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熊鍋でしたかな?
食べ過ぎるとあまりよくないという俗説なら聞いたことが。
[確か蛆が沸くとかそんなものだったはずなので、食事中の面々の前で口にするのはやめておいた。]
皆さん、今晩は。
[全員に向け挨拶した後、見覚えのある姿(>>195)に]
はい。もうこんな時間なので……
さすがに、これを持っていても彼らの攻撃を受ける危険性が高いですからね。
[説明しつつ、適当な場所に正座する。湯気をたてる鍋を見て、それが熊鍋だと教えられれば、へえ、と。鐘の音に壁時計を見]
[時を告げる壁時計へと視線を上げた後、いつの間にか姿を消した鼠が残したセロハンに視線を落とした]
ふむ。
お腹一杯になって、帰ったかの。
[やがて鳴る電話の音。ネギヤの話す声に耳を欹てる]
あらら。電話の音かしら?
[けたたましいベルの音に首をかしげていれば、ネギヤがそちらに行く姿が目に入る]
まあ、風の音もすごくなってきましたわねぇ。
[熊鍋をつついていれば、見知らぬ小さな声が聞こえ、軽く首をかしげた]
[鍋が煮えるまで、座って大人しくしている。
ついでに、周りに居る面々の顔を見ていく。
と、その時。唸るような風の音。]
なんだ、今のは。
[窓の外を見て、眉を顰める。]
いや、しかしこれはチャンスか。
………風雪センセも逃げられまい。ふふふ。
ふぅ 風がでてきたなぁ。
[そういって 背を丸めて 管理棟のドアを叩いた。]
こんばんは 失礼します。
[そういって 中へ入り 中の者達に挨拶をする。]
熊鍋?珍しいですね・・・私ははじめて食べるかも。
[嬉しそうに食卓についた。]
[電話の音にびくりと体を揺らす]
今日はびっくりしてばかりね。
[出来上がった熊鍋を器に盛りながら、風の強くなったようすに顔をしかめる]
雪まで降ってこないといいけど。
[ベルの音に其方へ目を向けた。電話をとる管理人。もきゅもきゅとしたその声が、ふいに荒げられたかと思うと、激しい風の音がして]
……例の伝承のようですね。
[呟いた声はごく小さく、他には聞こえない程度に。管理人の様子を窺いつつも、いただきます、と食事を始め]
[鐘の音と共に、管理人にかかってくる電話と、
漏れ聞こえる不穏な台詞。勢いを増す風]
……おっさん、平気かよ……
[ちらりと窓の外に目をやれば、暗い闇の中、
良くは見えないけれどもどこか違和感が。
さっきより、ほんのり闇が薄くなったような、そんな気がして。
目を凝らす前に、テンマが入ってきてそっちに注意が向いた]
[その後は、はじめての人には自己紹介なんかしながら、
適当に大人たちの話に耳を傾けながら夕食をとっていった**]
[グリタと目を合わせないように、帽子のつばを引っぱり目深に。耳に届く強い風の音。中に入ってきたスーツの男に軽くお辞儀をしてから]
管理人さん、何があったのじゃ。
……崖崩れじゃと?
[電話を終えた管理人から、事情を聞く]
ん、どうしましたペケレセンセ…?
[一心不乱にシャッターを切り続ける清水。
彼女の“目”の先を追う。そこには、咲き乱れる花水木。]
不吉だネェ。こりゃ。
[小声でぼそりと呟いた後、素知らぬ顔で熊鍋を食べ始めた。**]
[入ってきた男性(>>7)には一礼を。まだ名乗っていない人物らには、改めて名乗った。電話を終えて管理人が話す、崖崩れについての事を聞き]
崖崩れ、ですか。一本切りの道が塞がってしまい……
しばらくは外へ出られそうにない。成る程。
これも彼らの仕業ですかね。
[落ち着いた調子で零す。ペケレが場を離れた事に気付き、出入り口の方を見やる。開かれた扉。シャッターを切る姿と、咲き誇るハナミズキとが視界に入り]
これは……
[椀と箸を脇に置き、代わりに傘を手にして其方へと駆け出した。ペケレよりも後ろから外の光景を見据え、傘の持ち手を握り締める。
表情は真剣に、何かを*考え込むように*]
[管理人の言葉に思案顔]
はて、どうしたものじゃろか
……ほう?
[扉から吹き荒れる風に帽子を飛ばされつつ、シャッターを切る写真家の向こうに見えるピンクに視線は釘付けになり、思わず感嘆の*息を漏らした*]
そんな・・・ハナミズキがこの時期に咲いてるって?
[箸をおいて窓辺に近づいて外をみる]
…というか 満開じゃないか?
此処に来た時は…まだ蕾も膨らんでなかったのに?!
[驚いたように窓の外を見つめる]
- 回想・割り当てられた家屋 -
〔自然は人の思惑の範疇など軽々と超える。
其れは杏奈にとって大きな誤算となり襲った。
頭の中に浮かぶ二つの壁の前に〕
―― … ふざけてる。
〔口癖の様な言葉と舌打ちという、悪態をついた。
一つの壁は、彼女の前に立つ家屋。
手持ちランプの灯りを受け
ぼんやりと佇む家屋は、異形。
常であれば然程恐ろしさも無いものの、
暗がりであれば余計であった。〕
……。
〔ごくり、と息を呑む杏奈。
そして、襲い掛かる二つ目の、壁。
其れは何よりも高く、険しい。簡単な事だ。
この家屋に、一人で入らねばならない、事。〕
だいたい、何。
電気まで止めちゃうなんて時代遅れもいい所。
いいじゃない、電気ぐらい。
良い場所なんだもの、タダで寄越しなさいよ。
〔そして、恐れが伝わるのは言の葉。
無茶な要求を、受け取る事の無い夜空へ。〕
〔杏奈自身が選んだ道なれど、
立ち塞がる現実は一匹狼を好む彼女すら、
戸惑いと恐怖でその足を竦ませた。〕
……ッ
〔ゆっくりとランプの電源スイッチに
伸びる手は、寒さからか微かな震え。
そして震えはその灯りを闇に帰した。〕
…すぅ、…はぁ、…すぅ
〔杏奈を包む、闇。
しかし、杏奈は既に瞳を閉じた後だ。
助走の様な深呼吸を繰り返す。〕
〔暫しの間を経て、意を決した瞳が強く開く。
つかつか、と歩み寄ると手の中の鍵を、
必要とする家屋の其れへ差し込んだ。
そして、乱暴に回す、回す。〕
…っ、このッ
さっさと開きなさいよ、オンボロっ!
〔別に其れがボロであったかどうかより。
ただ単に杏奈自身の焦りがそうさせたのか。
中々に鍵は上手く開いては呉れなかったが〕
あっ…!
〔かちりと音を立てて開いた其れに、雪へ溶けて、消えてしまいそうな程の、笑顔を見せる。〕
〔きっと杏奈が此処へ訪れて初めてみせた喜色。
心から湧き出る、純粋な笑顔だった。
当の本人はというと、数秒も経たぬ内に、
目の前の扉をこれまた乱暴に開け放ち、
笑顔など、とうの昔に忘れましたという顔で〕
……手入れは、されてるみたい
〔ぽつりと零す。
だというのに、靴を脱ごうとしない。
はいたまま、奥へ入ろうと〕
あ
〔5歩。通り過ぎた箇所で靴を脱ぐのだと気付き。戻っては、のんびりと靴を脱いだ。〕
〔靴を脱げば、灯りを点ける。
不機嫌そうに家屋内を照らし、
恐る恐る、という体で中へ踏み入る。〕
……誰か、居る?
〔居る筈も、無い。〕
居たら、返事して。
〔返事をしたらどうするつもりなのか。〕
――、居ないみたい。
〔そして得る、当たり前の結論。〕
[炊事場から食器をお盆に載せせっせと居間へと運ぶ]
ふー これで用意できたのかなー?
じゃあ鍋を囲炉裏にセットしますね!
ぐつぐつぐつぐつ早く沸かないかなー?
〔出掛かった言葉が詰まる。
代わりに奥から飛び出そうになる心臓。
まんまるに開いた瞳で扉を見つめ〕
―――。
〔息を、殺す。
何か、よくわからない言葉を紡いで
かつこつと扉をノックし続けるのは、
男性……の様だ。〕
〔軽い、パニックに陥る杏奈。
後退り、呼吸を忘れて居た事を思い出す。〕
〔再開する呼吸は震えていた。
何故此処に来訪者が?
フーユキせんせー?
……隠れても、無駄?
………年貢の納めどき?
……一つも理解できない単語が続く。〕
……ぅ
〔じくり、と胸が痛む。
緩い動作で抑えてはその場に屈み込んだ。
極度の緊張のせい、なのだろうか?〕
〔そもそも、人、なのだろうか。
人なら何故こんな場所に?
わざわざ此処へ訪れる理由がわからない。
……そんな思考が、杏奈を埋め尽くす。
編集者の思惑など、知ろう筈も無く。〕
……神様っ…
〔知るのは、恐怖。
人ではない、という仮の結論か。
普段の彼女から想像も出来ないほどの
震えと胸を押さえたまま紡ぐ祈り。〕
[外の異常さに心が止まる 抱いているチェロを強く抱きしめるやがて兎がチロチロと顔を舐めだし我に返る]
っとすごい景色だね!こんなことあるんだー
ここの地方独特の現象なのかな???
……、
[写真を撮る者、驚く者、感嘆する者、鍋を食べる者。それぞれの反応をする面々を見渡してから、テンマの問い(>>20)に]
この現象自体を知るわけではありませんが。
これが何によるものかはわかっています。
彼らによる攻撃か……あるいは彼らの影響です。
どちらにしても彼らの仕業には違いありません。
彼らは、空の向こう、宇宙に存在し……
常にそれと知られず我々人類を、動植物を、地球自体を……観察し、攻撃し、いずれは蹂躙しようと目論んでいるんです。
唯一であり多数であり……
何よりも恐ろしい存在です。ある種絶対的な……
途方もなく強大な存在でありながら……それゆえに、多くの生命はまだそれに気付かずにいる。
[ふ、と閉じた傘を揺らし]
これは彼らに対するせめてもの防衛です。
真に対抗するために……
僕は日々、「救済」の実現を目指しているんです。
[などと説明して、再び外の光景を*見た*]
[夜が開けるが まだ 雪は降り止まない。
昨晩よりは風が治まった様子で 傍観魏を羽織って外へでてみる。
ハナミズキの花は 雪の中で今を盛りと咲き誇っている。]
まさか こんな時期に 見れるとは思わなかったな。
[差し込む朝日を浴びて仰ぎ見る花は眩しく うねった枝は 天へと手を伸ばしているかのように見える。]
綺麗だ・・・。ミズキ…。
[ポツリ 呟いた。]
[そろそろ起きてきただろう 連れに]
獏君。こんな事になって…誘って悪かったなぁ。
私は1週間の休みを貰っていたから平気だけど…。
[溜息をつきながら 申し訳なさそうにバクに声を掛ける]
そうだ。
退屈なら、タカハル君や管理人さんのところの女の子と遊んでくればいいよ。
丁度同じ年くらいだし…
私は…少し気分が悪くて・・・
[青い顔をして しばらく ごろりと横に*なるだろう*]
- 早朝・割り当てられた家屋内 -
〔瞳は虚ろ。
捉えるのは朝の光を受けて舞う、塵。
結局、杏奈は眠りに落ちる事が無かった。
押入れからシーツを引き出すと、
身体にきつく巻きつけて部屋の隅に埋まり。
そのまま朝を迎えた、という具合。〕
―― … 。
〔勿論、あらゆる事に手がついてない。
逃げる様にこの場所へ来て朝を迎えたのだから。〕
- →割り当てられた家屋前 -
〔丸まったシーツがちょこちょこと。
家屋の前へ踊り出ると見上げ、立ち止まり。〕
……。
〔言葉無く、望み続けるのは
世界を覆い溶け出しそうな、ハナミズキ。〕
―――、え?
〔遅れて出た、感嘆は疑問に近い。
寒さでかたかたと小さく震える白いシーツ。〕
〔恐らくの高さは10m程度。
ハナミズキの中でも大型なのだろう。
その真下、白のシーツが黒の真ん丸を揺らした。〕
――、あれ?
〔黒の真ん丸がはらり、散らす言の葉。
シーツから伸びた手が頬をなぞる。〕
え、え?……え?
〔其処には確かに頬を伝う、温もり。
流す本人すらその理由がわからない。
ただ、見上げていた。それだけなのに。〕
〔杏奈の胸が、きゅうと音を立てる。
雑巾をきつく絞る様な、あの感覚。
無理に言葉にすれば、其れが一番近い。〕
――。
〔指先に残る温もりを見つめ、逡巡。
ほぅ、と息を吐き唇をきつく噛み。
ハナミズキをもう一度見上げると〕
……御腹、すいた。
〔ぽつり、と呟いた。
白のシーツはそのまま管理棟方面へ向かう。〕
- 管理棟・玄関 コルクボード前 -
〔結局、一言で言えば世間ズレしているのだ。
杏奈はシーツを纏ったまま此処まで歩いた。
目撃した者が在れば不思議に思うだろうか。〕
えぇ、と
〔辿り着いたボードの前で、
文具を持参していない事に気付くが、
周囲を見渡せば用紙とペンは備えられていた。〕
〔一枚の紙とペンを手に取り。
ペンでこつこつと顎を叩いて逡巡。〕
よし。
〔貼り付けたメモを見つめ、真顔で頷いて。
白のシーツをふわり、と翻すと
何食わぬ顔で表へと歩き出す。〕
……、
〔辿り着いたのは、
管理棟近くのハナミズキの真下。
微かな風に揺れるシーツを纏ったまま、
潤んだ瞳は暫くの間、見上げ続けていた*〕
[夢を、見た。悪い夢だった。風の魔物に襲われる悪夢]
……なん、だよ。気味悪ぃ。俺、ビビリすぎ。
[がしがしと頭を掻きながら、悪夢の原因に昨晩の夕食時を思い出す。次々に起こる奇妙な出来事と、不穏な話に口を挟めず身をこごませていた]
[起き上がって窓を開ければ濃密な花の香りに包まれる。
香りに触発されたかふと思い出される義姉の声]
"名は魂を持つって本当ね。あんた本当に獏なんだから"
[呆れた声音に思わず顔を顰める。その時テンマが帰ってきて]
オッサン、おはよ。………平気なん?
悪かった、って、オッサンがあの土砂崩れやったわけ?
ま、いいや。ん、了解。適当にしとく。
[彼の青い顔に、少し心配そうに眉を寄せて。
それでもあっさり頷くと着替えて外に出て行った]
[両手をジャケットのポケットに突っ込み、サクサク雪を踏みしめる。ふと、指に冷たいものが当たった。引っ張り出してみれば、獏の絵が印じられた銀のタグ]
……あれ。俺、これ持って来てたっけ?
[義姉から貰ったプレゼント。自宅に置いて来た筈なのに。
首を傾げるも、目の前に見覚えのない女の子が立っていて]
おはよーっす。って、あれ、昨日夕食来てなかったよね? てか、シーツ? 管理棟に行けば、毛布借りられると思うけど。
[挨拶してから気が付いて、ちょっと気まずげに自己紹介とか。
奇妙な格好に首を傾げながらも、会釈を残して通り過ぎた。
向かうは、昨日、管理人に医者っぽいこと言っていた人の所]
[タグは、後でしまおうとポケットに戻す。
目的地にたどり着くと、コンコンと遠慮がちなノック]
……朝早く、すみません。おはようございます。
お医者さん、ですよね。ツレが気分悪いって言ってて……
[起こしちゃってたら申し訳ないなと思いながらぼそぼそとそう声をかけた**]
回想
[幾度シャッターを切ったのだろう。深く息を吐き、まだ吹く風が部屋に入り込んでいる事に気が付き、慌ててドアを閉じる]
ああ、ごめんなさい。寒かったでしょう?
ええとなんでしたっけ?
[振り返ると、すぐそばにタカハルがそばに立っていた。彼の口から紡ぎだされる言葉はどれも空想めいていて実感が湧かないまま。
扉を閉めてしまうと手持無沙汰になって、いそいそと夕食の輪に戻る。]
[あれからどれほど話していたのだろう。管理人が戻って来て、慌てた様子で状況を説明をしたのだが、皆は割と落ち着いた様子だった気がする]
…ここはー…ああ、そうか。
[夜が明けると、外の風は大分治まったようで、昨晩のように戸を激しく揺らすことはない。出かける準備を済ませて、いつもどおりカメラを抱えると外に足を踏み出した]
がけ崩れがあったところまでいけるのかしら…。
[雪の白い部分を踏みながら独りごつ。やがて、たどり着いたのは昨日の花水木。すでに人が来たのかいくつか足跡が残っていた]
見事に咲いてるわねー…。
[感嘆とともに感想とも言えぬ、見たままを口にして数枚フィルムに収める]
絵になる、ってほどではないわね。
まぁ…珍しいけど。
[肩をすくめて、カメラを下ろす。食事の時間まで撮影がてら村を散策することにする]
お、はよう?
[途中すれ違ったシーツの少女に*首をかしげた*]
[熊鍋を食べ終わった後、ようやく利用者帳へ記帳した。]
出来るだけ管理棟に近い家屋を借りたいのですが、構いませんかな?
[管理人と交渉しながら、利用者帳に何度か目を通す。
そういえば、まともに自己紹介した相手の方が少なかったかと苦笑い。]
[その数時間後、管理棟に近い家屋。
年季の入った文机の上、薄暗いランプの側。置かれた古い羽根ペンと手帳。
風など吹きもしないのに、頁がひとりでに捲れていく。
何処かの誰かの名前、その傍らに白木蓮。
塗り潰された誰かの名前、その隣には花水木。
はらり、はらりと頁は進む。
帳面の主は、素知らぬ顔で読書中。**]
[夜。しばらく管理棟で外の様子を見たり、彼らについて話したり、食事の続きをしたりとしていたが、やがて残る面々に挨拶をして建物を後にした]
……風が強いですね。
闇の中、微かに光る雪に……咲き乱れるハナミズキ。
改めて現実離れした光景です。
[周囲を見つつ、独りごちる。家屋へと向かい]
こうなっては……
一層早く儀式を済ませなければ、なりませんね。
[家屋に着くと隅の懐中電灯を一つ点してその側に座り、地図と測定結果のかかれたメモを見つめ、思案し始める。
そのうちに*眠りに就いて*]
[夜が明けた。家の窓から外の様子を眺める。ハナミズキは未だ、満開]
おはよう。
……歓迎してくれてるのですか?
[窓から遠く、白いシーツがふわふわと揺らめくのが見えた]
とんとん。何の音?風の音。
ああ、よかった。
[しばらく部屋の中で、次回作の構想を*練っている*]
顔を洗うのは……湖か、管理棟でしたっけ。
[大きく伸びをすると、変装もせず扉を開けて外へ。途中、人影を見ると足を止め]
……熱心ですね。撮影旅行でしょうか。
[写真家がしばらくシャッターを切る様子を眺めた後、ゆっくりと管理棟に向かい歩く]
ふふ。明るい花の下に、幽霊は似合いませんね。
何を見ているのですか?
[ハナミズキの樹の下、風にはためく白いシーツを纏う少女に声をかけたのだった]
─回想・昨夜─
なんじゃあこりゃあ……。
[窓の外に咲き誇っているのは、可憐なハナミズキ]
まるで……あの時の……いや、そんなまさか。
[ぽかんと口を開け、魅入られたかのように花を見上げる。
まるでうわごとのように呟いた後、はっと我に返ると無理矢理口を閉めて、軽く首を振った]
[やがて聞こえてくる不穏な単語たち]
崖崩れかァ。
1日くらいのんびりしようと思ったんだがなぁ……。
[やれやれと大げさに肩をすくめる]
[そのままゆるりと皆と食事を取り話をする。すぐに助けに来るだろうと楽観的な口調]
夜で歩くのは危ねェから気をつけとけ。
風も強い見てえだしな……。
[軽く注意をして、早めに上がる]
[管理棟→自室]
しかしほんとに狼の鳴き声みてぇだなァ。
いやな気配だぜ。
[ぼそりとひとりごちる]
─回想・終了─
─自室・朝─
[隅の布団がごそりと揺れて、顔をしかめたままむくりと起き上がる]
今日も風が強ぇなァ。
ハナミズキも満開だし、花見ってことにもなりゃァいいんだが。
電話も通じないたァ嫌な感じだぜ。
[ぶつくさと独り言を言いながら、顔を洗い、髭の三つ編みを編みなおす]
[いつもの夢]
車内を流れる軽快なジャズの音。心地のよい彼女の話し声。
大きなトラックが ゆっくりと 白い車線を越えて こちらへ向かってくるのが見える。
大きな衝撃を感じて体が宙に浮く。
頭を強く打ち 眩暈の中 彼女の声が 頭に 響く
「助けて!!シートベルトが引っ掛かって・・・テンマ助けて!!」
声のする方へ 手を伸ばし 道路をはいずりまわり 彼女を探す
「テンマ」 彼女の声が遠くへ 遠くへと…
ミズキ…ミズキ… [ただ うわ言を 繰返す]
[朝。
身支度を整え、家屋の外へ。]
雪はまだ積もっているな。ひゃっほう。
[緊張感の欠片すら見えない駄目大人。
昨日に引き続いて雪遊びをしようと管理棟付近へ向かう。]
おやおや風雪センセぇ。
ナンパですかなぁ?んんん?
[白い布の塊に何やら声を掛けているらしき風雪を見つけた。
こちらには…多分、まだ気付いていない。]
………。
[悪戯心に火が点いた。
その場で雪玉を丸め、風雪目掛けて投げつける!]
[ぺしゃり、と音がして視界が白に染まった]
……あうちっ!
[顔についた雪を払い、眼鏡を拭いて雪玉の飛んできた方向を見る。そこには口笛を吹く天敵の姿]
オウ、ナニスルノデスカ。
ニッポンジン、ヤバンデース。
[動揺を押し隠しながら、抗議の声を上げる]
─テンマ・バク棟前─
ここか?
[傍らの少年に問いかけ、中の人物がおきていれば気づくであろう大きさで、扉を少し強めにノックする]
何をおっしゃるうさぎさん。
雪合戦は別に野蛮ではありませんぞぅ?
月乃風雪センセ、みーつけたぁ。
[わざとペンネームをフルで呼んでやった。こちらはめっちゃ笑顔。]
[二つ目の雪玉を軽いステップでかわすと、斜め上を見ながら]
はてさて、どなたかと勘違いされてるようですのだ。
記憶にございませんのことよ。
……で、ユーはこんな所まで何しに来たのですだか?
[お返しとばかりに雪玉を作って投げっ]
[避け切れないので右腕でガード。
果てしなく人の悪い笑顔を浮かべつつ。]
それこそ愚問という奴ですなぁ。
原稿回収ですよ、原稿回収。
そうそう、風雪センセ宛てのチョコ配送という副業もありますがねぇ。
[起床して少しすると外に出た。白く染まる地面を踏みしめ、静かな村中を歩いていく。左手には傘を、右手には30cm定規を持ち]
……はあ。
[吐き出す息は白く濁る。周囲に目を向ければあちらこちらにハナミズキが見え]
しっかし、なんでしょうなぁこの花水木。
季節外れもいいところでしょうに。そう思いません?
[雪玉を投げる手は一時止め、風雪に同意を求めてみる。]
[顔の雪を拭いながら]
ギブミイチヨコレヱト!
本当、仕事熱心ですねえ。
なんて、本当は息子さんに会いに来たんでしょう。それと、あの写真屋さん?
[にこりと笑ってみせ、続く言葉にハナミズキを見上げて]
本当、何でしょうね。何か、天変地異の前触れか何かでしょうか。
そういえば、この村に伝わるお話……ご存知ですか?
あ。良かった。ごめんなさい、いきなり。
[扉の中からドウゼンが出てくるとホッとしたような表情で、
朝から見聞きした義兄の様子を伝え]
えと、俺、案内しますから。こっちです。
その、がけ崩れって、やばかったらやばいってこと……
いや、ううん。何でもないです。
先生も、こんな騒ぎで大変ですよね。
[ちょっと不安になって、言葉にしようと思ったけれど、言霊のことを思って首を振った。自分たちの棟に到着すれば、ドウゼンさんのノックを待ってガチャリと扉を開けて]
オッサーン、生きてる?
ここに息子やペケレセンセがいるなんて知りませんでしたぞぅ?いやホント。
ま、チョコレートは後程管理棟にでもお持ちしましょうか。
伝承…ああ、風がどうこうっていうあれですかね?
お医者さんが話を聞かせてくれましたが。
花水木と、関係あるんですかねぇ。
[風雪につられて、見上げる恰好に。]
そういや、風雪センセって甘いもの好きでしたっけ。
いーいお知らせがありますぞぅ。ファンの子からのチョコレート、結構あったりするんですこれが。
[にやにや。]
? ああ、貴方は……
[かけられた声に振り向き、ビセの姿を見る。管理棟で会った記憶のある彼女に、まず一礼し]
はい。雨園孝治、と申します。
どうも、おはようございます。
[呼ばれた名前を肯定してから、挨拶をした]
そうですか?まあ、そういうことにしておきましょう。
チョコは……そうですね。お願いします。わざわざありがとうございます。
お医者さん?ああ、あの白いお髭の方ですか。
もし土地の人なら……何かもっと詳しいこと、ご存知かもしれませんね。
[ハナミズキの樹に近づくとそっと手を当て、樹に向かって何やらつぶやいている]
ちょ、オッサン、すっげー汗じゃねぇか。
[部屋に入ってみれば、目に入るのは横たわってうなされている義兄。
思わず駆け寄って、手を出そうとするもドウゼンを振り仰いで]
せんせ、どうしよう。オッサン、大丈夫かな。
俺、なんか出来ることある?
おはようございます。
あらあら。これはご丁寧に。備前貴子と申します。
[丁寧な一礼に、こちらも畏まってぺこりと頭を下げ、改めて名前を名乗る]
そういえば、昨日も室内でこの傘、ずっと持っていらっしゃいましたよね。
大事なもの、なんですか?
[軽く首をかしげながら、聞いてみる]
あぁ、そうですなぁ。
後程会う事があったら、聞いてみますか。
…風雪センセー?何してるんですかな?
[風雪の挙動に首を捻る。]
そうですね。しばらく村の外にも出られないみたいですし、すぐに会えるでしょうから。
ああ、これですか?
突然お化粧に目覚めた理由を、直接彼女に聞いてみたのですが……なかなか照れ屋さんみたいで。
[突然の強い風に、葉擦れの音]
熱はない……か。
[こめかみや頭や腕など数箇所を軽く押し、反応を見る]
寒気や体のどこかに痺れや違和感はあるか?
オレの言っていることは分かるか?
何か変なものは見えたりしていないか?
[普段より少しだけ柔らかな口調で問いかける]
備前さん、改めて宜しくお願いしますね。
[傘について問われると]
ええ。これを手放すわけにはいかないんです。
彼らの攻撃を防ぐために……
この黒い傘は必要なんです。
完全に防ぎ切るというわけにはいきませんが……
[頷き、やはり彼らにまつわる説明を]
[問題のない反応、もしくは眠っている様子ならば]
まぁ……疲れかねェ。
[緊張を解いた口調でバク告げる]
おい少年。
今は熱はねぇみたいだから、汗拭いてあったかくして寝かせておいてやれ。
頭……額を濡れタオルで冷やすのもいいが、あまり冷やすのはよくねェから気をつけな。
何かあったら呼んでくれ。
もしもーし。木は口をきかないと思いますぞ、風雪センセ。
いやまあ、作家のイメージとしてはそれでいいかもしれませんが。
[強い風と、葉擦れの音。]
うう、寒っ。
ごめんなさい。落ち着きます。
[ドウゼンに言われて、深呼吸。
パタパタと奥の部屋に下がると、ごそごそと毛布持ってきて、診察が終わるまで待機した。
疲れだと聞けば、ほっとしてぺこりとお辞儀]
分かりました。せんせ、色々ありがとうございます。
また何かあったらよろしくお願いします。
……えと、あの。昨日通れなくなった道以外、道ってないですか。通れるようになるまで、どのくらいかかるか分かりますか? 疲れてるなら、予定切り上げて帰った方がいいのかなって。
あなたも一緒にいかがですか?
[彼女が管理棟から出てきたことなど知らず、シーツを纏った女性に声をかける。グリタの後について歩き、途中一度だけハナミズキの方を振り返って、管理棟の中へ。管理人に軽く挨拶して、囲炉裏の傍に座る]
チョコ……? どうかしましたか?
[ビセの呟きと、どこかきょろきょろした様子に、首を傾げ。軽く周囲を見やってみたが、ハナミズキ以外に妙なものはなく]
そう、名も知れぬ強大な存在を……
僕は仮に「彼ら」と呼んでいますが。
彼らは宇宙に在り、僕らを攻撃してきているんです。
この異様な現象も……
まず間違いなく、彼らの直接攻撃か間接的な攻撃、影響によるものでしょう。
村に伝わる伝承というのも、恐らくは……
[真実、と言いかけたところで、ふいに空気のそれとは違う微かな冷たさを感じ]
……そう、ですか。
[ふと、不安そうに窓の外に咲き誇るハナミズキと雪を見て]
はい、色々ありがとうございました。
考えてみれば、帰るよりここでのんびりしていた方が疲れも取れるかもしれないし、ちょっと頑張ってみます。
えと、せんせーも、帰れなくて色々大変だろうけど、頑張ってください。
[もう1度だけお辞儀して、義兄に毛布をかけてみた]
ふぅ。生き返りますなぁ。
管理人さーん、お茶下さい。玄米茶があればそれを。
なければ熱いお茶ならなんでも。
[大声で管理人を呼び、茶を出すよう頼んだ。]
お前さんは、いまどき珍しいいい子だな。
だいじょうぶ。きっとうまくいくさ。
[バクにそう言って、ひらりと手を振って出て行った]
[ぐつぐつ煮え立つ鍋を見て熊鍋から肉を取り出す。ほふほふと熱気を冷ましながら口に含むとジューシーでまろやかかつ柔らかく脂の弾けるような味が口の中でまるで花畑のように広がる]
美味しい! わー熊ってこんな美味しいんだー
[思わず至福の独り言をついこぼす]
まあ。得体の知れない攻撃、なのですねぇ。
[ゆっくりしつつも驚いた声を上げた。
実際に自分の身の上にも、何か不思議な事が起こってるからだろうか。タカハルの話を大分信じたらしい]
そうそう。さっきから時々、どこからともなく、声がするんです。
これも、何か…この現象の影響かしら…
いまも、何か怒ってるような声が聞こえてくるんです…
[心配そうに、タカハルの方を向いた]
チェロは肉は食べれないかな?
[小さく切れたキャベツを兎に与え兎は鼻をひくひくさせながらキャベツにかぶりつく]
かわい〜 そうだ!あとでお散歩行こうね!チェロ
獏はどーこ行ったんかねぇ。
………あと、獏の連れの男がなんか気にくわんのよなぁ。
アンタあの子の何なのさ、とでも聞いてやろうかこの際。
[囲炉裏の火に向かって、ぶつぶつ呟いている。]
[冷たさについては気のせいだと思う事にしたのか、ビセに向き直って]
ええ、存在は確かでありながら、実態を掴み切れない……まさに人知を超えた存在であるから、彼らは恐ろしいんです。
[声がする、と始められた話には少しく瞬き]
先程から、時々……ですか。
そうですね、元々でないのなら……
この現象と関わっているんでしょう。
怒ったような……?
何と言っているのか、聞き取れますか?
[興味を持ったように問いかけ]
道、どのくらいで復旧しますかね。
[管理人に向かって声をかけた後]
遊び盛りの年齢ですからね。
連れ……ああ、あの人ですか。あまり悪い人には見えませんでしたけど。
……リタさんって、どうして編集者になろうと思ったんですか?
[ぽつり、疑問を*口にした*]
─道の途中─
[頂上付近から放射線状に広がった土砂は、細くうねる山道を広く覆っている。向こう側が見えない。雪のせいか音も聞こえない。人の気配を感じない世界]
[雪と土砂の黒さが奇妙なコントラストとなってそこにあった]
[強い土のにおいの隙間に、ハナミズキの柔らかな香りが混じっている]
……こりゃまァ。酷いな。
[廃村になったとはいえ、山中の常として土砂崩れの対策はしていたはずだった]
[土砂崩れ防止の柵は、無残にも土になぎ倒されている]
[ぶるっと冷気ではない寒さを感じて身を震わせる]
なんだァ……?
[土砂の中にもハナミズキの木があった。幾本も。それらすべてが土砂に流されながらも、可憐な花を開かせていた]
まるで……あの時の……いや、あれは御伽噺だろう……?
[しばらく立ち尽くしていたが、やがて本物の冷気に体が耐え切れなくなる]
早く、助けに来い。
[風があちらの村まで吹いていれば、それ所ではないだろうし、またこの細い道では重機も入らないだろう]
[状況を理解したからこそ、弱々しく呟くことしかできず]
[大きく息を吐くと、きびすを返し、ハナミズキの咲き乱れる道を*歩き始めた*]
いかにも物分り良いですーって顔の男見るとこう、感覚的にイーってなるんですよなこれが。
しかも初対面でこっちの顔見てひそひそ内緒話までしてましたしな。
編集者になろうとした理由?
文字に関わる仕事が向いていたんでしょうな、多分。
…浪漫に満ち溢れた回答を期待していたようでしたら申し訳ありませんがね。
[そのまま、お茶が来るまでたわいもない話を続ける。**]
ええと。あまりよく聞こえないんですけど。
今聞こえたところだと、「幽霊」とか、「力をぉぉぉぉ……」って声が…
あと、何かが動いているのか、変な気配が…
[何かがぐるぐる回っている気配に少しおびえ]
ここ、怖いですわ…私、管理棟に戻ります…
お話、ありがとうございました。
[タカハルに向かい、頭を下げた]
幽霊に……力を。……霊、なんでしょうか。
宇宙とも現とも繋がり、同時に遮断された……
霊界。そこから他を覆い、他からそこを覆う脆い垣根は、時として破れ去る事がある。
[動いているという気配には、つられるように辺りへ目を向け。頭を下げるビセに、礼をし返し]
ええ、此方こそ有難う御座いました。
こうやってみると賑やかだったのね。
[湖の畔から眺めるのは、咲き誇った花水木の周辺で雪合戦をする姿、シーツを纏った少女、傘をさした少年エトセトラエトセトラ。ほんの気まぐれにその人々を写真に収めてみる]
たまには人を撮るのもいいかも。
[のほほんと独り言]
霊界…そうなのかもしれませんね。
この花水木も、現実のものではないのかもしれませんわ…
[そういうと、再び一礼しその場を去る。
後ろから何かがついてきていることには、*気がついていない*]
リタさんらしいと言うか……僕もイーってされそうな部類でしょうかね。
まあ、話してみれば案外、打ち解けたりもするんじゃないでしょうか。
いえいえ。それも立派な浪漫だと思いますよ。
[苦笑を浮かべた後、うさぎを抱えた少女の方を向いて]
そうですね。
まあ、しばらくは休暇を貰ったと思ってのんびりすることにします。
んー…冷えた!
お茶でも貰いに行きましょう。
[散策を切り上げて、管理棟に向う。すでに暖を取っていた面々に挨拶をすると、ニキに手伝いを申し出る]
あなたも、管理人さんと同じ村の出身?
[もしそうならば、伝承について何か聞いたことがないだろうかと僅かな期待を持って*尋ねてみた*]
[ビセの言葉にハナミズキを一瞥し、また、とその姿を見送る。彼女の後を追う姿には、当然気が付かずに]
……さて。
[手にした定規で、ゆっくりと測定を*し始めた*]
おかえりなさい。いい絵は撮れましたか?
[ビセやペケレの姿が見えれば、挨拶の言葉をかけ、ニキの言葉に興味ありげな眸を向ける]
告白……ですか。
すると、ここに来た誰かの想いが、季節外れのアメリカ山法師の花を咲かせたのでしょうかね。
[管理棟にいる人たちの顔を*見回した*]
[兎に細切れのキャベツを与えているとふと小さい頃の記憶が蘇る]
あ!そういえばこの村には神社があるの。
古い古い何が祀られてるか知らない神社
文献とか置いてあるかもしれない
(また…聞こえる……淡い匂いって何……どこよそれ…)
[定期的に耳元で囁かれるチェロを名乗る声他人には聴こえない私だけに響く声、振り払っても頭を押さえてもそれは止まらない]
ニキ……イトシイボクノニキ……コッチへオイデ……ミンナマッテル…イコ…ウ……
(行かない!)!
[私は強く拒否する]
[やがて落ち着くと囲炉裏を囲む者達にいつもと変わらぬ笑顔を見せた]
へえ、そうなんですか。花言葉、詳しいんですね。
返礼……あ。
バレンタインのチョコのお礼、どうしましょうかね……
[グリタの方を一目見てから]
神社ですか?それは興味を惹かれますね。どのへんに
……ニキさん、ニキさんっ、どうされました?
[ニキが頭を押さえる様子に、心配そうな*眸を向ける*]
[人の声で少し目が覚める
熱を帯びて潤んだ目で見上げると かすんで見えた 白い上っ張りと心配そうな少年の顔。]
心配・・・ないから。
[呟いたが その言葉は上手く発せられたかどうかは自分でも不明。]
[どれくらいの間ねていたのだろう。少し楽になり 寝返りを打つと 目の端にキラリと光る物。指でつまんでみると獏の紋様。]
バク君・・・?
[布団の中 起き上がり 辺りを見渡す。
側の机に向かっている 少年の後姿がみえた。]
これ…ありがとう。
おかげで熱が引いたみたい。
[ニコリと笑って銀の護を ゆらり 目の前に]
大検の勉強?
[向に座りつつ ノートを覗く]
[体調を聞かれれば]
…ああ もう 大丈夫。
---色々会ったから久しぶりにゆっくり寝たかも。
[寝汗で乱れて額に落ちた髪を片手で掻き揚げながら返事をする。]
くしゅん [小さく鼻をする。]
汗をかいたみたいだ…気持ち悪い…。
管理棟に風呂があったから 汗を流してくるよ。
ついでに…なにか体があったまる飲み物でも貰ってこようか?
[ずっと付き添ってくれていた少年にねぎらうように*声を掛けた*]
[復調した様子のニキに安堵しつつ、みんなの顔を見てから]
一度、あのお医者さんに診てもらった方が良いでしょう。
[立ち上がると玄関の方へ。コルクボードの前で足を止め]
ハナミズキ?
何か、いわくがあるのでしょうかね。
[今まで気づかなかった水彩画や記事に*目を向けた*]
[管理人の姪 ニキに目をやり]
君も頭痛?
私も昨晩から急に…
バク君のおまじないで直ったけど
昨日は風が強くて 急に 寒くなったからね…風邪かもしれないよ
[手に抱くウサギをみつめて言った]
あぁ、紹介しておりませんでしたか。
彼が月乃風雪センセ、女の子に大人気の作家さんです。
ついさっきようやく捕まりましてな。めでたしめでたしというやつです。はっはっは。
うさぎのお嬢ちゃんはどうも調子が悪そうですなぁ。
お医者さんに見て貰った方がいいやもしれませんぞ。うん。
[出された玄米茶を啜りながら、和やかに会話していたが。
息子の連れだという男の顔を見るなりふいと目を逸らした。]
[神社の場所を聞かれ幼い記憶を辿りながら場所を探していく]
んーと.....んーと.....
村の入口の方の山の中だったとおもう.......
幼くてあまり覚えてないけど大きな木があって....でも廃れてて......
うー...........思い出せない.......
………あー。それは私に振られても答えようがありませんよ、ペケレセンセ。
ただ、まあ。狂い咲きの花水木なんざ不気味以外のなにものでもないですからなぁ。
記念写真なら他のものにした方が無難ではないですかねぇ?
[男と獏の関係は把握したが、自分から彼に話を振ったりはしない。]
あれが瑞樹の夫、か。
なよっとしてるっつーか女々しいっつーか…。
合わん。
[結局の所、口を利かない理由はそれらしい。]
あ!でもそこの木もハナミズキだったと思うの。
通常数十年くらいしかもたないはずなのに
そこにあった木の樹齢は1500年超えてるってお父さんが言ってた気がする....
行ってみたい気はするけど私は何か怖いよ.......
雪で埋もれて入れないかもしれないのもあるんだけど....
がけ崩れ起きてるとこかもしれないし........
季節はずれの花が満開してるし......
樹齢千五百年の花水木ですか、それはまた。
…ま、ペケレセンセも言ってましたが一人では行かん方がいいですぞ。
ただでさえ、がけ崩れがあったばかりで危険なんですからなぁ。
[玄米茶を啜る。ずずず。]
─管理棟─
みんなお揃いか。
[片手を上げて挨拶をすると、まっすぐにネギヤの元に行き、救急箱、毛布、シーツ、タオルなどの備品の場所、管理棟にある食料の貯蔵状況を確認する]
ん……? いや備えあれば憂い無しというだろうが。
[不安げなネギヤの背中をどんとたたく]
ほら、コルクボード見てみろや、お客さんがお腹すかせてるぞ。温かくて美味いもんでも作ってくれ。
[そうして、囲炉裏端にどかっと座り込んで、場の奇妙な空気にやっと気づく]
何か面白いことでもあったのか?
[温くて美味しい物でも作ってくれと言う言葉が聞こえ何か手伝おうと伯父のもとにいく]
伯父さん!私も作るの手伝うね!今度はちゃんと指切らないようにしなきゃ!
[胸の兎を毛布が引いてある籠のなかに降ろし伯父のもとに駆け寄った]
[テンマが出て行ってからしばし。
ペンを置いて大きく伸びをすると、上着を羽織って外へ。
管理棟へ行く途中、どこかでアンに会えば土砂崩れの事を伝え、
注意するように言ったかもしれない]
[外は、やっぱり少し不気味で。管理棟につけば、
中にいる沢山の人影に少しほっとした様子で扉を開け]
こんばんは。そろそろ夕飯かなと思って、食べに来ました。
[真っ先に目に入ったのは、年下の女の子の頭を撫でている親父]
……親父。母さんと別れて寂しくても、その子に手を出したら流石にまずいと思うよ。
[にやっと笑ってからかってみた]
あ、せんせ。さっきはどうもありがとうございました。
義兄は、大分よくなったみたいです。
[ドウゼンにはぺこりとお辞儀をして礼を言い、
ビセ、ペケレ、厨房の方に行くニキには軽く会釈]
[親父の側にいるフユキに目を留めると]
こんばんは、フユキさん。
えと、栗田が俺の親父なんですけど、昨日親父が探してた人ってフユキさんだったんですか? なんか、昨日変装して逃げてましたよね。親父に、いじめられてたりするのかなって。
[そんなことを言いながら、親父とフユキさんを交互に見やる]
[伯父が作っているのはカボチャスープみたいだった
私は手伝うものはないかと伯父の後ろでしばらく見ている。
しかし伯父は私の指の傷を気遣ってか。「みんなと一緒に出来るのを待ってなさい」と
こう私に告げた]
そういえば……村の北東の方にあったような。
[まるで予想外という様子で、小さく答える]
ネギヤ……禰宜矢のところが、宮司をしていたような。
[方角が分かるのに確定しきれない、あやふやな答え]
[集会所の方へ戻ってくると同禅医師と獏の会話が聞こえてくる。]
先生、お世話になりました。おかげ様で熱は下がったみたいです。
[静かに頭をさげる。写真家 ペケレとの会話の途中 表情が変わったのをみて]
神社がどうかしましたか?
[首をかしげ尋ねる]
[ビセと別れてから、しばらく経った頃。測定をしながら遠回りをする形で、管理棟――正確にはその裏にあたる場所に辿り着いた。
暗さを増す周囲。ぼんやりとした中で雪とハナミズキだけが奇妙に目立つ]
……
[空を仰ぎ、近くに見えた井戸の方へと歩み寄り]
[なんでもないと 管理人は人のよさそうな顔に笑いを浮かべこちらを見て、落とした皿を片付けはじめる]
そうですか・・・
[そういいながらも 管理人の震える指を 訝しげに見つめた。]
[人が集まって話をしているのを眺めていれば、あれから声も聞こえないこともあり、少し落ち着いてきた。
程なくして、食器の割れた音を聞いて、はっとそちらを向いた。
テンマがそちらに向かったようなので、そのまま片隅に座ったまま]
どうしたネギ大福。血糖値でも下がりすぎたか?
[冗談めかせた口調で尋ねるが、ネギヤの顔が先ほど自分が神社と聞いたときと同じ顔をしているような気がして落ち着かない]
まさか、お前さんも【忘れてた】なんて言わねェよな……。
[管理棟の裏手に回ったとき、
もぞもぞと黄昏も過ぎた闇の一角で何かが動いていて]
……あれ。そこにいるの、雨園君、だよね。
そこで、何をやってるのか、聞いていい?
[後姿のシルエットに目をこらすと、軽く声をかけた]
[また何か聞こえたような気がして顔を上げれば、炊事場から戻ってきたらしいドウゼンの姿が目に入る]
あらあら。お医者の先生。管理人さんはたいしたことなかったですか?
[そういうと、お茶を入れようとするのに気がついて、湯飲みをその辺から準備してきた]
[心地良い湯の温度にすっかりリラックスしていると定期的に聴こえていた不思議な声が聞こえなくなってることに気づく]
やっぱ疲れだったんだあね。解決解決。
だいたいチェロがしゃべるはずないよ。おっかしー!兎だよ?チェロは。
うん!うん!どうかしてる私。
はあ〜......リラックスリラックス
[足を思いっきり伸ばし目を閉じて湯に立つ波を感じながら悦にひたる]
[井戸の傍に立つと、その中、周囲の闇より更に深い闇を覗き込み。少時そうしていたが、後ろからした声に]
……? ああ、貴方は……
はい、今晩は。
僕は……井戸を覗いていたんですよ。
[振り向いてバクの姿を確認しては、問いかけに見たままな答えを返し]
いけないいけない!
伯父のことだから間違って料理しちゃったりしないよね
まだ大丈夫か!あはは
でも救助がこなかったらやっぱりチェロも食用として考えられてくるのかな?
ダメダメ危険思想危険思想。人って身勝手だー
[獏が入ってくるなり、なんとも失礼なことを言ってきた。思わず言い返す。]
私の好みはここまで年下の子じゃあないし、作家センセをいぢめる趣味もないっての。
ん、また出かけるのか?気ぃ付けてな。
[そのまま獏を見送る。手ひらひら。]
[帰ってきた答えに、彼の隣へ歩を進めれば、自分も覗き込んで]
井戸? こんなに暗いのに、よく見えるなあ。
俺にはあんまり奥まで見えないや。何か面白いものある?
………。
なんか、こうして見てみると、「あなたが深淵を〜」って台詞を思い出して、ちょっと怖いな。
[すすめられたお茶を手に取りつつ]
あら。お医者さま。お茶、ありがとうございますわ。
管理人さん、なんともなくてよかったですわ。
…確かにおなかすきましたわねぇ。もういい時間ですし。
[ドウゼンの視線がニキの兎に向いたのに気がついて]
おなかすいたからって、食べちゃだめ、ですよ。
[冗談めかして、笑った。]
あら。えっと…こちらの方もお茶、いりますか?
[グリタの「おかわり」の声に、そちらにお茶を持っていった]
見えますよ。見ようと思えば……
彼らの足跡が見える。
青く……赤い、やはり早くどうにかしなければ……そう、思うような。酷く強い、暗い、光が。
[隣へ来たバクを、一瞥して]
――怪物と戦う者は、その過程で自身も怪物とならないように気を付けなくてはならない。深淵を覗き込む時、深淵もまた此方を覗いているのだ――
……僕も、日ごろ胸に刻んでいる言葉です。
ふぅん……。なんか、怖ぇ。昨日から、花とか不気味だし。
[ぶるりと背筋を震わせて、1歩下がった]
そう、その言葉。雨園君も、その足跡の主と戦っちゃうわけ?
……ってか、雨園君、強いよな。そんなこと、例え見えてても誰にでも言ってたら、苛められたりするっしょ。
脱衣室に行き濡れた体をバスタオルで拭き取る、一通りの着替えを済まし髪に残る水分を丹念にタオルを当てて吸いとる]
いいお風呂でしたー
この季節にハナミズキが咲き乱れる。
刹那に、手品か何かのように……
そうですね、自然には、有り得ない事です。
[また井戸の中を覗き込みつつ]
ええ。彼らの存在に気が付けた者の役目を遂行しなければなりません。
彼らの存在を知らしめ、また、自身でも立ち向かっていかなければ。
だから、その途中にあるべき苦難を、厭いはしません。
何かを変えようとする者は……
幾ら正しくとも、初めは少数派であり、奇異の目に晒されるというのが、世の常です。
理論でも、思想でも、科学でも……決まっています。
……それに、痛みには、慣れています。
[最後は独りごちるように。
傘を持つ左腕を、右手で軽く握った]
[バクが出ていくのを見送り、ニキが風呂に向かうのを見て、自分も入ろうかしらとぼんやりと考える]
あ、着替えは部屋か。
[ぽつりと呟いて、お茶をすする。皆の会話をなんとあなしに聞きながら]
……そっか。応援するよ。
ノブレス・オブリージュ、ってやつなのかな。
[それだけ言うと、少し無言で井戸を覗き込んでいた**]
[やがて運ばれてきた夕飯に、おいしそうと声を上げる]
この際だから食事の写真も撮っちゃおうかしら。
[食事を運ぶ二人にカメラを向けた。堂禅医師らのどことなく不安げな様子には*気付かない*]
姿を探せば 井戸らしきものの側で少年達の姿を見つけるだろう。
井戸?
そして大きな花水木の下にただずむ少女にも
よかったら
と声を掛けた。
[応援する、というバクの言葉には、小さく頭を下げ]
有難う御座います。
[静かに礼を言って、右手を左手に添えるようにした。両手で傘の持ち手を握り]
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