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おぉ
[幾つ目かの棚に目的の本を発見]
…あったー
[そーっと本の背表紙を撫で、一冊手に取った]
これだこれだー
[ふふ、と笑い帯の説明を読んでみたりするも]
…7巻だけ無い
[その巻だけ抜けていて次は8から10までの番号を]
[こちらに向け、収まっている]
[辺りをきょろりと見回した]
……
[人はもうほとんど、居ない]
[店内は閑散としておりもうすぐ閉店かという所]
んー
[たまたま側を通りかかった店員に]
あのー
[声をかけ呼び止める]
これって、此処に有るので全部ですか?
[手の中の本を指差し、棚を指差し問いかける]
[問い掛けに店員は笑顔で棚へと近づき]
――。
[棚の下の引き出しになっている部分を引き]
[沢山本が詰まっている中をごそごと探り始めた]
(7が無いのに8から読むのもなぁ)
[ぼんやりと『8』の数字を見つめ考える]
あ。…はい、はい。
[その間に店員は引き出しから7巻を探しだした様で]
あ、それ。はい。
7巻です。それください。
[にこり、と微笑んだ]
[レジへと向かう店員の後について進む]
――。
[会計中もレジ周りにある、栞やらを見たり]
[オススメのポップなどを見たりと]
(…今度見てみようかな)
[視線は決して一点に定まりはしない]
[本と引き換えに代金を支払い]
[本を鞄へ仕舞い込めば店外へと足を向ける]
――。
[かぱりと携帯を開き、現時刻を確認し]
はぁ
[小さくため息をついた]
-商店街-
[すっかりと夜も更け。
商店街の8割は灯りを消し、今日を終えている。]
〜♪
[そんな通りに鼻歌交じり]
[てこてこと歩き続ける]
ぉ
[音色は携帯から流れる誰かの声に阻まれた]
はいはーい
[いつもの様に、携帯を取り出し耳に当てる]
うん。
[特別に高いテンションでも無く]
うん、元気。
[淡々と返答する]
別にそんな事してないよ。
家だよ?………うん。
ちょっと飲み物買いに出てるけど。
[空を見上げ]
だぁいじょうぶだってば。
…そっちは?……だいじょうぶ?
[薄く微笑み]
なら良かった。
ちゃんと食べて、ちゃんと寝て下さい。
…うん、うん。
だぁから。だいじょうぶだってば。
[苦笑い]
[いつもの身振り手振りも、ほとんど無い]
はい。……週末?
[暫し考え込み]
週末は無理かも。トモコん家に泊まり行くし。
[前髪を弄りながら返答する]
別にそんな気ぃ遣わなくて良いって。
アタシからも毎回お礼言ってるし。
逆に気を遣わせるだけになるから。
[言葉には少しの怒気を含み]
うん、わかった。
はい。……はい。………はい。
じゃね。
[最後の言葉の後]
[暫くは相手が通話を切るのを待ち]
――。
[確認後、そっと終了のボタンを押す]
[唐突に訪れる目覚め、呼吸は荒く寝汗も酷い]
……?
夢、なんだか嫌な夢、見たな。
[枕元にある時計を見る時刻はまだ深夜]
なんだよ、まだこんな時間か。
明日も学校だってのになんだってこんな時間に……
[ぶつくさと文句を言いながら、乱暴に時計を置いて再び*眠りに付く*]
─オフィス─
あぁ、お疲れさん。
…俺? コレ片付けたら上がるとこ。
ヤスさんも行くって?
[モニターから目を逸らさぬまま、既に帰り支度を整えた同僚に答える。
テンキーの上をカタカタと踊る指。]
ぁー、タクはダメだろ。新婚なんだし。
嫁さんに悪ィって。
…それにしても、なんであんなヤツにあんなキレイな嫁さんが来るんだろうなぁ。
[溜息は良いタイミングでハモる。]
[デスクの上、短く震える液晶の割れたケータイ。]
…あ、メール……
[ぺかぺか光る極彩色のストライプに、文字が浮かぶ事は無い。
それを取り上げて、笑い転げる同僚。]
なー、酷ぇだろー?
完全に逝ってんだって。一応電話は出来るけどさー。
…抜ける暇無かったんだって、昼休み。
流石にもうやってねぇしさ。
明日出すさ、明日。
[ぱたりとノートパソコンを閉じ、書類をそろえる。]
―駅前広場―
[隣町の進学塾まで通うための電車。
この時間にもなると人は少ない。
こうして終電ギリギリになるのは珍しいが。]
もう…寒いなぁ…。
[空を見上げると星が輝いていた。
空気が澄んでいるせいかよく見えている。]
暇、つまんない。
[その辺りに落ちている小枝を拾う。
手にとって眺めた後、そのまま歩き出す。]
そうだ…帰り公園で、あの都市伝説でも調べてみようかしら…ふふ。
どうせガセネタなんだろうけど。
[また天を仰げば、頬を落ち葉が掠めて落ちていった。
風が冷たい、と思って目を閉じる。
駅前でそんな1人遊びを続けるわけにはいかず、いつもの帰り道を歩き出す。]
─駅前広場─
何言ってんすか、モリさん〜。
もう随分前に分かれましたって。ホント。今はフリー。
…あぁ、おでんっスか?
だいぶ寒くなってきましたしねぇ…。
[千鳥足の上司と共に、帰り道を歩き、]
…あ。
[目に留まったのは、昨日の少女。]
いやいやいや、そんなんじゃないっすよ!
…確かに、ちょっと可愛かったけど。
若けりゃ良いってもんでもないですって!
[視線を上司に勘付かれたのか、慌てて否定。
更に誤解を生んだりしたり。]
[木の枝を右手に。
学校用のショルダーバッグを左手に。
月へと向かって歩き出さんとばかりに。]
…………つまんない。
酔っ払いも…みっともない…。
[昨日会った男の顔はよく覚えていない。
なので、気付くこともなかった。
小枝をくるくると回しながら歩いていく。]
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