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>>20
また、そういう。
[眉を顰める。
続く問いには、視線をそらして考え込んだ]
知りたいことがあるから、こんな廃れた所まで来たんです。
[立ち上がって、部屋を出て行こうとするが、扉を開いた途端に勢いよく後ろを振り返った]
冗談は言っても、嘘は吐かない主義ですよ。
[口の端だけを上げる笑み]
僕が教えられることなら、答えますが…それなりの対価は頂きますよ?
っと…、どうしました?
[突然振り向く様子に、緩やかに首を傾げる]
何を知っているんですか?
何で知ってるんですか?
[嗄れた声で尋ねる]
対価って……
[苦しみに満ちた声が圧し掛かってくるようだった。
ビセの部屋を飛び出して行く。
廊下を進むが、また違う気配が他の部屋から滲み出ていた]
[炎はなく、ただ蒸し暑い。布の焦げる臭いが充満します。]
やっ、助けて。
……神様っ――
[喉がからからに渇き、流れる涙は頬を伝う前に干上がります。]
死んでる……よな。これは、完全に、死んでる。
[自分の死体を見つめながらそう呟く自分に、一種の滑稽さを覚えたけれど]
いや。笑えないよ、これ。
[呟く顔に表情は浮かばない]
オオカミの話を。
カミサマの話を。
この村の意味を。
この儀式の事を。
幾つかの選択肢と、その行く末を。
[謳うように、韻を踏んだ言葉。
部屋を出るポルテの背を抜き去って、地下へと足を向ける]
対価を払う覚悟があるなら、後ででも構いません。
…あの像の前へと。
―バクの居た部屋―
……何で?
どうして?
[アンと同じような血まみれの遺体に近づくことが出来ずに立ちすくんでいる。
波の音のような雑音。鼓動。ビセの悲鳴、バクの呟き。
音の洪水に飲まれそうになる]
誰がこんなことを。
[部屋に誰かが入ってきた様子だけれど、自分の居る世界と、その誰かの居る世界は、完全に隔たれていて]
……届かない。
[伸ばした手と、その人との距離は、永遠]
[暫くしてから、また部屋を出た。ひとまず広間の方へと向かいながら]
……今日もいい天気だなぁ。
[途中、入り口の方を振り向いては、差し込む温い外の気配に呟いた]
[ポルテに触れられなかった手を、じっと見つめて]
誰が、こんなことを……って。
それは、多分、ヒトならざるもの。
[自分を引き裂いたあの人は、確かに人間ではなかった……と、記憶を辿るけれど。死の直前の記憶は曖昧模糊として]
オレ、寝てたんだよな。そういえばさ。
[その瞬間の恐怖を免れたことは、ほんの少しの幸いだったのかもしれなかった]
ん?
[ふと、どこからか、声が聞こえた。助けを求める声]
どこ?誰?
[振り向くと、ぐにゃりと景色がゆがんで、いつの間にか別の部屋にいた]
窯……だ。この中から?
場所が移動したように思えて、実は自分が移動したのだ。と、思う。
行きたいと思ったところに、いつの間にか行けるのだよ。
……って。なんか便利機能って感じだ。
いや。幽体だから、こんな感じかなー?って。
わからぬ。
[貯蔵庫を抜け、その先に足を踏み入れる。
祭壇に腰掛けながら、神の像を見上げた]
……カミサマ、
僕は、貴方が嫌いです。
[ひっそりとした空間で、一人呟く]
これ以上、貴方に奪われないために。
全てを与え、そして全てを奪った貴方には…もう何一つ。
捧げるつもりは、ありませんから。
そういえば。ランダムで占ったら。
フユキさんしか占ってないみたいですが。
二日目も、三日目も、天の神様はフユキさんを選んだようで。
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