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は―はは、そうか。
ああ、解った、解ったよアンリエッタ。
つまりお前は、私はまだ隠居するには早いと、そう言うんだな?
はははは…!そうか、うむ、そうだな…!
(思えば、不確かな噂を頼りに、遥かロシアの横断鉄道に乗り込むなどと、気違い沙汰だ。
そう言うなら、私の人生、焼け落ちたシャトーに背を向けた時から、何かが狂っていたのに違いない。
―いや、もしかすると、もっと前から…。)
これからも、旅は続く。
冒険は続く―か。
[いずれ"La Maestro"は、再びパリへと戻ることだろう。
その頃には「ヴァルテリ・シャルブネ」の画廊は、新たな経営者へと引き継がれ、真っ当な物からそうでない物まで、密かに広く画業に携わり続ける事に違いない。
そして同じ頃、「絵画は決して狙わない、二人組みの怪盗」によりパリの街は混乱に陥れられる事になるのであるが―、またそれは少し後の話。]
Attendre et espérer ! (待て、しかして希望せよ!)
[列車から。
―ロシアからフランスへ、画商に付いてやって来た少女が、ロシア風の紅茶を淹れてやって来た時。
ある小説の、有名な締めくくりを諳んじながら、"La Maestro"は、―王家の末裔は、楽しげにシャンソンのようにも聞こえる鼻歌を歌っているのだった。]**
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