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ピエトロさん!?
[大声で名を呼びながら、ビセを抱くようにしたままで崩れ落ちたピエトロに走り寄った]
どうしたんですか……?
ちょっと、マジで洒落になりませんから。
ピエトロさんもビセさんも、具合が悪いなら、休んで……
[ピエトロの酷く青い顔を見て、息を呑む]
……まさか。
死んだ、のか? ……二人とも。
毒……
[ポルテが脈を確認するのを見て、ごく小さな声で。事実を認めまいとするように己でも二人の首などに触れ、体を揺らす。レンの行動は視界に入れ]
……
[拳を握り締める。ポルテの話を聞くと]
……ピエトロさんが? もう一人?
[眉をひそめ、その手紙を覗き込む。ピエトロが犯人だと示す内容を見れば]
そんな、馬鹿な。
だって、ピエトロさん……死んでるじゃないですか。
犯人なら、どうして?
……自殺? ……どうして。
[倒れる前のピエトロの様子を思い出すようにしながら。困惑を露にしたような言葉を零し]
ピエトロさんとビセさんは、知り合いで……
仲良しそう、だったし。
ピエトロさんがビセさんを殺した?
その、もう一人とかいうのが、やったとしたって……
……。……それ。
差出人とかは、やっぱり書いてないんですか?
ビセさんが誰かから受け取ったんですか?
手紙がニセモンの可能性は?
アレが自殺のつもりじゃなかった可能性は?
あんな……
[ピエトロを庇うような言葉は、しかし自信がある風でもなく。嘘であって欲しい。そう願うかのようだったか。
レンがピエトロに水をかけるのを見ると、一度目を伏せ。ポルテが向ける紙に記された内容を読み]
……ピエトロさんが、犯人だって……
ビセさんが証言してたんですか?
追い詰められてた? ……
薬かなんかだと思ってた可能性は?
すりかえられてて、……
[僅かな可能性でも探すように。それでもすぐに首を横に振り、ネクタイを握って]
……何、だよ。……何なんだよ。
何が目的だっていうんだ。
混乱したり、怯えたり、疑い合ったり……
そんなのを見たがってるのか?
悪趣味とかいうレベルじゃないっての。
マジ、正気じゃない、っていうか。
もう一人犯人がいるなら、……
……ずっと単独行動してる、のは。
もう一人の犯人とかいうのが……
俺達の知らない奴で隠れてたら、まずいかもな。
それこそ、猫だと思ったら……って事になるかも。
俺は、なるべく一緒にいた方がいいと思います。
そりゃ、嫌な人に強制する気はないし。
寝る時なんかは、一緒ってのも色々問題ですけど。
犯人が……大人しく去るなんて、有り得ますかね?
もし、そのレベルの犯人だっていうなら。
こんな状況にはならないんじゃね、とか、思います。
……やめてくれるなら、願ったり叶ったりですけど。
[ダンケにはそう言って。レンの言葉には]
嵐が偶然じゃないなんて、ないだろ。
……って、言いたいとこだけど。
嵐が起きそうな時期を狙って、っつー事か?
なら、有り得るかも。本当、用意周到みたいだし。
どんな理由で俺らを選んで……ってなると。
100パー想像できないけど。
つか、殺人犯の思考なんてわかるわけないし。
……とにかく。
嵐が早く過ぎる事を祈って……
まだ何かが起こらないように、警戒して。
犯人を、……見つけられるもんなら、見つけて。
もう、誰も死んだりしないようにしないと。
[呟くように、だがはっきりと口にしながら。ふと、胸ポケットの奥から銀の指輪を取り出し、見つめた。光が鈍り切った真珠が一つ付いた指輪]
ちょっと、待てって。
探索に行くなら、俺も行く。
[歩き出すレンを見るとそう申し出た]
ポルテさんは……此処に、残りますか?
こういうのは一番経験があると思いますから、ついてきて貰っても。
ひとまず、一人にならない方がいいと思うんです。
[ポルテにはそう確認しておき]
手のひらの上だったらいいな。
もう逃れられないぞ、観念しろ!
っていう。
[トイレ]なんかは隠し扉とかありそうだったけど。
[居間]とか……
と、屋根裏ならあったっぽい。応接間の隣の納戸から昇るの、猫探してる時に見つけた。
[銀の部分も大分錆びている指輪を放ったり受け止めたりしながら、レンやダンケと共に屋敷を歩いていく。過ぎる部屋はいちいち確認しつつ]
妖精……の置物はどっかで見たな。
いやん。覗きだなんて、レンのえっちー。
まあ、男がさだめしスケベというのはともかく。
だな、屋根裏に行ってみるか。昇ってみてはないから。
すげー暗そうだったから、ある方が便利かも。
[レンに、指輪について聞かれると]
ん、ああ。昔彼女にあげる予定だった指輪。
婚約指輪ってやつ?
それは否定しない。
男はスケベであってこそ自然なもの!
そこを認められるか否かが大人と子供の分かれ目だ!
優しく上品に見えるダンケさんだって、実はスk
いや、すみません。
[びし、とダンケを指差したが、すぐに謝っておいた。懐中電灯の件には頷き]
……はっきり言うな、おい。
俺の繊細なハートがブレイクするぞ。
それはもうガッシャガシャに。
まあ、ふられたんだけどな。
もう十年くらい前になるか。
お前だって大人になればきっとわかるさ。
いや、実は女なんだとか言うなら知らないけど。
せめてセロハンテープで直して!
……や、接着剤の方がいいか?
じゃなくて、マイハートはそう簡単には直らないからな!
所要時間はおよそ、[地球暦4885年]。
うーん。未練ってか。
なんか処分する気になれなくて。
思いは吹っ切れてんだけど。
[少し壁の方を見る素振りをして]
馬鹿、俺は全国でもベスト10に入るくらい真面目な男だぞ? いやマジで。
大学で同級生だった奴なんだけどな。
胸とかは残念なアレだったけど。
可愛かったし、同じサークルでよく話したりして。
で。もう二十後半だし、でプロポーズしたら、将来が不安みたいに言われて。
その時はサラリーマンしてたけど、すげー給料とか待遇悪いとこだったんでな。
まあ、でも、仕方ないとは思ったんだけどなあ。
そいつが結婚したとか後で知って。
その相手がフリーターとかいうから、恐怖の魔王もやってくるってもんだ。
[過去の醜聞を、特に気にする様子もなく話した]
イタリアだったらトップだ、トップ。
マイシリアストップ。ディスイズアペン。
……もっとストレートにふられてたら、とっくに処分できてたかもな。
[独りごち、珍しく憂いらしい横顔を見せたが]
ノー問題。ナットアクシデント。……ん?
まあ、細けえ綴りはいいんだよ!
[間もなくいつもの調子に戻り]
よっし。じゃあボインを……
じゃない、犯人とか手がかりとかを見つけにいくか。
[屋根裏や、色々な場所を探索してから]
おとりだとか、危ない事はやめましょうよ。
一般人とか警戒されるとか関係なく。
誰かが危険な目に遭うなんてのは嫌ですって。
もしもの事があったりしたら、マジ問題ですから。
[提案の話を聞けば、そんな事を言って*]
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