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─ 客間 ─
あたしみたいなもんがお呼ばれしちまって良かったんですかねぃ。
[客間の隅にてひとりごちる。
数年前まではネギヤに雇われてこの屋敷の庭師を務めていた。
しかし腰を悪くして引退、それからは隣町で隠居していたところに、ネギヤから手紙が届いた。
一介の庭師であった自分をこうしてお呼ばれしてくれたことに感動と、懐かしさを覚えてこうしてやってきたわけだった。]
ソラまで連れてきちまったし、すんまへんなぁ。
悪さはせんで許したってな。
[ソラと名を呼ばれた猫はウミの唯一の家族。
大人しく背を撫でられながらウミの腕に収まっていた。]
ほれ、お前ぇさんも挨拶せな。
[促せば、にゃあお、と集まった者たちにつまらなさそうに挨拶。]
[ネギヤが招いた者は、板前、職人、編集者、同級生、
元保育士と多岐にわたるようだ。
中には、庭仕事中に見かけた面影がある。]
ほっほ。
立派になってまぁ。
[しかし落としたばかりの枝を使ってチャンバラごっこをしていたのは誰だったか、記憶は曖昧だった。]
ああ、これは美味い。
こらこら、ソラ、お前にはやらんよ。
[和菓子職人が手土産に持ってきたという
和菓子を頬張れば、その美味さに舌鼓を打つ。
甘い匂いに誘われた猫がスンと鼻を鳴らした。]
この屋敷の向日葵は、幼少のネギヤ坊ちゃまが最初に種を撒いたんですよ。
そしたら、毎年欠かさずえろう立派な花を咲かせまして。
[>>14弁護士と名乗る女性はネギヤととても親しげだ。
きっと彼女も、夏の庭に咲く向日葵を見た事があるだろう。]
そういえば、あたしの自己紹介もまだでしたな。
昔庭師を努めておりました、ウミと呼んでくだせぇ。
[名刺や自己紹介が行われる中で、ウミもひっそりと名を告げる。]
ええ、あたしがウミで、こいつがソラ。安直でしょう?
元はこの庭に迷い込んだ猫だったんですがね
餌付けをしてる内に懐かれて今に至るってわけです。
[>>22優しく名を呼ばれたソラは、老婆に顔を向ける。
ふんふんと鼻を鳴らした後に、にゃーお、と鳴いた。]
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