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〔ひとぉつ、ふたぁつ、みぃっつ、よぉっつ。
―― … ゆるり、柔らかく、静かに瞬く瞳。〕
はぁ…
〔両手は口許を覆っている。
漏れる吐息は其れを暖める為の暖。〕
よいしょ……よいしょ……
[食材を無事運び終えるとはっと思い出したようにまた炊事場に戻り兎を大事そうに抱えて囲炉裏のそばに座った。]
お食事の用意できましたよ〜
この地方で名物となってる熊鍋です〜
早く食べたいね〜♪チェロ
[人の多さなのか食材からする匂いのせいなのか少し興奮気味の兎をなだめつつ
食材の入った鍋を囲炉裏に取り付ける]
あ!お箸と容器忘れてる!
伯父さ〜ん
[炊事場にまた戻っていった]
〔口許から離れ、手は鞄へ。
暫し探るような間の後に、握られた小さな紙。〕
……。
〔見つめては、貼り付けようとコルクボードへ伸びる。〕
ここで良いかな。
〔貼り付けたのは、隅の方。
アンの名と簡単な紹介文が書かれているが。〕
あ。
〔いくつかの間違いに気付き、再び手は鞄へ〕
〔取り出したるは、消しゴムとシャーペン。
新品の消しゴムはピカピカのケースを纏い、
眩い程の光沢を放っている。
片や、シャーペンはというと年季物。
ノック部分がハート型のお気に入りだが、
時折、うまくノックが出来ない代物だった。〕
さとう、っと
〔どう頑張っても、其れを"ささはら"とは読まない。〕
なんだろ、疲れてるのかなぁ
〔こつ、とシャーペンのハートで額を突いて。
呟く声は静かな夜の空気へ吸われて行く〕
〔見回した先。恰幅の良い人影が、
此方へ向かい駆け寄るのが見える。〕
あ。
〔やがて着くその人が管理人だとは
露程も思っていない。
ひぃふぅ、と呼吸の荒い彼へ冷えた視線を投げ〕
あの。
汗凄いですけど、大丈夫ですか。
〔言葉からも冷気が漂うな音を、漏らす〕
〔其れでも笑顔と共に説明を開始する管理人。
一方、其れを何処か汚い物を見る様に。
一歩退いては、こく、こく、とゆっくり頷くアン。
寒い中わざわざ駆けて来た彼に、
ポケットの中のハンカチを差し出す事も無い。〕
そう、ですか。
〔村の説明、そして家屋の事。
食事や入浴について等、一通り受けると〕
あの、それ。
〔す、と側の手持ちランプを指差した。〕
〔指差し黙りこむ杏奈に対し。
管理人は指先を追い、手持ちランプを見ると
仏の様な笑顔でどうぞ、と持つ事を薦める。〕
……どうも。
〔杏奈は無愛想に、一言だけ礼を言うと、
手持ちランプを取って興味深げに覗きこんだ。〕
〔一方の管理人はコルクボードと睨めっこ。
用紙を記入した主と思しき相手に確認の声を投げ、〕
……ええ、佐藤です。
佐藤、杏奈。
〔ランプから管理人へ視線を移す杏奈が返答。
笑顔で頷く管理人は、
杏奈の書いた用紙の内容を
手の甲で汗を拭いつつ、
利用者名簿へ書き写している。〕
〔管理人の手が帳簿の上を滑る間。
杏奈はランプを弄っては、びくりと身体を震わせた。
点くと思わないタイミングでの点灯だったからだ。〕
……。
〔む、と眉を顰め不機嫌そうに灯りを消した。
そのタイミングで管理人から鍵を渡される。
割り当てられる家屋の説明を受け、〕
……どうも。
〔変わらぬ、無愛想な礼を返す〕
それじゃあ…
〔事が済むやいなや、歩き出す杏奈。
外へ向かおうとする背に管理人の声が掛かる。〕
……
〔言葉無く、首だけをくるりと向けて〕
いえ。今は空腹を感じて居ませんので、結構です。
〔何処か攻撃的に聴こえる言葉を残し、
割り当てられた家屋の方面へ歩き出す。
かちりと灯った手持ちランプの灯りを頼りに――*〕
どうもです。
いやあ、にぎやかなのはいいことですなあ。
[愛想良い笑顔を浮かべて、新たにやってきた女性へひらと手を振る。]
老人?失礼、それはこのお医者さんではなく?
[何か引っ掛かったらしい。思わず聞き返す。]
…花水木ねぇ。
白い木蓮の方が好みですなぁ。清楚さがあっていい。
[花水木の写真にくれた一瞥は、去っていく黒いスーツの男へ向けたものと同一。**]
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