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[引っ張られた体は窓枠を越え、落ちて、落ちて――]
……?
[いつまで経っても、地面に、つかない。てっきりこのまま死ぬのだと思っていたのだけれど]
[永遠とも思えるくらい落ち続けたあと、漸くふわりと地面に着地した]
ここ、は……どこ?
学校……だよね……
[見上げると、自分が開けたと思しき窓が見える。あそこから落ちてきたにしては、随分長い滞空時間だった]
なんで……私生きてるの?
[ここが元いた学校と少し次元のずれた場所だと知るのは、少し*先の話*]
[校舎の外に立っていると、皆が一階の教室の窓を開けられずに戻っていくのが見えた]
あれ……みんな。私が見えないの?
[近付いて窓を開けようとすると、難なく開き]
なんだ……窓開くじゃない。
[窓から校舎内に戻り、窓を閉めて鍵をかけ――背筋を寒気が駆け上った]
鍵。さっき、かかってなかっただけだよね。
[なら何故皆は開けられなかったのか。皆に自分の姿は見えないのか]
もしかしてここ……ちょっと次元がずれてるの?
[オカルト部なだけあって、理解は*早かった*]
[一階の教室から廊下に出たところで、少し悩んだ]
みんなどこにいるのかなぁ……
[困ったように呟き、怪談の内容を思い返す]
一階まで降りてきたみたいだから……そのあとどこに行ったかなぁ……近いのは理科室だけど……いるかなぁ?
[理科室に向けて歩こうとしたところで、足を止めた。行っても自分が見えないのじゃ意味がない]
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