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はい、一丁上がり。
夏祭りにはこれ位華やかの方が映えますぜ、姉さん。
[紅筆をおき、来客と共に鏡を覗き込む。
蒸し暑い空気に蝉の鳴き声が追い討ちを掛ける。]
――は? 神隠し? このご時世に?
いや、幾ら此処が田舎だからって、
この高度成長期の真っ只中に有り得んでしょう。
さ、支度は出来たんだから出掛けてらっしゃい。
[軽口で流して客の背中を見送る。
白粉の匂いが残る手で郵便受けを開けると、
奇妙な手紙が視界へと飛び込んできた。]
姉さんの次は色男の登場ですか。
アンタさんも化粧して差し上げましょうか?
[冗談を口の端に乗せるも。
件の手紙に関しては、僅かに眉を顰めた。]
という事は、フユキの所にも、ですか*
[赤線が引かれた少女の家を訪ねられ、
狭い村の利点とも言える口頭で簡単に説明する。]
確かめるって何を?
――ってちょっとお前、待て!
っ…せっかちだな。まだあれも施して無いのに。
お前だって候補の一員になるだろうが。
この手紙が関係有るなら。
[村に息衝く言い伝え。
このご時世にとは思うが、用心に越した事は無い。]
ま。此処で燻っていても仕事にはなりませんし。
出張サービスしましょうか。
[化粧道具を手に取り家を出る。]
おや、年頃の女性がお揃いで。
何かの相談ですか?
[途中、オトハとヒナの姿を見かけては声をかけた。]
占い?
[言葉尻を捉まえて問い返すも。
次には普段の声色に戻り]
夏祭りに行かれるのです?
なら少しお手伝いさせていただいても。
宜しいですか?
[了承を得られたのなら。
軽く化粧(けわい)の*施しを*]
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