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ふしゅう、と音を立て、電車は止まりました。
しわがれた車内放送が時間調整の旨を告げます。
山間の、細長いホームに寄り添うように、
一両編成各駅停車は数分の休息を開始しました。
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舞台設定:乗客のまばらな電車内です。
この曜日、この時間に見かけるには異質な客が一名乗っています。大きな荷物を携えた女の子です。
白ログで紡がれることは【今現在 電車内で起こっている】事、つまり少女の目に映るものに限定されます。
二日目以降の更新を迎えるごとに駅に停車し、乗客は降りていきます。
襲撃/投票については立候補を募り、無かった場合はランダムです。
【村の長さについて】
この村は二回の日付変更を経て少女(狼)を吊り、エピローグを迎えます。
プロローグ(48h)>1日目(48h)>2日目(48h)>3日目(48h)>エピローグ(48h)
最長でも8月3日にはエピローグに入る見込みです。
また、上記のスケジュールを実行できない人数であれば、終了条件が満たされた時点でエピローグに入ります。
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・上記以外の規定に関してましては、wiki
( http://jsfun525.gamedb.info/wiki/?%C2%BC%B4%EB%B2%E8%2F%B2%C8%BD%D0%BE%AF%BD%F7%A4%CE%C5%C5%BC%D6%C6%E2%A1%CA%B2%BE%A1%CB )
をご一読ください。
・wiki及び村立て発言内で規定されていない情景(電車の外の景色、天気等)はお好きに決めてくださって構いません。
描写なされた場合、メモに記載していただけると非常に助かります。
それでは、皆々様のご乗車を心よりお待ち申し上げます。
[はちりと大きな目を瞬かせ、お行儀よく揃えた両の手のぎゅっと握って、それから、ほんのちょっと、緊張を隠せない唇をむにむに動かしながら、椅子に深く座っていました。
ルリはようく判っていたのです。
ルリくらいの年の女の子が、こんな時間に、一人で電車に乗っているなんておかしいのだと。ですから。ルリは決して油断をせず、お行儀よく、あるいは少しおすましして。そうして大きなリュックサック――おばあちゃんがルリの御誕生祝に買ってくれた、赤いリュックサックです。片側には『ルリ』と、ルリが自分で書いたネームプレートがぶら下がっています――を真横において、静かに座っておりました。]
[扉が開くと同時。
外の熱気と、
それに茹でられた真っ赤な顔の学生が乗り込んだ。
一人きりでの乗車というのに
「暑い」と声を出すことも憚らない様子で、
白いワイシャツの襟を大きく動かし風を取り込んで、
真っ直ぐ反対側のドア前へ足を進め
遠慮もなく背を預けた。
一切の迷いも躊躇もなく一瞬で居場所を陣取って
その男子学生はようやくフウと息を吐いた。]
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wikiより変更した個所について。
・囁き狂人→共鳴者への変更
人数カウントの関係により、
家出少女以外の役職を共鳴者へ変更しております。
囁きログの使用方法はwiki記載通りです。
宜しくお願いします。
[バサバサ。
車内の冷房なんのその、
自前の冷却装置かくやと言わんばかりに
ワイシャツの襟で音を鳴らし
男子学生は汗に湿る手で携帯を取り出した。
青いスマートフォンカバーだけが嫌に清涼感を漂わせている。
彼が慣れた手つきで画面に生み出したのは、
『ガツガツくん追加』
駅に入る前に別れ、買い出しを頼んだ
――パシった相手への追加オーダーだった**]
………………。
[前の人物に続いて乗車したその男は、
不機嫌そうに、またなにかに苛ついたように
大股で車内に入って席にどっかりと座った。
他者の目も気にすることなく、足を広げて座る。
舌打ちさえしそうな顔付きで、男は床を見ていた。]
[ホームから流れる風は、決して男の表情を緩めさせない。
窓の外を見ながら、汗を袖で拭った。
それが慣れているのだという仕草だった。
携帯電話を確認する。
男の古いそれは折りたたみ式のもので、
いつも電波が悪いことと、
軍手をしていても使えることだけが取り柄だった。]
[ふしょん。ふしゅう。続けざまの音にルリは顔をむけました。2つ、結んだ髪を飾ったリボンがゆらゆら揺れます。そしてすぐに、さっきの倍は速いスピードでリボンは揺れました。ルリが慌てて顔を戻したからです。
なんでルリは、慌ててしまったのでしょうか。]
[それは、ルリが目を向けた先にいた人が、なぜだか怒っているように見えたからです。小さなルリが知ってる『コワい人』の中に入るみたいに、怒っているように見えたからです。ルリは怖いものは苦手でした。
ぎぎぎっと機械仕掛けのように、背筋真っ直ぐ視線真っ直ぐ、ルリは正面を向いてその人の方を見ないようにしました。けれど、不思議なことです。見ないようにとルリが気を付ければ気を付けるほど、ルリの目はそちらへ向かっていくようでした。]
[お兄さんのような人がとても暑そうにしているのも目に入りますし、
眠たいのでしょうか、瞼が落ちかけている人だって、ルリの目には映ってきました。
けれど視界の端に、さっき見た機嫌の悪そうな人が入る度に。ルリの黒い眼は急いで反対側に向かうのです。ルリの目は勝手にシャトルランでもしてるようでした。クラスで一番の成績が取れるくらいの、素晴らしい動きです。]
[ワイシャツにネクタイ姿。そしてスーツの上着を腕に垂らした、いかにもサラリーマンといった風貌の男がホームに立っている
表情を崩さず、時折汗をハンカチで拭きながら淡々と電車を待っていた
やがてホームに辿り着いたそれがぷしゅうと音を立てて扉を開けば、取り立てて表情を崩さずに乗り込む]
…………?
[ふと、脇に眼をやれば女の子が座っている
おでかけ、と言うには大仰に思えたその荷物に内心首を傾げた]
(……まぁ、何かあるんだろう。)
[直ぐに意識を車内に戻して、空いているボックス席の窓際へ腰を下ろした
鞄から文庫本を取り出して、栞を挟んでおいた頁を開く]
……あ。
[文庫本を手に持っていたナオは。
ぱちり、と目を開ける。いけない。うとうとしてしまった]
(いま、どこ)
[慌てて電車の外の風景を見る。
ホッ、と安心する。まだ最寄り駅を通り過ぎてはいないようだ。
読書を再開しようと、再び活字を追い始める]
(――精神的に向上心のないものは馬鹿だ)
[誰にも聞かれないように、そっと唇の動きだけで呟いてみる。夏目漱石のこころの一節だ。
とても好きな言い回し]
[電車の揺れとは違うテンポでわずかに身体を揺らす。
目は、ひっきりなしに膝の上に置かれた大きめの冊子に注がれている。
五線譜の上でオタマジャクシが踊るそれ。
彼女が電車に乗っている時間を利用してイメージトレーニングしている曲は、今、
イヤフォンに繋がれた携帯音楽プレーヤーから流れている。
周囲の迷惑にならない程度の音量で]
[ふしゅう、という空気の抜けたかのような音とともに電車が止まった時、
ちょうど楽譜の中の「fine」の文字と視線を突き合わせていた。
どことなく満足げな顔で音楽プレーヤーを操作すると、顔をあげる。
降りるべき駅はまだ先なのを確認して一息]
なんだ……、やっぱり傘なんていらないじゃない。
急に降るかもなんて言われて持たされて損したわ。
[それから、窓の外を眺めながら。
学生鞄の中に入っている折り畳み傘のことを指してふいにぼやく]
いっそ天気予報が外れて土砂降りにでもならないかなー……なーんて。
[独り言だから、話は、続かない。
気分を変えようと車内を見回しはじめた**]
私は恋人に…捨てられて…しまった…
人はこの私を…ふだつきと云うから……
んぁー! ろくぅでなぁ……ゲフッッゲフンッ
[鼻歌。にしては声高な、そして図太い歌声とともに、見かけ的には女の姿が一人、また列車に乗り込んでくる。]
…鼻から何か出た気がするわ。嫌ね。夏風邪かしら。
あら。イケメン。
ここ。いいかしら?
[返事を待つでもなく、どかりと腰を降ろして、
取り出した扇子で胸元に風を送り始めた。ぱたぱたと。]
それにしても暑いわねぇ。
そうだわ。イケメンさん?八朔食べる?
というか、食べなさい。夏の暑さには八朔が良いのよ。
[本当だろうか。
無理矢理に近い感じで、八朔をズイハラに手渡した。**]
[清潔さの保たれたセーラー服(夏仕様)。
一人分の座席を悠々と占める革張りの楽器ケース――その隅の。
適度にファンシーな長方形の枠の中に流暢なフォントで記されている「Hatsune.S」という文字。
それが――ただの通りすがりが、彼女の身分を知ろうとする際に使える材料。
そう。
ただ通りすがるだけの関係であるなら、
彼女が簡素に「ハツネ」とだけ名乗った際、
<<13>>回に1回の割合で名乗ったそれを苗字と勘違いされることなど、
そうそう簡単に知れるまい]
[青色に身を包んだスマートフォンは、
片隅に様々な色をぶら下げていた。
持ち主である彼が指を滑らすたびに、
冷風の揺れとは異なるリズムで踊るのは――クマだ。
クマ。
均一の規格、けれど一つ一つの色も装飾も異なるそれらは
コンビニで販売されている清涼飲料水のオマケだ。
ただ単にオマケをつけているのだろう――などとは
決して思えないほどに、クマたちは大量に揺れている。]
[そんなクマたちを、否、クマ付きスマートフォンを
制服ポケットに押し込んで
クマ付き男子学生となった彼は「アチィ」と呟いた。
濁点でもついていそうな声だ。]
ァ゛ー……
[襟から風を取り入れようとも、
額を流れる汗は消えるはずもない。
縁眼鏡のレンズには、走った名残か、一滴の汗が付着していた。]
[クマのついてくるペットボトルと、追加注文のアイス。
ついでに、間に合うかどうかギリギリの、パシッた友人。
それらを待つ間は、この男子学生は背を扉に預ける心算だ。
立っていると電車内がよく見渡せる。
常とは違う時間帯の電車だ。
そうそう知っている顔があるわけではない。
けれど、それなりに学生生活を送れば、
繰り返す日常の中に見覚えある顔の一つや二つ、でてくるものだ。
楽器ケースを持ち運ぶ姿が印象深い女学生が最たる例だ。
そしてもちろん、見覚えのないばかりか
そぐわない顔だって、ごく偶に、日常の中に生じてくる。]
[ガラわぁりぃ。
顰め面と漂う不機嫌なオーラに
『わざと蹴った』のだと勘違いをして。
少し持ち上げた顎と顰めた眉での些細な意思表示は、
部活動に勤しむ健全な男子高校生のとりうる最大で、
そしてささやかな、すぐに消え去る不快感の表出だった**]
/*
皆様、ご乗車ありがとうございます。
このまま本日0時の更新時間をもちまして、村を開始させていただきます。
電車は発車し、以降更新時間を迎えるごとに各駅に停車いたします。
[ルリの黒い目が何往復かする間、この列車に乗っている他のお客さんのこともだんだんと見えてきました。似たような服を着たお姉さんお兄さんたち。ルリより何歳も年上なのでしょう。学校から帰っているのでしょう。鞄の上に顔を伏せているお兄さんだっていました。
本当ならルリも、今日は学校へ行く日でした。今日の給食は、確か、デザートに星形の寒天が入ったゼリーがあったはずです。それを思うとルリは余計にどぎまぎして、お腹がきゅうとしまっていくようで、握った手を少し強くしました。かわいそうなルリのゼリー、きっと食いしん坊のユウタくんに食べられてしまいます。]
[一度どぎまぎすると何故だか変に悲しくなります。
ですから、ルリの目はだんだん下がってしまって、誰かが気遣わしげに送ってくれた視線も受け止めることは出来ませんでした。
けれどそんな悲しい気分も長くは続きませんでした。
一人、とびきり不思議な人が乗り込んできたからです。その人がどんなふうに不思議かというと、一人きりのはずなのに何やら歌を歌っているのです。そうして――お友達なのでしょうか、ルリには分からないことですが、本を読んでた男の人に果物を差し出したのです。ぱちくり。悲しい気分もどこかへ飛んでいってしまいました。]
[ようやっと、男にも周囲を見る気が出てきた。
ぐるりと視線を巡らせ、車内にいる人物を一通り眺める。
最後にちらりと見たのは、[学生 ハツネ]の姿。]
(あ、いる)
[ズイハラには若者の活字離れを声高に叫ぶ趣味は無いが、若い女学生が文庫本を読んでいる様子にはつい眼を留めてしまう
そして知らず知らずのうちに"いる"ということを意識する様になっていた。
それはあくまで日常の一風景としての認識だった
尤も、何を読んでいるか気にならない訳では無かったが
女学生とサラリーマン。互いにそれを知る機会はないだろう]
(ああいう年代の流行りって何だろうな…。宮部みゆきとかか?
ま、良いか)
…
[フゥと小さく息をつき、手元の本へ再度目を落とす。
場面は主人公が赤シャツと釣りに出る頃合いだった]
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