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[部屋を出てトイレに用を済まし帰ってくると、微かな違和感に気づく。
[一つはナオが眠りもう一つはこれから畳む自分の布団、もう一つの布団は畳まれていないまま無造作に置かれている]
布団も畳まずに行ってしまうなんて何か急ぎの用でもあったのかしら?
[虚ろな記憶でエビコがそこに居たことは覚えていた]
[自分の布団を畳みエビコの布団も畳むと居間台所にエビコがいないか探してみた]
いない。井戸へ水を汲みに行ったのかしら?
[管理棟の周辺エビコを探したが見つからなかった]
[もう一度みんなの休んでいる部屋へ戻るとナオと一緒の布団でロッカが寝ていることに気づいた]
やっぱ布団も畳まずに外出するなんて変よ。
ノギが何かを見つけてエビコを呼び急いで向かった?
[推理を巡らすが解決はしない。上着を羽織りエビコを*探しにいくことにした*]
[誰かの声が聞こえ、うっすらと目を開ける。
明るい場所、居間、だろうか。そして目の前には、掌サイズの白熊のぬいぐるみ。
しろくま?
覚醒しきらない意識を動かして、周りを見る。声の主はフユキ先生だった。
ほわり。胸の呪符がやわらかい暖かさを運んでくる。
先生は物の怪じゃない。安心していいんだと]
[頭が少しずつ覚醒するにつれ、昨日のことを思い出す。
昨日…ヌイさんと話そうと2人で書庫に行って…ああ、話そうとしてたはずなのに。緊張して勢いのあまり払おうとして…ああ、本棚にぶつけられて気を失ったんだなと。
そこで、ふと疑問に思い、右手を開いたり閉じたりする]
俺、生きてるよな…殺されて…ない…
[物の怪が俺を見逃すのか…
そう考えると、ヌイが物の怪なのは間違いなのか、とまた頭の中がぐるぐるし始める。
どちらにせよ、ヌイともう2人で会うのは難しくなる。物の怪だとしたら、これから俺はどうすればいい…
天井を見上げたまま、*深い思索に没頭していった*]
[とある丘の下の雪の上キラリと光る物体を見つけた]
これは....鉈?
[積雪状態を見るとそれは吹雪の後におかれたことは一目瞭然だった]
まさか!!!
[ホズミは鉈の発見場所周辺を細心の注意を払って調べた]
/中/
昨日は…暴走してたなorz
こういうときどーすればいいんだろう…
そして、襲撃きてないし。おまけにおねえさん襲撃だし。ノギさん後追いしてるし。
というか、よく見れば薬屋とスグルのランダムか。ここで薬屋吊りだったら正直困っただろうけど。スグルでよかった。
ナオ、占うべきなんだろうかなぁ…(涙
[居間の隅で、ぼんやりと目を開く。
違和感を覚え見やった右手の甲には、昨晩負ったと思しき切り傷があって顔を歪めた]
ああ……。
[利き手にこんな傷を負うシチュエーションなどあるのだろうか?
考えるが、体が酷く疲れていて、思考がままならない]
[丘の上に向かうと花びらが丘の上一面を完全に埋め尽くしていた]
なんでここだけこんなにも........
[積もる花びらに埋め尽くされている光景はなんとも異様だがその中に一つ小山となっている部分があることに気づく]
[駆け足で散花の小山に近寄り花びらをどけるとそこには変わり果てたノギとエビコが重なるように死んでいた]
ひっ.....
[不意の発見に後ずさりし恐怖が思考を支配する]
[数秒間現実を受け入れるまでの間思考が停止していたがやがて正気に戻り二人の遺体を確認する]
なんで.....なんで.......
[エビコは眠るような表情で死んでいたがノギは顔がぐちゃぐちゃにされており明らかな他殺と考えられるものだった。そして二人の腕に傷を発見する]
[身支度をして、スケッチブックを抱え外に出る。
この世界を、描き留めておこうと思った]
狂い咲き……。
[季節はずれの桜は、男の心をざわつかせる]
This is not the end.
It is not even the beginning of the end.
But it is, perhaps, the end of the beginning.
[呪文のように呟いた]
ホズミさん、どうしました?
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