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あんな場所に、骨をうめて。
だれだってわかんないわよ。
…探し物がうっかり骨になるだなんて…。
[沈んだ視線に映るのは、○○新聞と書かれた文字。]
〜… おとうさん。子機とってちょうだい?
それと。来月から、××県民新聞に変えてもい〜い?
[快諾を得たその指で、回す見慣れない電話番号。]
[生憎、例の記者は不在のようで。]
そうですか。では伝言おねがいします。
えぇ、槻花寫眞館です。はい、来月から。
それと――…
[当たり障りのない言付けを告げて。
少し残念そうに電話を切った。]
[微熱のからだは辛いが、黙っているのはもっと辛い。]
ねぇ、おかあさん。わたし少し出てくるね。
うん、…やだっ、むかしの話じゃぁないし。
こども探偵だなんて。ただちょっと気になるし。
それにデンゴ君にも招待状、渡さないと。
[少年の名前に反応した白猫を抱きかかえ、
しっかり防寒した身で外へ。]
[歩きなれた道を静かに踏みしめながら、
考えることは、やはりあの空き地のこと。]
記者さんは、なぜ今になってと言っていて…。
作家さんは、関係ない仏さんまでと言っていて…。
[熱の所為か。独りごとはたどたどしい。]
[そして無意識に向かう先は、空き地。
昨日と同様、ブルーシートが張り巡らされていて、
物々しい。]
これじゃぁ、確認どころか。
ますます中に入れないわね。
[ふっと溜め息を洩らした視線のさき。
見慣れた立看板に、落書きのあと。]
あら? こんな落書き、前からあったかしら?
[よーく目を凝らすと、読めないこともない文字。
まるでヘビかミミズが這ったかのような。]
えーっと、「よつんばいならおっけーです」?
[猫の喉をさすりながら、首をかしげた。]
一体だれが書いたのかしら?
「よつんばいならおっけーです」って。
よつんばい…よつんばい…
よつんば…
あ、あ〜…! なるほど。
[何度か繰り返しているうちに、
何かがぴかっとひらめいたらしい。]
あぁ! ミヤったら!
だめでしょう? 立ち入り禁止の場所に入ったら!
[大げさに声を上げると、
猫を追い掛ける振りをして、
空き地の中へと突き進んだ。]
あぁ、今度は…背骨だったのね。
[捜査員を尻目に、ブルーシートに並べられた、
真新しく発見された骨を見つける。]
でも、一体だれが。
連日このようなことを、するのかしら。
[てこずる振りをして、ちらりちらりと観察する。
もともとの性格なのか。それとも好奇心が勝ったのか。
怖さや不快さは感じない。]
――あら? でもこの背骨…
おかしいわね? 一つ少ないような気がするの*
[不自然のように感じた背骨を見ていると、
流石に空き地の外へと追いやられた。]
ありがとうね、ミヤ。
[猫の首根に顔をうずめて。
こっそり礼をいう。]
[知りたいこと。
今日発見された部位は得た。
あとは24日辺りから行方が解らない、アンの事。
新聞勧誘に乗る代わりに聞こうとしたが、
不在で未だ知れずにいる。]
おばさまネットワーク…
どこかで発動していないかしら?
[辺りを見渡すと、見知った顔が、
ひとつ、ふたつ、みっつ。]
――声、掛けてもいいものなのかしら?
[まるでひとり身の男たちが、
商店街のアイドルの気を惹こうと、
頑張っているようにも見え――]
きっとお邪魔よね。
[馬には蹴られたくない。]
でも…なんでアンちゃんは――
[記憶を辿る。
あの日、空き地で彼女がこぼした言葉を。
繰り返しつぶやく。
「探しているの」。]
――何を?
[猫を抱きかかえたまま、探る鞄。
手にしたのはハンカチに包んだ、一枚のカード。]
おとなの事情は解りやすくていいわね、
ねー? ミーヤ。
[勘違いが勘違いを呼んでいるとも知らず。
カードを手のひらに収めて眺める。]
大事なもの、だった?
[白く、シンプルなデザインに映える、
四葉のクローバー。]
そう、おとなの事情なら。
あの骨の謎も解りやすいのかしら?
[未だ謎は謎のまま。
捜査も少しずつ動いていることは、まだ知らず]
あ。骨で思い出した。
デンゴ君にあれ、渡さないと。
[鞄の中に入っている、鬼の絵が付いた色画用紙。]
[ぼんやりとした意識に、
引っかかる名前が飛んでくる。(>>93)]
え…? それってどういうことですか?
行方が追えてないって…
[言いたい問いかけは、
モミジが先に口にしていた。(>>105)]
どうして? 約束を破ったこどもだから?
[それは他の三人に問うような口調ではなく。
あくまでひとり、語ちるかのように。]
探さなきゃ…。
[なんとなく。
そうしなければいけないような気がした。]
当てはないけど。でも、とにかく探さないと。
[言うか早いか。
白猫を抱えたまま空き地から立ち去った。]
[当てもなく、思いついた所を探そうと。
立ち去り際に耳にした、
誘拐の可能性もあるだろうけど。]
でもさらわれる理由が解らないの。
立ち入り禁止の約束を破って、
骨を見つけたこどもだから?
[あやうい新聞の記事を思い出す。
頭蓋骨を見つけたのは、少女。
腕の骨を見つけたのは、少年。
何でもこじつけてしまうのは、悪い癖。
解っていても、熱で浮かされた思考は、
止まることを*知らない*]
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