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[今年もまた、臨時化粧師はここにいた。
そして、去年薄化粧を施したあの少女が行方知らずになったままなのだと聞かされる]
呪いの花――
[口元を覆った手のひらの奥で小さく呟いてから、昼飯を買いに外へ向かう]
[祭化粧はまだ見慣れず、どこか落ち着かない]
祠は、どこにあるんですかね?
[酒まんじゅうの包みを手に、村人らしき人に尋ねる。
返されるのは、神社の裏手という大雑把な回答*ばかり*]
興味本位というか、気になっていましてね……
怯えた様子だったので、ちょっとまじないをかけたんです。
[右手の小指を立てて、マシロの唇の前で紅を引く仕草を見せる。
それから流れるように酒まんじゅうの包みを開いた]
食べませんか?
5個のお値段で6個と言われて、つい買いすぎました。
神様がいらっしゃいましたね。
[神輿を担いだ村人たちの掛け声が徐々に近づいてくる。
そちらの方へは顔を向けず、見やったのはたこ焼き屋の客人たち]
よかったら召し上がりませんか?
[ザクロにも酒まんじゅうの包みを見せる。
かじったクッキーから出てきたのは[ホレ薬]の文字*]
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