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さて、まずはお茶の時間にしましょうか?
[とある場所。
仕事師が集まるその店の内装は、
ダークブラウンの壁に黒光りの大理石の床。
黒いボウラーハットの紳士は、ティーカップでコーヒーを注文し、その黒い湖面に自身の顔を映し出している。**]
で、君たちに集まってもらったのは、
ほら、君らにはいわくつきのあいつの話さ。
でっかいあの街を転がしている、あいつに、
借りがある奴は多いと思ってね。
どうだい?
[店の扉に背を向けたまま、
呼び鈴が鳴ってもすぐに振り向きはしないだろう。]
─とある場所─
[からんころんと扉を開けて、入ってくるのは眠る三毛猫を抱きかかえた小柄な男]
……はて。ここはどこかのう?
[入口でわざとらしくぼけたあと、ためらいもせずに中に入り、足音もなくネギヤの背後に回る]
わしは外に出んと言ったろうに。
老人を働かせるのもたいがいにせい。
──しかし。
そのかいのある、楽しそうな仕事じゃのう。
さて。
……おまえさんは、誰だったかのう?
[ヂグに問いかけた。
本当に知らないか否かはさて。
ご飯を食べたか食べないかを家族に聞きかねないこの老人は1世紀前から名を馳せている情報戦の猛者である。
ありとあらゆる情報を調べるだけではなく、情報のねつ造もお手の物だ。
ちなみに1世紀前から自称80歳と称している]
― とある場所 ―
[白いファーの襟巻きを弄びながら扉を開ける。
ころりと鳴る音は控え目]
ごきげんよう、皆様。
お話は弾んでいて?
[店内を僅かに見回して、見えた顔に微笑んだ]
[暗い色を基調とした店内。テーブルも、硝子製の天板以外は黒色だ。明るい色の物と言えば]
ホワイトラビット。
好きね、それ。
[色白の男と、その食べ物がひとつ。
通り過ぎざま、大福を頬張る男に声を掛ける。
呼ぶ名は自分が勝手に決めたもの。誰の本名も通り名も、気にしたことなど、ない]
紅茶、くださる?
[ウエイターから紅茶を受け取ると、椅子には座らぬままカップに唇を付けた]
「あの方」に一泡吹かせるっていうのは、面白そうよね。
……丁度、退屈していたの。
[表の顔は、オペラ歌手。それなりに刺激のある生活だが、裏家業とは比べるまでもない。思いだし笑いするように、くすりと漏らす]
それでターゲットは何にするのかしら。
持ち主に莫大な富をもたらすというブルーダイヤ? それとも「あの方」の持つネットワークキー? あるいは…
[指を折りつつ]
さすがおじいさまはすでに準備万端ね。
[足を止め、クッキーを口元に運ぶウミに笑いかける。マニキュアを施した指を彼のクッキーに伸ばしながら**]
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