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え、何この手紙。
[最初に見つけた家族に聞いても分からないという、
ソラ宛ての手紙の封を開けてみる。
そこには村に住む幾人かの名前と、
赤で消されたアンの名前]
……意味が分からないうえに嫌な感じ。
―どこかの家―
はい、お義母様。お戻りまでに用意しておきます。
…はい。行ってらっしゃいませ。
[玄関先で、浴衣姿の家族を見送った後。女はふと郵便受けに目をやった]
あら、手紙…私宛?
[読み進むにつれ、表情が怪訝なものになる**]
何、これ。
[いつもの居眠りの間に、夢をみた。
幼馴染のアンの夢。
夢の中で、彼女の背中が、彼女の赤い靴がみるまに遠ざかっていった。
引き留めようと伸ばした自身の手は、届かなかった]
………。
[目覚め、自室の机で頬杖をつく]
夢見が、悪い。
― 辻医院・自宅部分 ―
演壇? 円団? ああ、縁談。
[母親と漢字で器用に会話する。
驚いても、眠たげとも言われる表情はあまり変わらない]
私がですか?
はぁ、そうですね。確かに真面目そうな男性です。
[写真を見るもすぐに閉じ、神社の方へ向かう]
― 神社の木陰 ―
[ブラウスにロングスカート、そしてサンダル。
そんな格好でいつものベンチに腰掛けて、手紙を確認する]
悪戯なのかな。
[『辻有紀』という文字を指先でなぞっていると、背後で*物音がした*]
[引っ張り出したのは、手紙。
差出人不明のこれが、いつのまにか自宅に届いていたのだ。
その中には、複数名の名がしたためられていた。
そして、赤で消されたアンの名前]
『向井』の表札がかかっている門を出て進む。
向かう先は、アンの家。
そう、彼女の顔を一目みて、…安心しようと。
道行けば、手にしたままの例の手紙がはためいて*]
― 自宅 → ―
[カリカリカリ][カリカリ… ガリッ]
[鉛筆が折れ芯が行方不明になった。]
ぐッ
ああ、くそう
こうじゃない こうじゃないんだ
[がり、と頭をかき気付くのは、
机の上にある手紙。その風を乱暴に破く。]
何だ 手紙だ? こんな時に!
名前の一覧?
なんだ、知った名前があるじゃないか
赤線? …ほう!興味深い!
[ペシッ、と手の甲でその手紙を叩くと、
上着を羽織り、*外へと向かう*]
………何、お父様。
見合いの話なら聞かないわよ。…え?手紙?
って、なに勝手に開けてるのよ!
差出人が書いてないからって、私宛のを勝手に…っ…
?何よ、これ。変な手紙ね…悪戯?
…?どうしたのお父さ……あ、本当。アンの名前に線が……え?その下?
“次は 誰に しようかな”…、って…なに、これ。
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