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― 25日 深夜 空き地 ―
あはは。昼間は騒がしかったね。
これが冥界と現実の狭間。
[有刺鉄線を弾いて、ぷすり。指の腹に出来た傷から朱色の珠が生まれた。それを空き地の中へと飛ばす]
生贄の儀式、には程遠いけれど。
[静まり返った空き地の中へと足を踏み入れ、月からのスポットライトを浴びながら、踊る。踊る。くるくるり**]
― XX県立高校 ―
[午前は自習と聞いて喜ぶクラスメイト。ぽつりと空いた机がひとつ。
しばらく静かにしていたが、やがて立ち上がる]
……あ、うん。トイレ。
あはは、長くなるかも。
[友人の問いにお腹を抑えて片目をつぶり、教室を抜け出して向かう先は――]
[その後、尋ねられた問いには、
知る限りの答えを返し。]
あ、そうそう。グリタさん、
今日の二月生まれの運勢って、如何でしたか?
[見送る背に、尋ねる占い欄の記事。]
[『親愛なるすみれへ』
幾度となく目にしてきた筆跡は、
まるで彼女の性格を映し出しているように、躍る。]
今度はどんなお話かしら?
[期待交じりで畳まれた書簡箋をひらくも、
その眼差しが、ゆっくりと曇り始めた。]
ねぇ、おとうさん。この辺りを写した昔の写真、ある?
[心逸る気持ちを抑え、尋ねる。
探し物は、さほど時間も掛からず手渡された。]
おとうさん、わたし雑貨屋さんに行ってくる。
節分のお豆の注文、最終的な数を報告しなきゃ…。
え? お弁当? ごめん、お弁当は電話で頼んで。
うん、フルーツカルビ弁当も美味しかったから。
[封書と古い写真を手に、せわしなく雑貨屋へ*]
さて、と。散歩にでも行こうかな。
留守番頼むよ、ハナシロ。
[遅めの昼食を済ませて、のんびり立ち上がる。
白猫に声を掛けた視線が、つ、と上がった。
猫が寝ている棚の上には、素朴な木の人形。
なぜだか、頭と手足が黒く染まっていて…]
……明日はやっぱり、背骨辺りかなぁ。
ひと繋がりの背骨、綺麗だよね。
肋骨の綺麗なカーブも捨てがたいけど。
[なんて言いながら、からりころりと*空き地へ*]
/*
眠いのに眠れません。
そして今日は投票日です。
[防災放送の口調で]
でふぉはグリタさんなんですが。
面白いので吊りたくありません。
[なんてわがまま]
―― 裏路地 ――
ご苦労様です。
これ頼まれてた差し入れ、はいはい。
[本署の警官、パトカーの同僚にコンビニ弁当を渡す。
わざわざ隣町まで警邏の足を伸ばして買ったもの。]
…こういうのは、地元で調達したほうが
村民のみなさまの受けがいいと思いますけどね。
[ちくりと嫌味を言った理由は自身にもわからない。
鼻白んだ同僚には、
地元の弁当屋の電話番号メモを渡しておいた。]
/*
クルミ、可愛いから吊りたくない。
[わがまま]
寡黙吊りも、極力したくないのです。
ノギさんがんば!
てか、議事録エコの為にも、
多弁から吊ったらいいと思うよ。
って、それ、あたしだよ!! Σ(゚Д゚)ガーン
[本署の警官、ノギ巡査部長は駐在所へと戻りゆく。
道すがらすれ違うのはアンという女学生を捜す
捜索隊の面々。顔色を窺うに手掛りは薄そうだ。
人骨遺棄の次は、行方不明。
普段なら駆り出されて足を棒にするところだが、
今は同姓のノギ巡査に代わって駐在所詰めの身。]
…差し当たっては 連絡係、か。
[パンクの直った自転車が、空き地前で減速*した*。]
/*
あ! ノギさんキター!!
うん、ノギさんも来たし、一回吊られてくる。
タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!
/*
自分で書いてて、もんにょりなった。
寡黙吊りという言葉に。
いったい何を以って寡黙なんだとか。
ノギさん、皆さん、ごめんなさい。
どんだけ古い記憶を持ち出せばと、小一時間…orz。
スパッと初回落ちに選ばれるPLに、
わたしはなりたい。
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