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[震えるナイフは、アイノのものを受け止めたと同じようにできそうで。
それほど脅威は感じず。
ウルスラの背後からレイヨやクレストが取り押さえに来るのを見たときには、バランスを崩したウルスラが寄りかかってきて]
おっと……
[なんとかその身体を受け止めた時に、かすかに血の匂いを感じた。
その匂いの元――クレストへと視線を向けているあいまに、レイヨとウルスラの間で糾弾がはじまり。
ウルスラを床へと下ろしながら、周囲の話を静かに聴いていた。
命を狙われたばかりだと言うのに、怯えも見せぬまま]
[騒ぎに気を取られていて、ニルスやイェンニがやってきたことには気づかず。
ニルスがナイフをひろうときにようやく気づき。
そしてニルスがレイヨを糾弾しはじめるのをきく。
どちらが正しいかなど、気にしていない風に、ただやり取りを眺めて]
――やれやれ、死に急ぐ事もなかろうに……
[ニルスに命を絶たれたレイヨをみて、小さく呟き]
[首飾りを手にしたマティアスがニルスを呼ぶ姿に、おや、と瞬いた。
どうやら、みつかったようだ。
すすり泣くウルスラへと視線を向けながら、交わされる会話を聞き]
……イェンニが人狼だというのか……
[ふむ、と呟く。
クレストがウルスラに手を貸すのをみた。
さすがに殺しかけた相手の手を借りるのは嫌だろうと名乗りでもせぬまま。
人が居なくなるまで居間に居つづけ]
――さぁて、きびしくなってきたものだ。
[そんな呟きを零して、ゆっくりと二階へと上がっていく]
[人狼を警戒するように、屋敷の中はさらに静かだ。
眠りについたウルスラの部屋もまた――]
……
[廊下を歩くと、血の匂いがする。
それはドロテアの部屋からだけではなく、もう一部屋増えている。
あけなくとも、ウルスラの部屋がどうなっているのかわかるほどに]
[赤く染まった部屋の中で、柔らかい部位ばかりが食い散乱された女の肢体がベッドに転がっている。
甘くすらも感じられる血の匂いに視線を向け。
けれど、その部屋を開くことなく。
自室としている部屋へと戻って、夜明けまで瞳を閉じた*]
[自室とした部屋のベッドの上で、ゆるりと瞳を閉じている。
廊下に人の気配がし始めて、ようやく動き出す。
ガタがきていたはずの身体は、屋敷に来たときよりすべらかに動く]
――そろそろ、終わりにせねば。
[部屋を出る前に呟きを一つ落し]
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