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[雇い主であるネギヤよりも、庭の方が詳しいウミには、
実のところ彼の本業を知らない。]
ネギヤ坊ちゃまは凄い事をしてらしたんですなぁ。
[よく人が尋ねて来ていたのはそういうことだったのか。
改めて彼のすごさを知る。]
ああ。
私も懐かしいものというものが気になっとりますって。
何をお見せいただけるんでしょう?
[お茶を飲みながら、ネギヤの言葉を待つ。**]
[もったいぶるネギヤはもぎゅもぎゅとお菓子を食べるだけで、それきり何も言わない。]
そうももったいぶられると
さぞかしすごいものなんでしょうなぁ。
[懐かしいもの。
ここに集めた人物すべてに関係あるものだろうか。]
ほほ、ソラも興味があるのかの。
[瞳を輝かせて、ネギヤを見ていた。]
[そうこうしてるうちに、時は過ぎてガモンが調理を行うようだ]
いやはや、あたしもご相伴に預かって申し訳ない。
ソラ、お前の分はそれじゃないよ。
職人さん、魚のアラなんかがあれば頂いていいかね。
[卓に並ぶのは刺身などの海鮮物。
猫の手が伸びるのを制して調理場へと向かった。]
ほぉれ、美味いか?
ん、もうお腹いっぱいかね、それじゃ、そろそろ寝る準備でもするとしようか。
[満腹になったソラは眠そうだ。
元は雇われ庭師。
客人として招かれるのは少々居心地が悪いが、
せっかくだから甘えることにする。]
ええと、『躑躅』の間だね。
[渡された鍵にかかれた間へと向かった。]
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