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ただ……みんな、どうにかしたいって一生懸命なだけなんじゃないかしら……。
[姿を消した男の立っていた場所を見つめ、ぽつりと呟いた]
[夢から現へと手を伸ばす。
自分が神と呼ばれるものかは知れないけれど。
自分が何者かなど考えたこともないけれど。
自分が呼んだというのなら。
この手が届いて、悲しいことが消えれば良いと願う。
これは悪い夢。
自分にとっては良い夢でも、
皆にとっては悪夢に過ぎない。
だから、喰らって、失ってしまえばと――**]
[こんぺいとうと一緒に雨が落ちてきたか。
それを見上げて、救い上げるように手を開く。]
――――――…。
勝手に消えるなんてもうヤダ…。
[消えたのは鬼の姿。]
なんで勝手に消えるのかなぁ…。
勝手に消しちゃうかな…。
そんな神様いらない。
そんな町になんか価値なんかない。
[顔を両手で覆うようにした。]
それでも1人でも愛してくれるなら。
[忘れないでいてくれるなら。]
愛してくれるなら…消えちゃダメなんだ…。
絶対…ダメなんだ…。
父さんのバカ……バカ…バカ…。
[消えてしまった父の姿を思い出す。]
還るかは分からないけど。
探さなきゃいけないなら諦めない。
愛されるから人で…愛したから人なんだ。
[空を見上げる。]
[突き飛ばされるプレーチェ、肩をうちつけられる石木。
立ち止まって息をのむ。]
[伸ばしたら届くかもしれない腕がある、
彼女は言った。]
[うちひしがれたように唇を噛んで。
仮面を見る。]
走れる足があるのはいい、
伸ばせる腕があるのもいい。
きえないで……みんな。
お願いします…。
[叶わなくとも、そう祈らずにはいられない。*]
あ……っ!
[視線の先、ヨシアキの姿が消えていく]
[待って。その言葉が音になる前に、
こんぺいとうがぱらりと降って]
[空へと消えていく]
あぁ、神様。 神様。
[ちりん。握り締めた手の中で、鈴の音ひとつ]
もう、いいでしょう?
[ふたつ]
私がずっと、あなたを覚えているから。
ヒトが神様を忘れても、
私が星になって、あなたをずっと覚えているから。
[みっつ]
みんなをかえして。
[腕を空に伸ばして]
[空を雲が覆い、村に薄闇が訪れる]
[一斉に、村のあちこちから立ち上る無数の淡い光]
[強く弱く輝きながら]
[空へと向かっていく]
[星が空へと還るように――**]
― 2009年7月 ××県 覚代木村 ―
それで、それからどうなったの?
[少女は叔父に尋ねる]
[叔父は笑って頭を撫でて]
『どうだろうねぇ。僕にわかるのは、
その年の祭りも無事に行われたということだけかな』
[ふぅん。
少女は少し腑に落ちない様子で呟きました**]
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