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ん、んんー……
[目が覚めたのは、恐らく倒れてから随分経った後。
どれほど寝ていたのだろう。
たしかゼンジの後を追って、廊下に――]
あたた…痛いわぁ…
なんなん、もう……
[みんなに発見されたり救急車で運ばれたり。
ということもあったかもしれないが知る由もない。]
……ここ、どこ?
ゼンジさん、無事やろか…
[辺りを見渡すと、そこはネギヤの洋館…のよう。]
[手に握りこんだままのメモ帳。
…気付いたことを書き留めようとしていたけれど、結局白紙のままだった。]
誰も、おらんのかな…?
[やたらと静かな屋敷内。
警察は帰ったのだろうか。
ひょいと廊下に顔を出せば、そこにはボタンとゼンジの姿。
…まさか、ちょうど自分を探していたとは知る由もない。]
あぁ、よかった、
ゼンジさん無事やったんやね!
もう、居なくなってもうたらどうしようかと…
…ボタンさん、警察の皆さんは帰りはったん?
[ここが何処だか気付かずに、そんなことを聞く]
館の様子が、違うん…?
[そうボタンに言われて、ようやく辺りを見渡す。
たしかに、言われてみれば少し、――少し、何だろう。
――懐かしい、とも言えそうな、そんな。]
あらぁ?
ねぇ、ゼンちゃん、
ウチらが散歩に行った時と、庭の様子なんか違ぅてるね…?
[窓の外を指さして、不思議そうに呟く。
ボタンの後について歩きながら、]
お人形さん、ウチも一緒探しますね。
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