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(もう、駄目かも知れない…)
[飛行機内での衝撃は、思った以上に大きかったようだ…。
激痛がどんどん酷くなっている…。
多分、肋骨はかなり折れているようだ。内臓にも障害があるかも知れない。
兄さん…。
これも、兄の婚約者を奪ったという罪の償いなのかも知れない。0099は、そう思った]
「お、おい、こんな事態にあいつら何をやってるんだ、何とか言ってやってくれ!」
――現場に落ちているものは全て手がかりであるように、同じく全てのものが武器でもある。
私は黄色い罵声が未だ部屋から漏れているのを利用し、助けを求める言葉を投げかけて注意を逸らしながら接近した。
どうやらこの男も日頃からうんざりしているのだろう、またかという表情を一瞬作った隙を見逃さず、素早く懐に飛び込んだ。
密着すれば格闘より速い武器は無い――
[0066 帽子屋 ラウリ]の敵、穫らせてもらうで。
[幹部と思しき男に斬りつけた。
オマエ=サ=ピン=ラシイの[×]だった。
○本人大当たり。
×外れ、かげむしゃ]
[003、0043、0026…。
走馬燈のように、自分が手をかけてきた仲間達の顔が思い浮かぶ…]
(こうなったら、おしまいよね…)
[心の中でうそぶいた]
――電光石火の一発で相手を沈めた私は先に進んだ。
2度あることは3度あるという諺が頭に思い浮かび、今日はツキが無ぇと愚痴りながらまた新たなスポット[4畳半]に飛び込んだ。
[倒れた男は誰にも庇われなかったところを見ると、影武者なのだろう。]
どこや。
[<<07>>人斬ったところで本物らしい手応えがあったか。]
【ボスRP】
部下『施設の包囲完了しました。敵を片付け次第、処理します』
ボス『よし』
[ボスは、軍に手配を回していた。
メンバーが任務を完遂し、軍施設を出てくることがあれば、軍施設に対するテロ行為ということで、全員射殺される段取りになっている。
さすが一騎当千のスパイでも、1万人規模の軍隊には勝てないであろうことは明らかだ。
しかし、それは、同時にJNRの最後でもある…]
【ボスRP】
『私は、0099と爆破設置班を見に行ってくる。ここを頼むぞ』
[そう、副司令官に言い残して、施設内に向かった]
[倒れている連中の体を盾にしつつ、銃を乱射。これだけ的が多ければ、下手に狙うより効率が良い。爆煙揺らぐ広い室内の各所から火の手が上がる。その合間より、此方へ向けても容赦なく降り注ぐ弾丸]
………っふふ、流石に、数が多いねぇ!
[背後から襲ってくる敵を斬り捨てて、身を翻す。少しでも立ち止まっていれば、おそらく命はない。乱闘の末、{6}箇所傷を負ったものの、敵の数もじわじわと減って来た]
っはぁ。
[荒い息が零れる。残る敵<<07>>人と膠着状態になりかけた刹那、脆くなった棚が崩れ落ちた。周囲に白い粉が舞う。それを合図のようにして、敵が銃を発射してきたが]
――――…っ!!
[すぐにまずいと判断し、部屋の陰へと後ろに飛んで逃げた。直後、先ほどとは比べ物にならないほどの大爆発。俗に言う粉塵爆発と、重火器の暴発の連鎖だろう]
[そもそも乱闘はあまり得意ではないのに、気づけば大暴れ担当要員である。ランダムの神様を問い詰めたい。小一時間問い詰めたい]
[何の為か、設置されていたすべり台の下に隠れていたのが本物だったらしい。
血飛沫にまみれながら、ニィっと笑う。けど反撃を沢山受け満身創痍だ。
通信を開く。「JNR」のメンバー全員に通信が届く。]
オマエ=サ=ピン=ラシイは倒した。けど、真の敵はうちのボスと0099や。
あの二人は兄妹なんや!
[いつぞや、ボスが0099が怪しいと言ったとこと妹と明かしたところを録音していたものを流す。
0044について触れたところは編集でカットした。]
――百合の間の次は和室。
私は仮にもここが軍施設であることを嘆いたと同時に、こんな軍が世界の警察を名乗っていることに頭を抱えざるを得なかった。
取り急ぎ、[折りたたみナイフ][簡易レーダー]を調達すると、そろそろ[0031 私立探偵 シス]の援護に向かった。
[銃口がこちらを向いているのは知らない。]
信じるも信じへんのも好きにしたらええ。生き残る為にどうすればええんか
[銃声が響く。]
ぐ・・・
[くぐもった声を最後に通信は切れた。]
『ジェミー!』
[兄がやってきた。爆破設置班は、ほとんど任務を終えていた]
『大丈夫か?』
[0099の具合の悪そうなのをみて、近寄る]
もう、駄目みたい…。
肋骨も、内蔵も…。
『さっきは、そんなほどではなかったじゃないか…?…我慢していたのか?』
あれだけの爆発の後のスカイダイブじゃね…。
『すぐ、病院へ…』
もう、駄目…。
ねぇ、兄さん…、さっき一つだけ言っていなかったことがあるの…。
『もう、いい、喋るな。誰か!』
待って。聞いてちょうだい。
[懇願した]
ドロテア…003…ううん、姉さんに手をかけたのは、わたしなの…。
姉さんを殺したのは、わたしなの…。
『!?』
[兄は、沈黙した]
[口から血を流しながら、0099を探している。]
・・・死ねれへん。あの女に引導を渡すまでは。
[最期に会いたいのは0099ではないけど。
0099を見つければ、無言で拳銃を構える。]
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