情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] 絞り込み / 発言欄へ
アンちゃん……なの?
今まで、いつも最初の方にだけ出てきてちょこっと喋る役しかしてないのに。
いきなり主役、できるのかなあ。
[そんな呟きは、誰かに聞こえただろうか]
まだ、お稽古始まったばかりなのに。
決めるの……早過ぎるよ。
[ぽそ、ぽそと呟く声は悔しそうに。
滲む思いは、耳に届いた呟きでより大きくなる。]
[呟くコハルと目が合った。
何気ない風に傍へ寄る]
だよねえ。
いつもなら、ひととおり全員のお稽古見てから決めるのに。
どうしちゃったのかな、監督。
んー、アンちゃんに目が行っちゃってるなら……一回、ちゃんとみんなのこと見てもらえるようになればいいのかな。
[そっとニキの耳に顔を寄せる。]
ね。みんなの演技を見てからでなくちゃ……。
一人だけ特別扱いはいけないんだよ。
ニキちゃんの言う通り、一人だけに目が向いて
いるのなら……一度別の所を見てくれるように
しなくちゃいけないよ。
[大人しい乙女の心には渦巻く感情がある。
ニキの言葉に大きく、ゆっくり頷いた。]
ね。
別に、アンちゃんを主役にしたくないわけじゃないけど、ちゃんと公平に見てくれなくちゃ。
それでもアンちゃんがいいってことになったら、しょうがないけど。
今のままじゃ、納得できないなあ。
例えばアンちゃんがちょっとだけお稽古休んだら、みんなのこと見てくれるかなあ。
[小芝居の後の藁人形を、手の中で弄ぶ]
こういうのって、髪の毛とか入れるんだっけ?
そうだね……ほんの少し、ちょっとだけ。
アンちゃんがお稽古おやすみしたら、監督だって
周りに目を向けてくれると思う。
[ニキが使っていた藁人形を覗き込み]
うん、1本でよかったんだと思うよ。
……ほ、本当に入れちゃうの?
[どんな効果が出るのか、出たらどうしよう?
期待と不安の混ざった声で問う。]
んー、オカルトとかあんまり信じてないよ。
でもさ、自分が主役かもって言われたすぐ後に、例えば更衣室で自分の名前入り藁人形なんて見つけちゃったら、あんまり来たくなくなっちゃうかなーって。
オカルト信じてないから、呪いとかじゃないよー。
でもほら、アンちゃんがいない時は、お人形を代わりにしてお稽古しないと。
[どこからか持ってきたハンカチを、藁人形に衣装っぽく巻いた**]
あ……なんだ、呪いを掛けるんじゃないんだね。
ちょっとほっとしちゃった……。
そうだね、嬉しいって思ったすぐ後にそんな
不気味なものを見つけちゃったら、怖くなって
ちょっと退いちゃうかも知れない。
[ハンカチ衣装を着た藁人形を指先で突いてみる。
案外可愛いかも知れない。]
だって、あなた。見るからに腹黒オーラが…。
[あら、何故だか声が届いたわ。]
聞こえますか…聞こえますか…今、直接あなたの心に、直接呼びかけています。
[実際はすぐ側で囁いているだけだった。]
[1] 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了