[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
>>2:180
哲学的?
[ミナツの言葉を繰り返す。
それがどういう意図なのかわからず、曖昧な笑みを浮かべた]
[そして、どこからか響く鐘の音――]
[黒い背広の下に、体の一部が見え隠れしている状態で丸まって眠っていた]
"Good night honey.
Sweet dreams."
[声が聞こえた気がして、目を見開いた]
We'll meet again.
[掠れた声がこぼれる]
[叫び声>>+10に驚いて起き上がる]
ミナツ……?
[辺りを見渡して、昨日消えたはずのレンに目を止めた]
おはよう。
[両腕をさすり、視線があちらこちらへ泳ぐ]
[聞こえる声>>6]
ペケレ。
[名を呼んで、真似するように自身の右手で左胸を押さえた]
いつ? 何故?
[言葉は、カナメがまだ居たときのようにたどたどしくなってしまう]
>>+18
せんせい?
[苦しげなユウキに近づいて、彼の頭へ手を伸ばす。
そこにはぬくもりも、冷たささえもなく、ただ視覚のみが存在していた]
楽園。
[次々に口にされるその言葉が、酷く空虚な物に思えて手が震えた]
>>+22
きっと、救えていたよ。
[指先は、掠めるようにユウキの髪の毛を撫でる]
救いは、生きることだけではないもの。
>>+24
それは自分の為?
それとも、誰かの為という大義名分?
[低い囁きは、感情を抑えたように平坦に]
同じことなのに。
子どもみたい。
[ユウキのつむじの辺りを、ぐいっと指で押した。
くすくすと笑い声が響く]
>>+26
[向けられた瞳に、伸ばしていた手をわずか引いた]
あたしは、救いを求めていたの?
[質問に質問で返して、戻りきらぬ記憶を取り戻そうと気は焦る。
気がついたときには、真顔で首を左右に小さく振っていた]
でも、誰も恨んでないよ。
入口。箱庭。
カナメ――。
[聞こえる言葉を反芻する。
しかしどれも、プレーチェの中で意味が掴み取れない]
"I pray for the dream to."
[両手で耳を押さえ、口から零したのは“最期”に聞いた言葉。
思い出せるのは、遠い遠い、父と母のぬくもりのみ]
[うるさいと言うルリの声>>15。
どこか悲しげにそちらを見てから]
あ……。
[ふと視線を落として、黒い上着とぬいぐるみを拾い上げる。
そのまま白衣の男へと、言葉を投げかけた]
せんせい。
祈りは、誰かを救えますか?
あたしには、何もないから。
ただ、願うことしか出来ないから。
>>+35
誰かがわからないままじゃダメですか。
[微かに微笑んで、上着を羽織る。
確信をもった手つきで、ぬいぐるみの背中をまさぐり始めた]
誰かがあたしのしあわせを祈ってくれた分、あたしも誰かの……
[カチリ、音が響いて、ノイズ混じりの機械音がメロディを奏で始める]
[ぬいぐるみから響き出したのは、憂いを帯びたクリスマスソング。
知っているメロディなのかどうかすらわからない]
サンタクロースに最後に願ったのは、何でしたか?
[ぬいぐるみに視線を落としたまま、誰に尋ねるでもなく言った。
震える唇をきゅっと引き結ぶ。
瞬くと、頬を一筋の滴が*零れ落ちた*]
怖い夢を見ないように。
悲しい夢を見ないように。
……目覚めるときに孤独でないように。
[メロディーが一巡して、ひつじは餞別の音楽を終えた。
抱きしめたぬいぐるみに、くしゃくしゃの顔を隠し*俯く*]
[>>+50俯いていた顔を上げて、上着の主を見上げた。
口を薄く開いたが何も言えずに、離れる背中を見送った。
墓碑のある、向こうの世界は霞がかって夢幻のように見える]
箱庭の楽園。
作りものは、オリジナルを越えない。
[朗読するような調子で呟いた、その意味を娘は知らない]
ルリ。
[何かに潰れてしまいそうに見える少女の名を、ただ呼ぶだけに留まる。
羊を模した布地を抱きしめる手に力が入った]
カナメは言っていたよ。
それでも生きるしかないんだって。
「それ」って何だろうね。
[問い掛けるわけではない口ぶり。
“カナメ”のことは、とうに*見失っていた*]
[羽織った上着の下で、もそもそとワンピースのリボンを一本抜き取る。
何本か使われている為、服から赤のラインが消えることはなかった]
『それならば何故、墓碑で記憶を留めようとするの?』
[思い出さなくともよいと語るライデンの声が、いつかのカナメの言葉を思い出させる。
鳴き声をあげて、消えたカナメ]
[ぬいぐるみの首に、リボンをきゅっと結びつけた]
[ペケレの口からこぼれる自分の名>>37]
聞きたい?
[悪戯を思いついた子どものような笑みを浮かべる。
続く言葉>>38に、表情をすぐに落とした]
ペケレは、“それでも生きる”んだ。
世界の歌。
[耳をすませば、世界は依然として様々な音を奏でている。
風のざわめき。水の揺れ。生き物の鳴き声]
世界の歌が本当はどんなものかは知らないけど。
泣き声も、喧騒も、あたしは懐かしいと思ったよ。
[レンの声>>+70に振り向いて、小首を傾げた]
写真も、記憶を留める為に撮るのかな。
[独りごちる様に言いながら、近寄るのはユウキの元。
背伸びをして、右手をそっと彼の頬へ伸ばす]
せんせい。
>>+72
居ますよ、ここに。
例えせんせいがどんな存在でも。
[かつて医師にそうされたように、彼の頬を手のひらで包み込む。
同じように目を細めて、白衣の首元へ両腕を回す]
せんせいは今ここに在る。
それだけじゃ、足りませんか?
>>+76
Good morning honey.
[聞けなかった父母からの“おはよう”を、ユウキの耳元でささやく。
そこにはぬくもりも何もないはずだったけれど、くすぐったそうに笑んで、腕を緩めた]
ここに在るせんせいに、おはよう。
死にたく、なかったのかな。
[聞こえるペケレの声>>47。
俯いて呟いても、カナメの声は戻ることはない]
うん。
[顔を上げて微笑を浮かべる。
ぺちぺちと音がしそうな動きでユウキの頬を二度叩いて、一歩退いた]
死んだことに気付かないのは、もしかしたらしあわせだったのかもしれないね。
寂しくても、食べなきゃ死んじゃう。
[ミナツ>>+80へ向ける言葉は、人間が人間を喰らうことを想定していたわけではない]
おなかがすいたら食べて、眠くなったら眠って、朝が来たら起きる。
どうして人は、それだけじゃダメなのかなぁ。
[手持ち無沙汰に、ひつじの首のリボンに触れる。
くるくる巻くと、ほんの少しカールがかかった]
そうだね。
[ルリの口にした『ダンゼツ』>>52の言葉に、胸が痛むような感覚。
でも、表情はとても穏やかなものだった]
『あなたが生き延びる方法。それは、誰かを手向けること』
[いつかのカナメの言葉]
生きたい?
[夢のような世界へ立つ人々に、囁くように問い掛ける]
弔って、旅立ったと自分に言い聞かせて、それなのに……
[ペケレへ向ける瞳は、滲む涙に揺れている]
墓碑や写真を見て、孤独に苛まれるの?
それならいらない。
花も、言葉も、おやすみもいらない。
すぐに忘れてしまえばいいのに。
[>>+92ミナツのきっぱりした物言いに、笑い声がこぼれる]
ミナツのそういうところが好き。
[言いながら、視線は“鍵”へと向けられた]
ルリが、鍵?
[きょとんとした顔で瞬く。
>>+95レンをちらりと見て]
博士?
[人差し指で、ぬいぐるみの首元の鈴をはじく。
渇いた音が響いた]
空は、もっともっと広いよ。
[『よい旅を』>>+97遠く聞こえた声に慌てて振り向く]
待っ――
[羽織っていた上着を脱ぎかけるも、声掛けは間に合わず]
テンマ、さん。
[おやすみなさい?と、声とは呼べぬ大きさで呟く。
ルリにKnockerの声は届いたのだろうか。思い、一度少女を見やった。
それからしばし立ち尽くした後、閉じた扉に恭しく一礼した]
足りないもの、一つ見つかった。
[白い指先は空を指す]
願いごとを三回、流星に。
何を、願えばいい?
[ぐるり、小さく円を描き、そこから尾を伸ばして流れ星を*模した*]
どういたしまして。
[ルリの『ありがとう』に首を傾げる。
静かに伏せられたまぶたに風が当たった]
作りものはオリジナルの夢を見るのでしょうか?
[謎掛けの口調で言って、ひつじを*抱きしめた*]
[ペケレの傍らを漂って、ゆるやかに、ゆるやかに、ぐるぐると踊るように動き回る]
おいしかった?
[他人事のように尋ねてから、声が届かないことを思い出して*苦笑した*]
[スイッチを押しても、ひつじはもうメロディを奏でない。
ひっくり返したぬいぐるみをまさぐる]
……“カナメ”。
あなたの名前?
[底面に、丁寧に書かれていた文字を発見し、読み上げた]
誰の字だろう?
[そっと文字に触れる指先は、“記憶”を求める]
それとも、あたしの名前なのかな。
[ちり、と乾いた*鈴の音*]
[立体映像は、記憶を呼び戻したりはしない]
こっちに来ちゃったから?
[ふわり、ふわり、けれど蝶には到底及ばない]
>>+109
失敗とか、そうじゃないとか、人が決める権利はないよ。
きっと。
[ミナツが描く世界を、覗き込んだ]
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ