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[鐘の音と共に、管理人にかかってくる電話と、
漏れ聞こえる不穏な台詞。勢いを増す風]
……おっさん、平気かよ……
[ちらりと窓の外に目をやれば、暗い闇の中、
良くは見えないけれどもどこか違和感が。
さっきより、ほんのり闇が薄くなったような、そんな気がして。
目を凝らす前に、テンマが入ってきてそっちに注意が向いた]
[その後は、はじめての人には自己紹介なんかしながら、
適当に大人たちの話に耳を傾けながら夕食をとっていった**]
[夢を、見た。悪い夢だった。風の魔物に襲われる悪夢]
……なん、だよ。気味悪ぃ。俺、ビビリすぎ。
[がしがしと頭を掻きながら、悪夢の原因に昨晩の夕食時を思い出す。次々に起こる奇妙な出来事と、不穏な話に口を挟めず身をこごませていた]
[起き上がって窓を開ければ濃密な花の香りに包まれる。
香りに触発されたかふと思い出される義姉の声]
"名は魂を持つって本当ね。あんた本当に獏なんだから"
[呆れた声音に思わず顔を顰める。その時テンマが帰ってきて]
オッサン、おはよ。………平気なん?
悪かった、って、オッサンがあの土砂崩れやったわけ?
ま、いいや。ん、了解。適当にしとく。
[彼の青い顔に、少し心配そうに眉を寄せて。
それでもあっさり頷くと着替えて外に出て行った]
[両手をジャケットのポケットに突っ込み、サクサク雪を踏みしめる。ふと、指に冷たいものが当たった。引っ張り出してみれば、獏の絵が印じられた銀のタグ]
……あれ。俺、これ持って来てたっけ?
[義姉から貰ったプレゼント。自宅に置いて来た筈なのに。
首を傾げるも、目の前に見覚えのない女の子が立っていて]
おはよーっす。って、あれ、昨日夕食来てなかったよね? てか、シーツ? 管理棟に行けば、毛布借りられると思うけど。
[挨拶してから気が付いて、ちょっと気まずげに自己紹介とか。
奇妙な格好に首を傾げながらも、会釈を残して通り過ぎた。
向かうは、昨日、管理人に医者っぽいこと言っていた人の所]
[タグは、後でしまおうとポケットに戻す。
目的地にたどり着くと、コンコンと遠慮がちなノック]
……朝早く、すみません。おはようございます。
お医者さん、ですよね。ツレが気分悪いって言ってて……
[起こしちゃってたら申し訳ないなと思いながらぼそぼそとそう声をかけた**]
あ。良かった。ごめんなさい、いきなり。
[扉の中からドウゼンが出てくるとホッとしたような表情で、
朝から見聞きした義兄の様子を伝え]
えと、俺、案内しますから。こっちです。
その、がけ崩れって、やばかったらやばいってこと……
いや、ううん。何でもないです。
先生も、こんな騒ぎで大変ですよね。
[ちょっと不安になって、言葉にしようと思ったけれど、言霊のことを思って首を振った。自分たちの棟に到着すれば、ドウゼンさんのノックを待ってガチャリと扉を開けて]
オッサーン、生きてる?
ちょ、オッサン、すっげー汗じゃねぇか。
[部屋に入ってみれば、目に入るのは横たわってうなされている義兄。
思わず駆け寄って、手を出そうとするもドウゼンを振り仰いで]
せんせ、どうしよう。オッサン、大丈夫かな。
俺、なんか出来ることある?
ごめんなさい。落ち着きます。
[ドウゼンに言われて、深呼吸。
パタパタと奥の部屋に下がると、ごそごそと毛布持ってきて、診察が終わるまで待機した。
疲れだと聞けば、ほっとしてぺこりとお辞儀]
分かりました。せんせ、色々ありがとうございます。
また何かあったらよろしくお願いします。
……えと、あの。昨日通れなくなった道以外、道ってないですか。通れるようになるまで、どのくらいかかるか分かりますか? 疲れてるなら、予定切り上げて帰った方がいいのかなって。
……そう、ですか。
[ふと、不安そうに窓の外に咲き誇るハナミズキと雪を見て]
はい、色々ありがとうございました。
考えてみれば、帰るよりここでのんびりしていた方が疲れも取れるかもしれないし、ちょっと頑張ってみます。
えと、せんせーも、帰れなくて色々大変だろうけど、頑張ってください。
[もう1度だけお辞儀して、義兄に毛布をかけてみた]
[テンマが出て行ってからしばし。
ペンを置いて大きく伸びをすると、上着を羽織って外へ。
管理棟へ行く途中、どこかでアンに会えば土砂崩れの事を伝え、
注意するように言ったかもしれない]
[外は、やっぱり少し不気味で。管理棟につけば、
中にいる沢山の人影に少しほっとした様子で扉を開け]
こんばんは。そろそろ夕飯かなと思って、食べに来ました。
[真っ先に目に入ったのは、年下の女の子の頭を撫でている親父]
……親父。母さんと別れて寂しくても、その子に手を出したら流石にまずいと思うよ。
[にやっと笑ってからかってみた]
あ、せんせ。さっきはどうもありがとうございました。
義兄は、大分よくなったみたいです。
[ドウゼンにはぺこりとお辞儀をして礼を言い、
ビセ、ペケレ、厨房の方に行くニキには軽く会釈]
[親父の側にいるフユキに目を留めると]
こんばんは、フユキさん。
えと、栗田が俺の親父なんですけど、昨日親父が探してた人ってフユキさんだったんですか? なんか、昨日変装して逃げてましたよね。親父に、いじめられてたりするのかなって。
[そんなことを言いながら、親父とフユキさんを交互に見やる]
[管理棟の裏手に回ったとき、
もぞもぞと黄昏も過ぎた闇の一角で何かが動いていて]
……あれ。そこにいるの、雨園君、だよね。
そこで、何をやってるのか、聞いていい?
[後姿のシルエットに目をこらすと、軽く声をかけた]
[帰ってきた答えに、彼の隣へ歩を進めれば、自分も覗き込んで]
井戸? こんなに暗いのに、よく見えるなあ。
俺にはあんまり奥まで見えないや。何か面白いものある?
………。
なんか、こうして見てみると、「あなたが深淵を〜」って台詞を思い出して、ちょっと怖いな。
ふぅん……。なんか、怖ぇ。昨日から、花とか不気味だし。
[ぶるりと背筋を震わせて、1歩下がった]
そう、その言葉。雨園君も、その足跡の主と戦っちゃうわけ?
……ってか、雨園君、強いよな。そんなこと、例え見えてても誰にでも言ってたら、苛められたりするっしょ。
……そっか。応援するよ。
ノブレス・オブリージュ、ってやつなのかな。
[それだけ言うと、少し無言で井戸を覗き込んでいた**]
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