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[青の業火の中で弓槻がこちらを見る目には、「早く死なせてくれ」と懇願の意思が浮かんでいるようにさえ感じる。
そんな視線を受けて、満足そうに嗤うのだった。]
好い表情だね。
そこにいる櫻木さんも見ててくれてるんじゃないかな。
[なんて、適当に。
ややしばらくして。力尽き床に倒れ伏した弓槻は――無残な姿のまま動かなくなった。]
……お疲れ様。
[いつか、弓槻にかけてもらった言葉を返す。その言葉に、感情はこもっていない。
これで、彼の魂も"ここ"に捉えられたのだ。
そして、全てを知ったであろう皆の元へと戻っていく。ああ、どんな視線を投げられるのだろう――**]
[長澤の言葉もぐるぐると頭を回るがふとしたタイミングで涙が止めどなくでてきた]
ヨッシーのバカ。
バカ!バカ!バカ!
[ぽかぽかと長澤を殴ろうとする]
りぅだって、クルミちゃんに会いたいもん。
すごく、すんごく会いたいもん!!!
[女子でも男子でもみんなと仲のいい鷹野が嫌いだったー。はずなのに彼女はどうしても会いたくなっていた。
考えついた理由は明解だった]
クルミちゃんのこと大好きだから会いたいもんー。
[子どものようにうわぁーんと泣き出す]
[寺崎が戻ってくる気配に振り返らずに言い放つ]
うそつき。
[次第に肩が震え、嗚咽混じりで続けた]
うそつき…ケンくんのうそつき。
ひっく……一緒に、帰ろうって……言っ…た、のに……。
なん……で……。
[両手で拭うが、涙が止めど無く溢れてくる。
もう会えないのだと思うと、ただ悲しくて仕方なかった**]
/*
コミットについて
平日なので、本日23時にコミットが揃うようにしたいなと思います。
もっと早めがいいという場合はメモにて知らせて下さい。
[その場に戻れば、様々な感情が流れていた。
村瀬に「うそつき」と言われるが、微笑を返すのみ。
そう、全ては意図的な算段だったのだから。]
ああ――、小鳥遊先生の死を悼んでくれる人は、もうこの場にはいないのか。
須藤先生が貴女を呼んだんですよ。黄泉の世界に。
―――なんて言っておけば、美談になるのかなぁ。
[目の前に倒れたままの小鳥遊を見降ろして窃笑する]
[扉に背を預け、腕を組みつつ窓の外に目を向ける。
鬼火を操れる時間は夜の間だけだ。暗闇しか無いと思われた外の様子に、少しの光が射すのを感じ舌打ちを。]
…時間までに皆殺しに出来なかった――魂を狩り損ねた罰が、そろそろ下される、か。
刻限になれば跡形も無く僕は消滅しちゃうけど、僕を殺しに来る人は居ないの?
皆を死に追いやった元凶が目の前にいるってのに―――
[情けない奴らだと嘲弄し、冷淡な視線を周囲に向けた*]
――回想――
…………。
[リウの行為に、何の抵抗もせず、ただ黙って受け止める]
そうだな…会いたいな……。
でも。
俺は……リウが…リウだけでも無事でよかった…。
クルミを……守れなくて……ごめん……。
[泣き出したリウをただ抱きしめ、頭を撫で続けた**]
[伏した小鳥遊を仰向けに寝かせ、須藤の上着でその身を覆う。 髪を梳いて整えれば、かんばせはまるで眠っているようでもあり。
スカートの裾を押さえながら立ち上がり、軽く埃を払った。
扉を背にする寺崎の前を通り過ぎ、テープレコーダーに手を伸ばす]
――手を汚すまでもありません。
[寺崎に憑いた"何か"に向けてか、視線は動かさぬままに感情のこもらぬ声を漏らし。
カチリ、と、微かな音を立ててテープを取り出し、自らのポケットの中に滑りこませた]
[冷淡に響く言葉が耳を通り過ぎる。彼が消滅するとき、その声を聞くことが出来るのだろうか。
消滅したら―]
いかないで。
[寺崎の前に立つと袖を引いて言う。二宮の遺体を運ぼうとした時と同じように]
行っちゃやだ……。ケンくん、行っちゃやだぁ……。
[駄々っ子のように泣きじゃくりながら、冷ややかな視線を向けられようと真っ直ぐに見つめる。
例え寺崎の全てが嘘だったとしても、自分の中に芽生えた思慕の念は本当]
六花、ケンくん…と、一緒に帰りたい……。
[それが叶わないと知っていても、言わずにはいられなかった**]
[座席に腰を掛け、スケッチブックと鞄を膝に乗せたまま、携帯電話を取り出した。
開いてみれば、届かなかった発信履歴や送信に失敗したメールたちがずらりと並んでいる。
汽車内に連れて来られてからというもの、外部への連絡は取れずじまいで。
窓の外に目をやると光明は徐々に広がり、人工的な明かりに支配されていた列車内にも、幾本もの光の筋が差し込んできていた]
………僕に、その資格は無いよ。
[こちらを向く少女の頬に手を触れ、その涙をそっと拭う。
彼女に返す視線には、悲愁の色が滲んでいたかもしれない。]
[それ以上は何も言えなかった。優しい手の温もりに今までの記憶が溢れ出る。
同じクラスだった時に何度となく声をかけてくれて、
何度となく注意されて、
何度となく、こんな風に涙を拭ってくれた。
その記憶全て幻となってしまうのだろうか。
悪あがきをするかのように最後まで寺崎の服の裾を握りしめていた**]
一緒に帰れないことくらい、分かってたはずなのに…。
[どうしてあの時、そんな約束をしてしまったのか。]
……六花ちゃん、ごめん。
[約束を守れなくて。
服の裾を掴む彼女の手に触れ、力なく微笑んだ。
車内が光に満たされるその時までは、せめてこのままで――**]
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