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[開かれた書庫は、人ひとり通るのがやっとの幅しかなかった。
かび臭さが鼻をつく]
話とは?
[ヨシアキに微笑み、傍にあった本を開いてパラパラめくる]
*/
[ヨシアキが近づくと、幼い声が悲鳴をあげた]
『やだやだやだ。怖い……!』
[大丈夫ですよ、そう思ったのは、その悲鳴に苛立ちを覚えたからに他ならない]
『近くにいたくない』
[涙声に、苦笑しそうになる]
/*
『せっかく、誰か名前をあげて、この人が人狼なのよー、って言って混乱させようと思ってたのに。つまんないわぁ』
[若い女の声が、気落ちした声で言った]
『さて、どうしたものか』
[どうしましょう。ヌイの声は心なしか軽やかだ]
[本をめくるヌイの姿に、ここ数日話したのとと変わりない姿に、逡巡しつつも。それでも、と意を決して話だす]
俺は、退魔の一族の端くれだ。…といっても、たいした力はないんだけどな。そんな俺だが…
[懐からおばばさまの呪符を取り出した]
これ、うちの当主のおばばさまの呪符。おばばさまは、すごく力のある退魔師なんだ…あ、退魔師ってのは、異国でいうエクソシスト、でいいのかな。
[なけなしの勇気を振り絞って話す]
その力のおかげで、たいした能力のない俺でも、これで真実がみえてしまったんだ…
[わたしは寝床へ行き、鞄の中から鎮痛剤を見つける。
いつも持ち歩いている市販の薬。それを手に持ち――]
お待たせしました。これ、薬です。良かったらどうぞ?
[居間に戻りホズミさんに手渡した。]
[外はすでに暗い。今出て行くのはただの無謀だ。そう判断したものの、気持ちは落ち着かず先ほどから部屋の中をぐるぐると歩き回っていた。それに]
奴らがわざわざ私たちに「ひとつめの」などと誇示してきたことも…気になりますね。
[考えが空回りする時の癖で、手帳を取り出しては意味もなく項を手繰っていた]
そういえば…フユキさん。
昨晩は何故あんなところに居たのですか?
[気を紛らわせるように尋ねた]
呪符?
[ヨシアキに、もの珍しげな視線を向ける]
[退魔師の説明に、首を傾げて]
悪魔払いがお仕事だったのですか?
[続く言葉には、一瞬不快の色を表して首を振った]
いいえ。
どうして私が、管理人さんを?
/中/
めそり。
ナオの中の人の独り言が、この辺に入ってることを望みつつ。
呪狼入りの占い師って、ほんと因果。生きるなんて、他のレギュより期待できない。
…なんか、ナオに申し訳ないなと…あと、ナオが狼なら、俺喰ってしまえよ、と思いながら。
ヨッシーは明日ナオ占ったりするだろうか?
今日占わなかったってことは、ないかなぁ。
そして投票と襲撃どうする俺。
寡黙吊りならスグルんだけども…。
とりあえずランダムのまま。
…俺だって、そんなことは信じたくねぇ。あんたが管理人さんを殺すなんて、考えたくもなかった。
でも、見えてしまった…あんたが「人狼」だと、見えてしまった。…だから。俺の身体を流れる血が許せない。
[懐から、いくつかの呪符を取り出す]
実力行使になるが…覚悟してくれ。
[勤めて冷静に話そうとしている。しかし心の中は冷静ではなく]
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