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-学校・教室-
[補習も終わり、椅子に寄りかかって伸びをする]
つまんないのー。
クレープたべたぁい!!
[立ち上がると机の上の教科書などを乱暴にカバンにしまい始める]
[―公園・昼間―]
ジジ犬、ジジ犬、おおあくびー
ジジ犬、ジジ犬、歯がないよー
[奇妙な歌を口ずさみながら神社敷地内のベンチに腰をかけて絵を描いていた。
鞄の中にはクレヨンや絵の具、切り貼りする為のものか、折り紙、鋏、定規、カッターなど様々な道具が詰め込まれており、スケッチブックは統一性の無い絵で埋め尽くされている。
描いている絵はお世辞にも上手いとは言えず、その拙い線の上から虹色に塗りつぶしていった**]
─煌星学園・教室─
[土曜日。
本来学校は休みだが、少し前に流行ったインフルエンザで学級閉鎖が行われたため、一部のクラスでは補修が行われていた。
明らかに不満顔が並ぶ生徒たちの前で授業を行い、終業を伝えるチャイムが鳴るや否や、教室中が開放感に沸き立つ]
クレープは一旦家に帰ってから行けよ。
[ぼやく生徒、成瀬の声が耳に届いて軽くたしなめる。
下校中の寄り道は禁止と校則で定められている以上、お決まりの小言を口にするのが教師の役目だ]
[ざわめく教室を後にして廊下に出る。
職員室へ戻る途中、この後の予定について考える]
……パトロール、かぁ…
[せっかくの土曜日だが、今夜は仕事だ。思わず重い溜息が出る。
教師たちが交代制で、学校や主な通学路の周辺をパトロールする決まりになっていた。
半年前、同じ市内の青玲学園で集団失踪事件が起きてから、保護者たちの強い要望もあって、PTAと教師たちの見回りが始まった。
それなりの成果はあって、実際に生徒たちが非行に走る割合も減ってきている]
[集団失踪事件の直後、戻ってきた生徒たちの話によると、オカルトの噂について検証しようとしたのが発端だったらしい]
オカルト、ね…
[そういえば、この学校にもそんな話があったかどうか。
生徒から聞いたかもしれないし、別の場所だったかもしれないが……すぐに思い出せるほど、その記憶はずっと深くに埋もれていた**]
3日前、授業後の塾の教室
[煌星学園の生徒たち数人に囲まれ、困ったような笑顔を浮かべながら雑談に応じている]
青玲学園の噂? お前らの方がよく知ってるだろ、先生は興味ないよ。
はぁ、駅に似たような噂があるから確かめに行く? やめとけやめとけ、偽汽車はともかく、ここらへんも不審者の目撃談は結構多いんだからな。
一緒に? 行かないよ、先生は自分のクビが大事だからな、そういう一線は越えない。あくまでお前らとは先生と生徒、だ。トモダチじゃない。
[「生徒の危険を見て見ぬ振りするのー?」との軽口に、ぴくりと片眉をあげて]
――おい。脅すのか? 趣味が悪いぞ。
[「だって先生いま聞いたじゃん!」と囃されて]
あのなぁ……。しゃーないな、偶然だぞ? 偶然、夜の駅付近でお前らを見かけることにする。約束したとか言うなよ?
[やったぁとはしゃぐ生徒たちを尻目に苦笑し、ぼそりと呟く]
――小山内がどうして死んだのか、知りたくないって言ったら嘘だしな。
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本当は君沢ユウキにしたかったのをグッと我慢したんだ←
霧彦さんから苗字取ろうと思って、園咲じゃわかっちゃうかなー…という事で、旧姓の須藤にw
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