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呑みたいときに呑めるって、幸せなことよね。
[焼き鳥屋のカウンター。
目の前には空になりかけの安酒が、
コップの中でおとなしくしている。
もう、何杯目だろう?
疑問に思わない問いを頭の中で思い浮かべた。
時間の経過を示すかのように、
剥かれた串が皿の中でばら撒かれている。
確か自分より先に居た黒い背広の男が出て行く時に、
(01)回目のおかわりを要求した。]
む! 敵か?
[ガラリと古臭い音を立てた扉へと振り返るも――]
なーんら、ひげのおっひゃんかぁ…
だったらまだまだ頼めるよねっと。
おやじっ!! ナンコツ!!
[すぐにまたカウンターへと向かうように座り直して、
新たなオーダーを。]
それとそこのひげのおっさん。
"常盤緑"って英訳するとなんていうか…知ってる?
[店主に促されるように座る人影に、呂律の回らない口調で訊ねた。]
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