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アネモネの、花言葉
「はかない恋」「恋の苦しみ」「薄れゆく希望」「清純無垢」「無邪気」「辛抱」待望」「期待」「可能性」
(赤)「君を愛す」
(白)「真実」「真心」
(紫)「あなたを信じて待つ」
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1月10日(明太子の日・110番の日)
2月2日(バスガールの日・国際航空業務再開の日・頭痛の日・交番設置記念日・夫婦の日)
3月10日(砂糖の日・東京大空襲記念日・東京都平和の日・農山漁村婦人の日・佐渡の日・水戸の日・ミントの日・サボテンの日)の誕生花
アルメニアの国花
名前はギリシャ語の「風を意味する語からきている。
長い毛をもつタネが、風にのって運ばれることから。
ギリシャ神話の伝説。
(その1)
西風の神・ゼフュロスに見そめられた、花の神・フローラの侍女「アネモネ」。
嫉妬のあまりフローラは彼女を花に変えてしまった。
春風がアネモネの花を優しくなでるのは、ゼフュロスが今でも彼女のことを愛しているからだ、という。
(その2)
美の女神・アフロディテ(ビーナス)に愛されていた美少年・アドニス。
狩りに出かけたときに、アフロディテの愛人・軍神マルスが姿を変えたイノシシの牙にかけられ、命を落としてしまう。亡骸に駆け寄ったアフロディテが流した涙が、この花になったとされる。
今日は私の番か
事故死2連続、はちょっとだけど
頭痛で脳腫瘍フラグを立ててはいるものの、ちょっとそれで即死っていうのもな
どうやって死ぬのがいいのか
ルリちゃんの手術もあるしなぁ
―とある見舞客の話―
入院している人なら、看護師さんに訊けばいいと思いますよ。
その花……アネモネは、お見舞いか何かなのでは?
[見覚えのある人だったから、声をかけた。前みたいに困っているように見えたし。
すると彼女―確か、ロッカと名乗っていた―は、首を一度小さく振った。
お礼をしに行くんです、薄く笑って言う姿はどこか微笑ましい。]
ロッカさん、アネモネと言う花のこと、ご存知ですか?
[ふと思いついて、訊ねる。彼女は首を横に振った。]
アネモネは、長い毛を持つタネが風にのって運ばれることから、ギリシャ語で「風」を意味する語からつけられた名前なんですよ。
「はかない恋」、「恋の苦しみ」――「清純無垢」、「無邪気」、「辛抱・待望」、「期待」、「可能性」と言った花言葉を持つんです。
特に赤い花は「君を愛す」、白い花は「真実・真心」。紫の花は「あなたを信じて待つ」と言う意味が込められていて。
それから、ギリシャ神話ではアネモネに関する伝説があるんです。
花の神フローラの侍女であるアネモネ。彼女は西風の神であるゼフュロスに見初められたけれど、嫉妬したフローラが彼女を花に変えてしまった、という話が一つ。
春風がアネモネの花を優しく撫でるのは、ゼフュロスが今でも彼女を愛しているからだ、という話です。
[きらきらした目で話を聞く彼女は、見た目よりも随分と子供みたいだ。
こういう反応をされると、話す側としては嬉しくなる。]
……それじゃあ、そろそろ行かないと。
その相手が、喜んでくれると良いですね。
[あまり長くなっても迷惑だろうと、俺はここで話を切り上げた。
あいつの見舞いにも行かなきゃいけないし。
微笑みながら彼女に背を向け、歩き出す。
「薄れゆく希望」と言う花言葉もある事を、俺は敢えて言わなかった。*]
青空に願いを
[爪先に赤が残った両足で、立つ。
誰も居ない、屋上の隅。
私が着ているのは簡素な寝間着ではなく
鮮やかな朱色のワンピース。
スカートの裾が優しい風を孕んで膨らむ。
頭上には美しい青空。
風が運んでくれたアネモネに、手を伸ばす。
そして一緒に、柔らかな風の流れに乗って、
私は、空を駆ける。**]
― 昨日 夜 ―
[今日はお風呂の日ではない。
夕食を終えると、部屋の洗面所で歯を磨く。
といってももうそんなに残っていないのだが。
こまごまを片付け、ベッドに向かう。
と、くるりと向きを変え、机に向かうとお手玉をとった]
よしと
明日はロビーに行きましょう
綺麗な夕焼けが出ていたからねぇ
きっと明日はすっきり晴れるよ
[2つのお手玉を一人でぽんぽん、とまわす。
あずきが零れ落ちる気配はない。
なかなか良い出来だ。
ふふふ…と笑うと、お手玉は机におきなおし、そのまま床に就いた]
[横になると、いつものように、視界が暗くなっていく。
いつものように、隣の老人が扉をたたく音がする。
でも、音は遠く、眠りかけの身体はさらにずっと深いところへ沈み込もうとする]
(あれあれ… いつもと何だか違うねぇ)
[暗い空間を鳥のように滑空しながら落ちていく感覚がする。
その空間の、向かう先の深いところに小さな明るい空間が見えた。
いつものおじいさんの夢…?
いや、あれは…]
満州の…カフェだよ…
[あっという間にずいぶん近くなった建物の、格子の窓の隙間から中が見える。
ウォルナットの机と椅子の数々。
入り口にあるコートかけ。
大きなストーブと天井から下がる丸いライト。
二階から木の階段をとんとんと降りてくる音が聞こえてくるようだ。
人が居る?
空間から墜ちるように身体が店の入り口に向かう。
扉ががらんがらんという音を立てて開き、頭から飛び込むように明るい空間に滑り込む。
視界が光で真っ白になった**]
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