいたします。
ああ、思い出しちゃだめっ!
[目を強く閉じて耳をふさぐ]
もうアイツはいないんだから……この旅が終われば、アイツらとだって……!
[顔を上げて豪奢な列車を見る。どうやら搭乗が始まっているらしい]
[広間のベンチでピロシキを食べ終える頃、隣にジャケットを来た中年の男性が腰掛ける]
遅かったのね。女帝が出かける前に来てくれるか心配したわ。
[白い日傘を回し、赤い唇が笑みを刻む]
ありがとう。
[男から封筒を受け取ると中を確認する。
入っていたのはシベリア鉄道のチケットと旅券。
どちらもマティアスのものである]
[ピロシキの入っていた袋を男に押し付けて立ち上がる]
私がシベリア鉄道に乗っている間、"彼女"を大切にしてあげてね。
[釈然としない男の顔を見て、下品なほどの満面な笑顔になると、状態を傾け、男に顔を近づける]
"彼女"が奪われたのは自分自身だ。それ以上奪ってはいけないよ。
もし"彼女"に何かあったら──長い付き合いだ。わかるだろう?
[まるで公衆の面前で日傘の影で口付けをしているような姿。ひそやかな囁き声]
じゃあ行って来るわね。見送りはいらないわ。
[男から離れるともう一度、満面の笑顔を向けて、そうして駅舎へと歩き出す]
−駅舎傍食堂−
ハチャブリと、ハルチョーを。
[半熟卵とチーズを乗せた舟形のパンと米や胡桃の入ったスパイシーな牛肉のスープ。
それらを店員にオーダーしたひとりの声は幾らか掠れを帯びていて低い]
(今のうちにすべきことは済ませてしまわないと)
[窓の外には駅舎が見える。懐中の時計は時間を示す。
簡素なテーブルの上には分厚い手帳には今回の旅行の行程が記入されている。
その一ページを開いて万年筆で書きこんでいくのは運ばれてくる料理名。
それから、街の雰囲気、駅舎の簡単なスケッチに似た手記、エトセトラ、エトセトラ]
[そんなものを書き込んでいく間に、頼んだメニューがやってくる。
焼きたてのハチャブリは卵の黄身を崩すと、とろりとした金色が舟形のパンの真中のクープで香ばしい香りを立てるチーズの上に広がっていった。
一口噛み切り、二口三口と噛みしめる。チーズの香ばしさ、卵のまろやかさ、そしてふんわりとした独特の生地]
ああ、やはりこのスタイルが美味いね。
[噛む動作に合わせて少しだけずれた曇り眼鏡を押し上げるその表情は満足そうだった。
続いてスープに木の匙を入れると雫と一緒にスプーンから惜しくも溢れた米がぽたりと赤い表面に小さな王冠を作り出す。
口に運べば生の胡桃の食感の楽しさとスモモの味わいが舌を楽しませている。
肉は程よい食感を保ち、唐辛子の辛さ、スパイスのフレッシュ感。
五感を通じて得た感想は、すべて手帳に書き込まれていった。
これが、丁度一時間ほど前の話]
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