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― 森 ―
はっ。はあっ。
[晴れ渡る空の下、木漏れ日が当たる、森の中で少し広くなった場所。男は汗を流しながら、延々と木刀を振り続けていました]
[素振りを止めて、手拭いで汗を拭います]
……確か今日は会議の日か。
ちっ、謹慎中じゃなければ。あいつら一人残らずぶっ叩いてやるのによ。
[忌々しそうに舌打ちして、森から山へ続く道を歩いていきます]
[道を歩いていると、二人の娘が話しているのが見えます]
あれは、萩原の所の娘と……余所者か。
[一瞬、眼光が鋭さを増します。そのまま脇を通り過ぎようとしました]
……ああ。
[かけられた声に、表情を変えぬまま首を小さく縦に動かします]
何をしている?
[足を止めて覗き込むと、段ボールの中の白い塊が見えました]
別に好きでも嫌いでもない。
鶏や豚の方が好みだ。
段ポールに入っているなら、野良ということもあるまい。
[哀れな、と無表情のままつぶやきました]
何もできぬなら、無闇に近づかぬ方が良い。それが互いの為だ。
[余所者に告げた後、萩原に向けられた一言には触れぬまま]
必要なら言え。
知り合いに声をかける程度のことはしてやる。
たまたま通りかかっただけだ。
[向けられた微笑に、調子が狂うとばかりに舌を打ちます]
……それで、その男女はどうなった?
だいたい、どうしてそんなことを知っている?
そうか。
[一言漏らすと、倣うように空を見上げます]
……だが。永遠なんて、幻想だ。
村の人の記憶と同じ。この村だって、変わっていく。
[意地悪な言葉を、真っ直ぐな彼女に抵抗するかのように紡ぎました]
わかった風な口をきくな……願って、それが適うならばっ
[謹慎中の青年は悔しそうに言い放った後、言葉を止めます。大きく息を吸って]
すまん。ただの八つ当たりだ。
……どうした?
[自嘲するように笑い、少女の様子を見ます]
[少女が立ち去る様子を見送ります。イマリがいれば、気まずそうな表情を見せたでしょう。別れの言葉もなく、足早に山の上へと歩いていきます]
……御縁だの願いだの、弱き者の妄想にすぎん。何の役にも立たん。
大切なものを護るのに頼れるのは、己の力だ。
[縋るように、腰に下げた木刀を握り締めました**]
[一人、山の上から、曇り空と眼下に広がる景色を眺めています]
時代に取り残されれば、待ち行くは滅びの運命のみよ。
……伝統だの崇りだのと、下らん話。
[木刀を振ると、空を切る音が*響きます*]
[木刀を振り、花を愛で、木の上に登ったりして、やがて大きな伸びをします]
こうしていても、もどかしさが募るばかりだ。
……まだ会議は続いてるのだろうか。
[山を下り、集会場へと続く道を歩いていきます]
[集会所へと向かう道。神社の前の階段に人影が見えます]
……?
[速度を緩めて目を凝らすと、どうやら教科書を広げた少女と主婦のようです]
[神社前、どこか和んだ雰囲気の二人から視線を逸らし、そのまま集会所へと向かいます。集会所の入口で、青年団の仲間に挨拶]
わかってる。邪魔はしない。
ちょっと聞きたいことがあるだけだ。
[集会所の縁側にも人がいるようです。そちらへ視線を投げてから、熱弁中のネギヤを見やります]
[集会所の入口付近、結城先生や雑貨屋に会えば、軽く頭を下げます]
……大分激しくやってるようだな。
[だんだんと熱を帯び始めた会議の様子を、じっと見詰めています。ニュータウン建設に、誰が反対派で、誰が賛成派なのかをしっかりと見極めるように]
[やがて大きな音を立てて立ち上がった老人が、祟りを恐れぬ不信人者とネギヤを糾弾し、怒号が飛び始めます]
熱くなりすぎだっての。
……やれやれ。
[かしーん、と木刀が床を叩く大きな音が、集会場に響きます。会議の声は静まり、視線が集まりました]
いよう。いい加減喉も渇いただろう。
あっちで何かあったみてえだし、話し合いは一時中断しちゃどうだい?
[縁側の方に集まった一団を顎で指し示します]
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