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ぎゃあああぁぁぁ!!
[暗闇に悲鳴を上げた。
楳図先生もびっくりの表情で。]
何ですか何ですか!?
[這いつくばって前進したら落ちた。]
……カボチャのスープを食べる前に、灰かぶり姫ネ。
ネギさん?ネギさん?
[目の前の赤い指に触れると、温かい気がした。
湿る感覚はあれど、パオリンの手は汚れを知らぬまま。]
何がありました?
[トコトコ歩いて、顔の方へ。]
……痛かったですよネ。
[ネギヤの頬に小さな手を伸ばして、ゆっくり撫でた。
まだ自分が死人であることを認識していないのに、他人の死に遭遇してしまった。]
"はじまりのくらく"
[人々が口にした言葉を真似た後、唇を*噛んだ*]
小姐 パオリンは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
[ドウゼンの白衣がネギヤにかけられると、再びの闇。]
ひぎゃあぁあぁぁあ!!
[首を絞められたアヒルのような声を出して逃げ出した。]
小姐 パオリンは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
『食事の前になんてことだ』
[背後から声が聞こえたので振り返った。]
ねねねねネギさん!
どうなってるんですか!?
[血まみれだったはずの男が、けろりとした顔で現れたのだ。
靴箱の影に隠れて警戒。]
小姐 パオリンは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
小姐 パオリンは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
幽霊ですか?
[大きなネギヤを、口をぽかんと開けて見上げる。
と、男はこちらにいつもの笑みを向けた。]
『そうなんだろうね』
ネギさんは、アタシをわかってくれるんですネ。
[女の顔には、喜びの色は浮かばない。]
『珍々亭のメイちゃんだったね』
どこの女と間違えてるー!!
[堂々と人違いするネギヤに怒号を浴びせて、管理棟を出て行った。
花びらのような赤や白に足をとられてフラフラと、どこへ行けばいいのかと辺りを見渡す。]
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