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>>-315 ヴィンセント
せんせぇの知らないニーナどころではなく、ニーナじゃなかったって言う、それが言いたかっただけなんです。はい。
写真、霊うつってるから気をつけて!
―― 酒場 ――
この人たち知らないかな?
[お酒を1杯、おつまみを2種類。
ちみちみつまみながら看板娘に1枚の古い写真を見せる。
それが『ニーナ』の手帳に挟まれていた物であることは決して口にはしないまま]
ニーナの、恩人らしいんだよね。
[適当なことを言って笑う**]
――昔々、そんなことがあったのです。
[この世とあの世の狭間。
けれどいつかはあの世に通ずる世界で。
男は、いつもは少女とつなぐ右手に、書きかけの本を持っている*]
あるところに双子がいました。
女の子は本が好きでおしゃまな子。
男の子は変わったお話が好きなやんちゃな子。
父は毎日手を焼いて、そんな日常が大好きでした――
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