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ーどこかの道端ー
[ここは地獄か煉獄か。草木薫る緑の大地と言われたこの土地も、廃墟以外のなにものでもなく、土埃が舞い上がり、生命の存在も希薄である。
そんな時代に相応しくない小太りの少年が一人、うつろな瞳で歩いている。]
にいさま、にいさま、お腹がすきました。
今日の夕食は何ですか?
[160にも満たない背丈に不相応な、小汚い外套をずるずる引きずって歩いている。]
[はてさて、彼の言うにいさまという存在は見当たらない。
そして彼も虚空を見ながら歩き続けている。]
にいさま、にいさま、僕を置いてお出かけなんてずるいです。
僕は、貴方のたからものなんでしょ?
さては、約束を破って僕の出来の悪い「きょうだいしまい」を見に研究所へ行ったのですね。
[そう呟き、しばらくぼーっとしていたと思ったら、突然目の前に落ちていた鉄棒を拾い上げ、怒りに任せ、そこらじゅうを叩き始める。]
にいさま、にいさま、にいさまのばかばかばか。僕だけのにいさま、あんな試験管から生まれた化け物に構うなんて!
[鉄棒が、あらぬ方向に曲がって棒でなくなった頃、やっと気持ちが落ち着いてきたようだ。]
お腹がすきました。
食べ物…、食べ物…、赤くて柔らかくて…、新鮮な…
[街をずるずる徘徊し続ける。]
ー壊れかかった ビル街ー
けふけふ…、どうして埃っぽいのですか?にいさまと過ごした家はこんなに汚くなかったのに。
[空腹を訴え続けるおなか、埃っぽい街、崩落寸前のビル群。彼の軽い頭では、いつまで経っても理解ができない風景だ。]
ごはん…、食事…、メシ…、エサ!
[ビルの入り口だったと思われる場所に、疲れ果てて動けないのか、行き倒れと思わしき人が横たわっている。]
[そこからの彼は別人と思われる動きで、行き倒れに襲いかかり、外套から取り出した肉切り包丁で襲いかかる。
血飛沫をあげ、声もなく絶命した行き倒れに神の祝福を。]
お腹が空いても、マナーは守らないと、ですよね、にいさま。
[顔についた血飛沫を手で拭いつつ、ぺろりと舐める。手を合わせて食事にありつけた感謝を祈り、じっと今日の食事を鑑賞する。
感謝の心で満ち満ちた後、包丁を使って、食事を食べやすい大きさに切り分けた。
静かなビル街に、ゆっくりゆっくり何かを噛み砕く音が響き渡る…。]
[摂食した恍惚感に満ち足りたとき、ふと空を見上げる。鳥にしては大きいが、飛行機などこの街を飛ぶ事はない。]
ふーん、なんだろう?
[おなかもいっぱいになって、少し頭に栄養が行き渡ったのか?
にいさまも見つからないし、空を飛ぶ何かを追っかけてみようと思い、肥えた体を動かしてみた。**]
[鳥のような何かを探して歩いてみたものの、建物だったようなものが邪魔して途中で見失ったようだ。
血で汚れた外套をずるずる引きずって、あてもなく歩き続ける。]
僕はここで何をしていたんだっけ?
ここはどこ?家に帰りたい。
なぜ、洋服が血で汚れているの?こんな服、格好悪いし、僕の趣味じゃないし…。
[瞳を潤ませて、あたりを見る。人の気配があれば、そこに走って行くだろう。]
[それ程遠くではない場所から聞こえた銃声に、しばしその場でうずくまる。
音は二発?]
もうやだ、おうちに帰りたい。
[半泣きになりながらも、銃声が聞こえた場所へ、吸い込まれる様に歩いて行くだろう。
何故なら、おいしい匂いー血の香りーがするから。]
[>>54 何だと問われ、身体をビクンとさせる。]
あ…、あの。その人たち、死んでいるの?
あなたが殺したの?
[泣きそうな表情で、相手を見る。怖い目、訛りの強い喋り方、すごく怖い。]
仲間じゃないよ、この人知らない。
[質問には即答で答える。]
僕はベルンハードって言うんだ。
お家に帰るはずなんだけど、お家がどこか分からなくて歩いていたら、銃声が聞こえた。
あなたもお腹が空いたから、この人殺したの?
[澄んだ目で問いかける。人はお腹が空いたら人を狩る事を疑問視していないから。]
生きるために殺す、じゃあ僕と同じだね。
でも、僕はお腹いっぱいだから、それはあなたにあげる。あなたの獲物だもの。
[相手も食べるために殺したと思っている。]
にいさまがね言ってたよ。お腹が空いたら食べてもいいけど、無闇矢鱈に殺したらだめだよって。
食べ物が減るし、狩ろうと思って返り討ちに遭う事もあるから。だから、あなたも気をつけてね。
[相手の事を怖いと思っていた事はすでに忘れた。この人は美味しいかな?今はお腹が空いてないから関係ないけど。]
ぼく、お家に帰る。
あなたもおうちに帰った方がいいよ。
狩の後って疲れるよね。お腹もいっぱいになるし。
[相手ににっこり微笑む。かと思いきや、虚ろな表情でゆっくりと反転する。外套を引きずりながら、出口の方へ歩き出す。]
ぼくの家…、どこだろう?白くて大きくて綺麗な、にいさまとぼくだけのお家。
[途中から、自分の世界に入ってしまい、話しかけられなければ、そのまま去って行くだろう。**]
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