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へぇ、お役人さんも、こんなオカルトめいた御伽話に食いついてくるんだな。
[意外だった。
同郷のクレスト以外と話しているところをほとんど見たことがないせいか、無口で冗談ひとつ言わない印象が強い。そのミハイルが、自分の冗談に乗り気な態度を見せている>>111。
珍しいなと思いながらも、それ以上に写真に興味を持ってくれた事が嬉しくて]
ああ、映ってたらな。
[くしゃり、と笑顔になる]
現像自体は手間ってほどじゃないんだが…さすがにここには暗室も道具もないだろうから、現像するのは雪が止んで写真館に戻ってからになるだろうな。
いつ止むか分からないが、まあ、ずっと降り続けるって事はないだろ。
それまで、色々と撮っておく事にするさ。こんな画、そうそう撮れるもんじゃないしな。
[目線を外にやると、降り積もる雪は一層深く*]
[慣れない場所での階段の上り下りはマティアスには大変だろうと、1階にある居室のうち2つを、続きで借りる事にした。
部屋は大して広くなく、簡素なベッドの他には小さな机くらいしか置いていない。寝具もタオルケットが一枚あるだけ。この寒さを凌ぐには、心もとない。
それでも部屋に篭るなり濡れた服を脱ぎ捨て、タオルケットに包まれば、冷え切った体に熱が戻ってくるのが分かる。窓辺に干しておけいくらかマシにはなるだろうが、乾くには時間がかかるだろう]
もっと酒、持って来りゃ良かったな。
[撤収する際に、ちゃっかりイェンニの店から持ってきた蜂蜜酒を口に含み、タオルケットに包まった格好でカメラの手入れを始める。
幸い、本降りになる前に辿りつけたお陰でほとんど濡れていなかった]
…さむ。
[ふるり、と体を震わせ、いつ止むかとも知れない雪を見た。
薪の備蓄はどのくらいあるのだろう。サウナや煮炊きにも使うのだから、全く無いという事もあるまい。少し、暖炉に火を入れた方がいいかも知れない。そうすれば服も乾くし、そこで多少の煮炊きも出来る]
まるっきり不審者だな、これ。
[下着はつけているものの、裸にタオルケットをかぶっただけの格好で、薪を探しに部屋を出る。イェンニやイルマに出くわさない事を祈りながら**]
―少し前―
ま、そうだな。
[ミハイルの言葉>>131に頷く。男自身、ああは言ったものの『面白いものが写った写真』など撮れるとは思っていない。単なる話のネタだ。そしてそのネタのお陰で、役人の意外な面を見る事が出来た]
…ネガだけでも作れれば、画くらいは見られるんだけどなあ。
僅かな明かりでも入ったら真っ黒になっちまうから、もし写ってたら勿体な…ん?
[体を震えさせるクレスト>>119に気づき、そう言うことかと納得。
あまり怖がらせても悪いだろうと]
あちこち撮ってはみるが、あまり期待するなよ。
結局、コッコも撮らないうちにあの騒ぎで消えてしまったし。
[>>132そう、言うに留めた]
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