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でも、うすうすは気付いているだろう?
そう、アンタだって。
[近付く姿(>4:>+8)、眇めて。
ひとつ笑みを落として自らが謳うように送った少年を捉える。]
祠の裏、毎年祭りの日だけに咲く花は、願いをかなえる。
神隠しという禍を齎しながら。
[それが答えだと言わんばかりに。
あとはふたたび口を噤むのみ。]
―― 回想 あの世とこの世のはざまにて ――
[此方の聲が聴こえずとも。
むこうの「コエ」は聞こえる。]
忘れてしまったのなら。
願い事はあったと思っていた方が。
――きっと幸せじゃないか?
[手招かれないようにと。
渡した星の砂。まだ手許にあるならば。
僅かばかり彼のしあわせをかなえて欲しいと。
賺した瓶の中を覗き、願う。]
どんなふうに?
さぁ、けれど人のうわさは勝手で好き好きで。
きっと善くも悪くも伝わっていそうだね。
ま、アタシの場合はアンタほど善くないと思うけどな?
[人徳の差だ、と。
くつり――。愉悦に躍る様に滑らせる唇の弧は、赤く歪んで。]
――アンタが消えることが村の望みならば。
その先は知った事じゃないが。
[ふっとひととき。
溜息はまるで遠い未来を見透かすように。長く。]
それでもアンタの居た軌跡は、きっと語り継がれるだろうよ。
そうだな、その祠に青い花が咲くくらいには、な?
[聴こえる相手も居ないというのに。
それでも言葉は謳うように*紡がれていく*]
―― 回想 あの世とこの世のはざまにて 了――
[今世で握りつぶされ、散る花弁を視界に収め。
何かの終わりを察する。
祭りは、無くならないだろう。
花盗人も、いなくならないだろう。
しかし、そこに力が宿らなければ――。]
解った。この花と引き換えに。
帰る道を教えてあげる。
[彼女の本音。
くつり――。
紅く引いた紅で笑む唇。
青い星砂はサラサラと散りばめられて。]
さぁ、お帰りなさい。
戻ることを願われているのだから。
[やがて一筋の道が出来たのなら。
今世へ帰る、道しるべとなろう。]
―― 回想 はざまで 再会を望む時 ――
[青い小さな花を携えた姿は、誰かの姿を待つ。
同じ遣いを受けた、その姿を。]
戻ることを望まれているのならまた、
帰る場所に待つものも居なければ…
寂しいものじゃないのかね?
[さて、記憶が薄れていた「コエ」の持ち主は。
此方へ戻ってくるのか、それとも――*]
―― 2014年 8月 1日 ――
ちょっと! 栂村! これお釣り多いって!
[手渡された五百円玉二枚を返そうと、追いかけるがなかなか捕まえられず。]
くっそー、どうすんのよ、この小銭。
[口惜しそうにビール酒まんじゅうに齧り付く。
メイクが崩れたらあいつに直してもらおう。
そんなことを考えつつ――]
あ、綺麗なミュールね。
あなたにお似合いだわ。
[靴擦れを起こして休む姿を見かけ。
その足許に置いてある青いミュールに目を留める。
どこか懐かしい色。
目を細めて――]
―― あのよ ――
[耳を掠めた懐かしい声に。
目を細めては、尋ねられた言葉に。
くつり――。
いつもの訳ありの笑顔を浮かべ。]
かえるの? なら、案内するわ。
[その為に待っていた。
だって、アタシとアンタは相棒でしょう? と。
くすくすと立てる笑い声に。
続く道もまた、青くうつくしく、瞳に映し*だされていく*]
[手招かなくとも、やってきた相棒から
「かえろうか」と言われたのならまた笑みながら一つ頷き。]
あぁ、お帰り。
待ち草臥れるかと思ったよ。
[帰りを告げる言葉に。
出迎えの言葉を重ねて。
さぁ、還る場所へふたりで*向おうか*]
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