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[理科室の施錠をし、鍵を返却して校門に向かうと人が集まっていた]
あ、ヨシアキ。
メール見落としてた。ごめん。
[集まっている面々を見て]
ところで、この集団は何?
広めるんかい
恋人が出来んかったら、マシロのせいやな
[こいつなら、本当にやりかねないけれど]
視線がやらしかったら、赤飯なんかい
それに、指差したん自分やろうが
[なんだか、どんどんマシロに変態塗りされてる
こいつとの会話は、面白いしいいんだけれど]
綺麗な色眼鏡で見たら、皆綺麗に見えるんか
心の目なんか、俺にゃないわ
ん…―――
よぉ、この集まりはあれや
肝試し?
俺も、マシロに呼ばれた口やしわからん
[ひらひら、手招きしてみつつ]
よかったの、マシロ
10人目やぞ
[ぱらぱらと、それでも生徒の集まる校門前。
花咲く雑談に背を向けて校舎のほうを眺める
ゴロウマルの口の中では、飴が転がっている。
すぐに食べるつもりもなく摘みとった金飴は、
暫く喋らないという意思表示に役立って*いた*]
と、とにかく残しといてよ?
うん、それじゃ・・・
[やっと通話が終わったらしい。携帯を閉じながら戻ってくる。さっきし損ねた自己紹介を。と思ったら新しい人が増えていた]
・・・あの人も肝試しに参加するのかな・・・?
[どんどんと増える人についていけなくなりそうで少し不安になった]
ん、あ、またやった。
[ボンヤリしたまま気付けば校門の近くまで来ていた。マシロとヨシアキのやり取りは声量によっては聞こえたかもしれない。]
しかしあの辺、なんか空気が…爆発しろ的な空気がするんだけど…
[その空気につい二の足を踏んだ。]
なんや、参加するやろ、肝試し
つか、メール返さんかったんやけするよな
[にやにや笑いながら、彼を見るけれど
俺も巻き込まれた立場であるのだし
勧誘に協力する必要は、ないのだけれど]
マシロとアンが、参加して欲しいってよ
[ふと校門に来ていたクラスメイトに気づく。何回かクラスで見かけた事があったはずなんだけど・・・]
・・・誰だっけ?
[シンヤのほうを見ながら首をかしげた]
ほうか、参加するか
まぁ、せっかくのイベントやし
皆でやったほうが、おもろいやろ
[単純に、イベントとして
あまり人数が多すぎてもよくないけれど
このくらいなら、いいんじゃないだろうか]
[キョロキョロしているとヨシアキと参加する事になったらしいセイジが目に付く」
自己紹介・・・
[またもやすっぱり忘れていた。向こうからなんか歩いてきてはいるが名前も思い出せないし、まぁ・・・うん、平気だろう]
あ、えっと・・・
[遠慮がちにヨシアキ達のほうに近づきいつもの調子で自己紹介をした]
[いつもの簡潔。というか簡素な自己紹介をし終わってふと振り返るとシンヤがさっき自分が立っていた場所でなんか立ち往生していた]
・・・?
[首をかしげた]
…フルヤマじゃん
[ガリ、と飴を噛み砕く音がして不良が口を開く。]
…おまえも参加すんの 肝試し
[同じ中学出身の後輩と見て、シンヤに声を掛けた*]
ん…――――?
[なよなよした男子生徒が、自己紹介をしている
どうやら、肝試しに参加するようだ]
タカハルな、よろしく
俺はヨシアキでええからな
あ、はい、よろしくお願いします・・・
[シンヤからまた目線を外す]
よ、呼び捨てなんて・・・むむむ、ムリですよ・・・
[小心者が先輩を呼び捨てするのは少し、いや、かなり厳しい事である]
それにしてもなーぁ、センセたちにバレて無いのかにー?
ま、そのスリルも一興ってやつですかにゃー。
[じわじわ集まったり現地スカウトされたりで、何時の間にか10人に近くなってきたこの集団。
空は暮れなずんで、幾つか電灯が灯っている校舎に視線を向けて、一人ごちた]
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