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―― 翌朝・集会場 ――
神様すまん、もう酒なんて一滴も飲まない。
[渡された投票用紙を握り締めた手で、二日酔いの頭を押さえる。
遠く聞こえてくるのは、アーヴァインが無残な姿で発見されただとか、処刑者を決めろだとか、自警団員による*一方的な話*]
ありがとう。
メイドというのは気がきくんだな。
[水をちみちみ飲んで、目を瞑る]
ヴィンセントはダメだ。
いつも胡散臭く笑って「風邪ですね」としか言わない。
あいつは私のことを嫌っている。
アーヴァインが普段どういうルートで見回っていたのか、知っているか?
[半分ほどになったコップをテーブルに戻した。
空中に指を伸ばして、思い描いた地図をなぞっていく]
酒場に留まるのは20分ほど、まずは牧場の方へ歩いて行く。
30分後には戻ってきて、今度は寄宿舎へ続く道に向かう。
家々をぐるっと回り、また酒場の前を通過するのが1時間後、と言ったところだ。
だが昨日は違った。
私は一人寂しく酒を飲みながら外を見て、マスターが帰るのを今か今かと待っていた。
しかしやって来たのはアーヴァインで、奴はいつもの道順で寄宿舎の方へ行ったが最後、戻ってくることはなかった。
昨日の夜、あの男はどこで何をしていたのだろうな。
[身体の前で腕をさする。
黙り込むと、少し小首を*傾げた*]
[思春期の娘が父親を見るような視線をノーマン(>>19)へ向ける]
いかがわしい話なら、子どものいないところでやってくれ。
[学生の方をちらちらと落ち着きなく見やった]
いいか、ラッセル。
私はどんなに酔っ払っていても、アーヴァインの足音だけは聞き間違えない。
[自信ありげに言った勢いのまま、マスターに『意外と几帳面な字』と言われたことのある右肩上がりの文字を、用紙へ*記入した*]
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