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[先程サヨが炎を落とした灰皿の上を見つめる。自由帳の切れ端とマッチに灯った炎が僅かに揺れる]
どうして……!
[炎が紙切れを燃やすことはなく]
……怖くないと言ったら、嘘になるかな。
[それが何を意味する物か分からないまま、答える。サヨの意図通りの答えはできてないんだろうな、そう思った]
自分が消えるのは怖くない、って断言できるアンタが一番怖いよ。
[サヨに向ける言葉は、ようやくいつもの調子に戻っていた。サヨは嘘をついてないのだろうとぼんやりと感じていたが、一方でサヨが遠いところに行った様に*思えてならなかった*]
[アンの事件から数日、いまだに失踪が後を絶たない。またも姿を消した人間の話で話題は持ちきりだった。ポルテが行方不明になったという話は、すぐナオの耳にも入ってきた]
……。
やっぱり、あそこに名前の書いてある人が……。
[またあの自由帳を確かめようと、喫茶店へ向かう]
[喫茶店のドアを開けると、ベルがカランと乾いた音を立てる。注文もそこそこに自由帳を覗き込んだ]
[水に消されていたことから、やはり噂は真実だったと知る]
……。
いつまでこんなのが続くのかな。
[独り言が口に出る。誰が、何のために、こんなことをしているのかと、怒りのような悲しみのような感情がこみ上げる]
……こんなときでも、怖くないっていうのかな。
[これ以上誰かが消えるよりも、自分が消える方が怖くないと言うのなら、まだ理解はできるのだけど]
[ドアの音に気づき、そちらを振り向く。そこにはすっかり不可解な存在となってしまった友人の姿があった]
……サヨ。
ポルテさん、消えたよ。
[ちらりと自由帳に視線を移しながら呟く]
[サヨは相変わらずだったが、もうその話はしない。彼女は彼女で考えてることもあるのだろう、そう考えることにした]
確かに、ここ数日は必ず見るよね。
ここまで人が消えてたら、当然だろうけど。
[サヨの視線の先にあるのが、前にポルテとモミジが2人で話していた席だと気づき]
モミジさんに聞いてみたんだけど、ポルテさんの手紙のことだって。
……詳しいことまでは分からないけど。
手紙が足りないってのは、気になってたんだけど。
[いろいろなことがありすぎて、混乱気味の記憶を探る]
……確か、リウがいなくなる前の話。
フユキさんがいなくなって、その次……かな?
ただ「手紙のこと」ってしか言われなかったから、誰が、どんな風に言われたかまでは……。
[疑っちゃいけない、と言う言葉に昨日の自分を思い出し、自己嫌悪に陥るも]
どうなんだろ。
ポルテさんが人攫いの分かる人だったら――誰が人攫いであれ、いつかは攫われてたとも思うし。
ただ、手紙のことをモミジさんにしか話さなかったのは、そのときの手紙に書いてあったのがモミジさんだったんだろうとは思う。
せめて、手紙だけでもあれば話は違うんだろうけど……。
教えてくれるつもりなら、昨日聞いたときに全部話してくれただろうし、直接聞いたところで、答えは出ないんじゃないかな。
[サヨの疑問には、答える術がない。ふうと溜息をついて言葉を繋げる]
目的……ねえ。
本当、どうしてなんだろうね。意味があるとは思えないし。
狐でも魚でもいいから、今までの生活に戻して欲しいよ。
そういえば、たい焼き食べてなかったな……。
[絵を見て笑い合ってた数日前の出来事が、酷く遠い。笑いを抑えようとするサヨには気づかず]
そういえば、さ。
[何かを言いかけて、そこで言葉を切った]
でも、たまに季節とか抜きに食べたくなるってことない?
肉まんとかもそうだし。
[自分に注がれる視線に、話を促されていると気づく]
いや、昨日の話なんだけど……。
もしかして「他の人が消えるのをただ見ているより、自分が消えたい」って意味、だった?
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