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第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。
[検査室の扉を開くなり口にするのは、『ロボット工学三原則』]
壱乃宮せんせー。
イヴの初代コピーがもう居ないと言い張るなら、質問を変えよう。
イヴそのものはどこにいる?
うぅ…ん
[薄目を開けてそっと辺りを伺うと、
人気のない薄暗い部屋]
どこだ…ここは。えぇと―――
[ズキズキと痛む頭を手で押さえて記憶を辿ってみるが、立ち上がる気力もなく]
そうだね。本当かどうかよく知らない話もある。
三人目については、いなくなった、とだけ聞いている。
[固執するでもなくはつねの言葉をそんな風に受けて]
博士といると思うよ。ふたりで。どこかに。
[なんでそんなことを聞くの? と逆に問う]
それなら、私達は誰のコピーなんだ?
私が聞きたいのは、学校の七不思議じみた噂でもなければ、『そして二人は幸せに暮らしました』というおとぎ話でもない。
[室内を見渡して顔ぶれを確認する]
スパイは研究所に固執している。
ここにある物は何か。
イヴが欲しいのだと推察したよ。
よくわからない。
コピーっていってもイブの脳をくりぬいて直接ぶち込むわけじゃないよ。データをいれるんだ。
[バージョンによって差分はあるけどね。と補足して]
うん。多分イブに関連するものだろうね。
[それで? と先を促す]
知ってるよ。
[データの話にはそう答えて、しばし黙り込む。
ジュンタに一歩近づいた]
せんせー、スパイごっこの答え合わせをしよう。
私は先生がスパイなんだと思う。
何故か。イヴが目的であるなら、そのコピーに携わっているはずの助手先生を捕まえた方が早い。
それなのに、居なくなったのはズイハラさんとルリちゃんだ。
蝶? こんな時期に蝶なんて。[ハツネが見送った視線の先を追いかけた。]
壱ノ宮さんが、スパイ? じゃあ、私たちのデータをほしがったのって。
[驚いて、ハツネとジュンタを交互にみやる。]
なんだって?
[オトハが小声で囁いた言葉にごくりと息を飲んだ]
……わかった。
[オトハがなぜ自分をスパイではないと感じたのかはわからないが、間違ってはいない。そこにはあえて疑問を返さずに頷いた]
僕が、彼をね。
わかったよ。
けど、君は大丈夫かい?
イブの子はイブの子の方がいいのかな?
[オトハと同じように小声で返す]
変な蝶なんだ。
追いかけると姿を消す。
[オトハに一瞬顔を向けて、世間話のように言った]
壱乃宮せんせー、暢気だね。
[いつかと同じことを繰り返して、ジュンタの顔を写すように微笑む]
でもそれだと不思議なことが一つある。
私かオトハさんを捕まえれば、二人一緒に追い出せるのに、何故ルリちゃんなのか。
なんかもうわからないから、直接訊いた方が早いかなって思った。
大きくなったね。と想いまして。
[暢気といわれてむしろ嬉しそうに。]
そうだね。
だとしたら、はつねはどうする?
[真っ直ぐに頬杖ついて、はつねに聞く]
[ポケコンを調べると中に地上の監視モニターが覗けるようになってることに気づく]
今までの監視記録を再生してみるわ
何かわかるかもしれない
端末は…直ってはいないよ。
[『iNcOrReCtO』と表示されたままの端末をオトハに見せた]
疑え、選べと勝手に表示されて…今はこれさ。
Incorrectoはね、スペイン語で間違いとか、不正解って意味なんだ。
つまり、また同じ問いが繰り返されるってことかな。
スパイは誰?ってね。
[オトハに言葉を返すが、視線は純太を捉えたままだった]
結婚式の新婦父みたいな顔すんな。
[笑顔は浮かべられずに、オトハとユウキに背を向けたままジュンタを見下ろす]
ロボットに『やりたいことは何』と訊くのは酷い話だね。
せんせーは、どうして欲しい?
私は、命令があればなんだってするよ。
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