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大して役に立つとも思えないが。
[ペットボトルのうちの一本。その中の水を飲み、眼鏡を洗う。
少し躊躇するも、残りの水は捨てて容器の中に土を詰めた。
大きさも重さも扱えない程ではないが、大きいのは実効よりも武器所持による心の維持]
バッグをこのまま振る方がましか?
[取り出しやすいよう、デイバッグの口にペットボトルをセットして
ユウキの待つ場所へと足を向けた]
よっ……と。お待たせ。
[自分を探しているユウキを確認して、背後から声をかける]
誰かとコンタクト取ったか?こっちはさっき襲われそうになった。
相手はよくわからなかったが……何か武器を持ってたようだったな。
どこか、拠点に出来そうな場所を探さないか?
[青ざめた顔に、緊張しているのだろうと眼鏡の奥の目を細めた]
驚かせたか?すまない。次からは気をつける。
……後ろから?
[自分の背後を見て、確かに危険そうだと笑って]
とにかく心強い。一人じゃないってのはさ。
[口をついて出たのは普段の自分に似つかわぬ言葉。誤魔化すように携帯を取り出して、画面を弄る]
死ぬ、殺す、か……なんだか現実感が湧かないな。
逃げ隠れしてるだけで、終わったりはしないだろうか。
[思い出した担任教師の姿に表情を曇らせ、周囲を注意深く見回した。
特に情報の増えていない携帯をしまいこんで]
こっちもだ。
どこへ行くか。家を占拠して立て籠もる……のは、狙われる率も高いだろうな。
[考えこんだが、向かう場所がどこでも反対せずついていくつもり**]
あっさりか……そうだな、本当に。酷い話だ。
[小さく肩を震わせ、ユウキの言葉に頷いて歩き始める。
やがて見つけた洞窟、入口付近に誰かが潜んでいないか確かめ、中へ入ると入口から見えない場所へ移動]
奥はどうなってるんだろう。
[ユウキから<54>cm離れた場所に腰かけ、懐中電灯で軽く照らしてみた]
こんなことになるなら
昨日、炙りマシュマロ食べておくんだったなあ。
[警戒する程遠すぎず、信用する程近すぎない距離。
携帯を操作しながら、隣を見やった]
嬉しい。しかし2匹だと少ないな。
こっちにも杏の名前があった。すぐ隣に何かボタンもあるが押せなかった。
ホットラインとは違うようだが、もしかしたら時間が立てば押せるのかもしれない。
[静かな洞窟にユウキのつぶやきが聞こえた]
椎葉か。一人じゃなければいいけれど。
……心配なら、メールしてみたらどう?
[洞窟の奥を睨むように見つめ、気配を探っていた]
瀬田と?
……安心、とまでは言い切れないが、一人よりは余程ましか。
そうだな。大所帯になれば狙われやすいが
二手で協力できれば、色々と融通は利くな。
[ユウキの言葉に頷いてみせた]
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