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あなたの名前は……
[口の中で呟くのは、答えられないマミィの問い]
キクコさんはどこですか?
[ギンスイの声に視線を向けると、いつの間にか姿が見えなくなっていた末っ子の名を*呼んだ*]
どちらかというと、nullでしょうか。
[八の字眉をして、どこぞの国の言葉でそう言う]
家族になったのは、一生食べるものには困らせないと誓ったあの日から。
[ケーキを一口大にすくって、フォークをマミィの口元に持っていく。
そう言えば、妻はいつからどこぞの国の言葉をマスターしたのだろう?]
ギンスイさん、ケーキを持ちますです。
キクコさんは、ミシシッピ川にいますと、父の貫禄が言っていますです!
[キッとした顔つきになり立ち上がろうとしたが、足が痺れていてバンビのように*震える*]
マミィを、甘えっこのキクコさんに連れていくべきです。
[指輪をはめた記憶のない、マミィの小さな手を取る]
家族皆一緒、それが一番大事です。
[もう片方の手は、ギンスイへと伸ばす]
お安いですね。
[通行料は日本のものではないワンコイン。
どこかで見たことは……あるような気がした]
マミィ、一緒に行ってパイナップルを食べましょう?
戻ってこないなら、アムール川の向こうに家を建てますです。
[嘘にホッとした表情をしたのも束の間]
いいえ、ダディではダメです。
マミィでなければ、女の子は許してくれないものです。
[少女みたいなマミィを前にして、駄々っ子のように頑としてyesと言わない大人]
ギンスイも説得してくださいです。
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