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[優しく握り返された手にほっとして、その後に続いた言葉には少し顔を赤くして]
うん。
消えたりしないよね。私も消えない。
[そう言うと彼が手に持っている雪玉をとってぽーんっと遠くに投げる。]
それにしてもほんっとに誰もいないね。
コンビニとかスーパーとかも商品持ち出し放題?
[くすりと笑い、まわりに誰かいないかときょろきょろあたりを見回したりする。]
あはは。2人の世界か。
数人ってどれくらいいるんだろ。イマリ先輩はいるのかな?
違う世界に来ちゃったのかな?私達。
あー。そうだよねー。
私、可愛いネックレス欲しいなぁ。
[冗談っぽくそう言いながら、彼の手のぬくもりを感じながらやはり誰もいない街の中を歩いていく。]
そうだよね。ほとんど2人に近いよね。
三途の川って…。
消えたのは他の皆だと思ってたけど、実は私達の方が消えてたってオチ?
[お化けのマネをする彼を見てくすくすと笑う。]
あー。来月クリスマスかー。
このまま誰もいないままクリスマスなのかなー?
買ってくれるの?それじゃあ、勝ってもらわなくちゃねー。
[冗談ぽくそんな話をしながら地面に目を落とせば、誰かの足跡。]
あれ?これって私達の足跡じゃないよね?誰かがここ歩いた?
えー。クリスマスがこないなんてつまんない。
[口を尖らせてそう言うも、行ってみるかと問われれば]
うん。もし、その人が一人だったらきっと心細いよね?
それにこの先にコンビニあったはずだし。
[こくりと頷き、続く足跡をとんとんと追ってみることにした。]
うん。コンビニいけば何かはあるよねー。
ジュンタは何食べたい?
[そんなことを話していると、ふわりと天へと戻っていく雪。]
え?なんで雪が…。
11月1日がずっと繰り返しってこの事?
時間が戻ってるってことなのかな…?
[不安げに隣で同じ光景を見ている彼の顔を見上げる。]
もうすぐいなくなるって…他の人がいなくなったようにいなくなっちゃうってことなのかな?
もしかして、アンちゃんってジュンタが好きだった彼女だったりして。
…………。
ごめん。冗談でもこんな事言っちゃいけないよね。
[今までどうしても気になって聞けなかった言葉を口から出してしまったことに後悔する。
普通ならありえない事もこの世界ならあり得る気がして。
死者の思いを天に返す。彼女が確かにそう言っていた気がしたから。
彼女の事を口にする彼の顔がとても悲しそうに見えた。]
ずっとずっと覚えてるか…。
幸せだよね。そう思ってくれる人がいるって。
[彼と同じように雪がひらりと戻っていく天を仰げば、聞こえてくる言葉。]
代わり…。
代わりなんかにしたら許さないから。
[明るい声でそう言って、ぎゅっと手を握る。]
さてっと。コンビニに行こうか?
もう何が起きても驚かないよ。きっとね!
[彼の手を引いてコンビニへの道を歩いていった。**]
−回想:コンビニ前−
[きっと顔をみられたくないだろうと彼の手をひいて顔は見ずにコンビニへと。そこにズイハラさんと少年の姿。]
隠し子…。
あの子、イマリ先輩と会った日に公園にいた子だ。
[何か勘違いしている様子の彼が邪魔しちゃ悪いと手を引くのに後に続く。
お腹が空いたと言う彼にくすりと笑いながら]
どっちの家行こう?
[こてり首を傾げ、彼の家の方が近いからとジュンタの家へと向かっただろう。]
−回想:ジュンタの家−
[彼氏でもない人の家にいて、ご飯を作ってるなんて変なの。と思いながらも自然と笑みが浮かび、お台所を借りて適当に何かを作り始める。
好きな歌のフレーズが流れ始め鼻歌を歌いながら。
料理ができれば大したものではないのに彼は美味しいと言って食べてくれた。
家に帰るかどうするか、でも誰もいない家に帰るのは嫌で]
もう少しここにいてもいい?
[彼にそう尋ね彼がいいと言えば少し他愛のない話をしながら、時間を過ごし、気がつけば炬燵でうとうとし始めるかもしれない。
彼の携帯が鳴り、誰かと話始めたのにまどろみの中で気づいたが、話の内容は良く分からないまま夢の中へ。**]
[もぞもぞと動けば眠りについた時とは違う感覚。
ゆっくりと目を開ければそこはベッドの上で。]
あれ…?いつの間に?
[こてり首を傾げて部屋を見回せば床に寝ているジュンタの姿。]
ジュンタ…何で床で寝て…。
あ…そっか。私がベッド取っちゃったから。
っていうか運んでくれた?
[眼をこすって彼を起こすか起こさないか迷っていれば]
あ…起こしちゃった…?
床で寝させちゃってごめんね。
運んでくれたの?重かったでしょ?
[にこりと微笑み、おはようと声をかけた。]
[ふるふると首を振り]
ううん。ぐっすり眠っちゃった。
体とか痛くない?
寒いから風邪ひいたりしないでね?
[元気だと言うジュンタにくすりと笑いながらベッドから降り、はたと思いだしたように]
そういえば、昨晩誰かと話してた?
まだ他にも消えちゃってない人いたの?
お腹減った?
何か作ろうか?
[お腹をさするジュンタを見てくすりと笑い]
イマリ先輩から連絡きたんだ。
泣きそうになるよね。私もジュンタがいなかったらきっと1人で泣いてるかもなぁ…。
イマリ先輩1人で大丈夫なのかな?
あはは。なんかのドラマで言いそうなセリフ。
あと何か食べたい物ある?
[伸びをする彼を見て、立ち上がり]
ジュンタがずっとそばにいてくれるの?
結局、わかってるだけで6人…アンちゃんもいれて7人なのかな?
あの男の子もズイハラさんといるみたいだったし大丈夫だよね?
[そう言って、台所を借りて何か作り始めるだろう。]
クリームシチューね。
おっけーだよ!ちょっと待っててね。
[とんとんと包丁を使い、リクエスト通りシチューを作っていく。]
ジュンタは優しいね。
彼女にもきっと優しかったんだろうね。
[そんなことを彼に聞こえるか聞こえないかの声で呟き、何か考えている風なジュンタをそのままに、食事が出来上がれば]
もうすぐできるよー。
スプーンとか出してね。
[そう声をかけ、テーブルにできた料理を並べた。]
[彼が何か呟いた気がして]
ん?何か言った?
[こてり首を傾げ、喜ぶ彼にはくすりと笑い]
さてっと、食べようか?
シチューだから多分、失敗はしてないと思うよ。
[いたずらっぽくそう言ってスプーンを手に取って、いただきますと料理に口をつけ始める。]
ご飯食べたらどうしようか?
また外に出てみる?
[うまいと言われてにこりと笑い、自分も口をつける。]
こうしてると皆が消えちゃったなんて嘘みたいだよね。
あー。でも皆が消えてなかったら、ジュンタにご飯作ってあげることなんてなかったのかぁ。
[散歩という言葉には]
そうだね。他にも人がいるかもしれないし、また少し歩いてみようか?
イマリ先輩やマシロさんもどうしてるか気になるし。
歩いてたら会えるかもしれないもんね?
[食べ終われば、食器を片づけ、おまたせと彼へと声をかけるだろう。]
あはは。いなくて良かったって!
でも、きっと元通りになるよね。そのうち。
[最後の言葉は自信なさげに呟くように言って]
いこうか?
そうだね。はぐれないようにしなくちゃね。
[差し出された右手を左手で握り、伝わってくる暖かさにほっとして一緒に外へと。]
お父さん、女性不信なんだ?
じゃあ、びっくりしちゃうね。
[くすくす笑いながら、独り占めの言葉には少し顔を赤くして]
あはは。ほんとにそう思ってるー?
[照れ隠しのようにそう言う。]
ほんっとに雪が昇ってるね。
こんな体験してるの私達だけなんだろうねー。元に戻って、こんな話しても誰も信じてくれなさそう。
時間も戻ってるし。
[そう言って携帯の液晶を見せる。
優しく握られる手を嬉しく思いながら、隣にいる彼が消えてしまわない事を祈りながら、その手を離さないように自分もしっかり握った。]
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