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>>3:137
[スイは困ったように微笑んで、まるで本当の兄のようにちかの頭を撫でる]
幸せだね。でも……ね。夢のようなものなんだ。
[>>2 急に気を失うちかを慌てて支え、何か怪我が無いか確認してほっと息を吐く]
おやすみ。
[家族みんなの言葉を聞いて、
先ほどまで紙幣があったであろう手の平をじぃっと見つめた]
うん。
おいらは……"向こう"でみんな一緒だと信じてる。
[ごく小さな声で続けた]
おいらの我侭だから、ごめんとか言えない……。
[しばらく俯いていたが、
>>8 ユウキの言葉に窓の外を見た]
ほんとだ。
にいさんも、ぬいさんも……会いたい人と、会えているといいな。いつか会えるよね。きっと。
[>>10 ツキハナにうんと頷く]
うん……驚いたみたい。疲れたのかな。
[チカの額にかかっている前髪をそっと払った]
>>17
うん。そうなんだけどね……。
[ツキハナには泣きそうに答える]
じーちゃん。
ちかをちょっと寝かせてくるね。
[スイは細腕でちかを軽々と抱き上げると、隣の部屋に寝かせて戻ってきた。
ベックの向かいに神妙な顔をして正座する]
……だって。
おいら……悪いこと、たくさんしたんだ。
謝っても謝っても足りなくて。
だから……。
[沈黙のあと、たどたどしく続けるも、それ以上、言葉が続かない]
許す……って。
[ぎゅっと膝の上でこぶしを握り締めた]
じーちゃん知らないのに……おいらが何をしたかって!
[続けようとして躊躇った]
[泣きそうな顔で首を振った]
イヤ。言えない。
言ったら、嫌われる。言えなくてごめ……。
[ごめんなさいと言いかけて言葉を止めた]
なんで……?
[本気であることはベックの目を見れば明らかで、
スイは表情の抜け落ちた顔で、ベックを見つめた。
ぽろぽろと目から涙がこぼれ始める]
謝りたくても、届かなくて。おいら……頭悪くて。
──だから、"家族"に幸せになって欲しかったんだ。
[しゃくり上げた]
じいちゃん。かーさんも……ありがとう。
>>39
じいちゃんみたいな年になっても恥ずかしいの?
[泣きながら笑い。
>>40 には戸惑いながらも頷く]
かーさん……いいの?
[少しだけ躊躇い、ベックとユウキを見て
そっとツキハナの腕の中に納まった]
>>43
じーちゃんはじーちゃんだもの。
じーちゃんじゃないかもしれないけど、いいんだ。おいら、じーちゃんのこと好きだよ。
>>44
そんな子供じゃないよ……でも、ありがとう。
[ツキハナの腕の中で、最初は小さく震えていたが、やがて落ち着くと*いつの間にか眠ってしまった*]
-居間・ギン-
[何処からともなくモミの木を引きずって来た。
こたつの横にでんと置くと再び消える。
次に現れた時にはモールや星などのオーナメントの詰め合わせ、
最後にはリボンのかかった大小の箱を引きずって来た]
にゃぁぁぁん?
[居間には誰もを居なかったので、得意げに胸を張ることはせず、
何食わぬ顔をして日のあたる場所で毛づくろいを始めた*]
-自室・スイ-
あれ──……?
[天井を見上げて何度か瞬きをした。昨夜の記憶はツキハナの腕の中で途切れている]
寝ちゃったのかな。
[やわらかくていい匂いのするツキハナを思い出し、うーと呻きながら、両手で顔を押さえた。耳まで赤い。
ひとしきり照れて起き上がり、覚えのある煙草の残り香に気が付いた]
運んでくれたの……とーさん……かな。
[口の中でありがとうと呟いた後に、首を横に振った]
あとで、ちゃんと言おう。みんなに。
[瞳に今までの迷いは無く、すっきりとした笑みを浮かべ、皺だらけになったシャツに気付いて身支度を始めた]
-居間・スイ-
おはよー。
なんでクリスマスツリー? ……ギン?
[不思議そうな顔をした後に何か思い至ったのか、ギンを見て笑う。
ツキハナに気づけば、顔を赤くしながら”昨日はありがとう”とぶっきらぼうに告げて、クリスマス料理の本に気付く]
クリスマスのご馳走いいね。おいらも手伝うよ。
ちかもいっしょに作ろうか?
おいらも作ったこと無いけど、きっと楽しいよ。
[作る方々と一緒に*台所に向かった*]
-台所・スイ-
ちかは──そこの窓の中の鶏が茶色になったら教えてね。
[真剣な顔でオーブンを見つめるちかに微笑んで、ガラス障子越しに居間を見る]
ねーちゃん飾り付けありがとー。ケーキ買いに行くの?
外暗いし、じーちゃんかとーさんと一緒に行った方がよくない?
[心配そうに声を掛けるが、台所は手が放せない状況で、ユウキに付き添いをお願いしようとしたけれど、呟きを聞いて、声を掛けそびれてしまった]
[ちゃぶ台に似合わない料理が次々と並べる。
ローストチキン(リボン待ち)、ローストビーフ、シーザーサラダ、肉じゃが、コロッケ、カナッペ、漬物、お赤飯…]
かーさんお団子任せたー!
あとは……ねーさんのケーキとリボンかな?
[料理の半分はタッパに詰めて大きな紙袋に入れた]
ん?
おいら……ええと……謝りたい人に、謝りに行くことにしたんだ。
だから。ミナツちゃんたちのところに先に行ってるね。
[プレゼントの箱もいくつか紙袋に詰め、
スイは紙幣をひらりと見せて笑った]
>>101
かーさん。胎毛筆ってななななななに?
>>98
じーちゃん泣かないで、ほら、ご馳走だから!
[ちかが庭に出たのに気づく]
ちか?
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