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-喫茶『snow』-
[お店の扉を両手で押し開く。
ちりちりと扉にかかったベルが鳴り響く。
店内からこちらに歓迎の声が掛かる事は無い。]
――。
[それでも特別気にする素振りは無く]
…いらっしゃいませー
[先に入れば振り返り、後に続く皆へ向け、
笑顔と挨拶をし店内へ招き入れる]
お、おう。
[転んだ時に打った膝をすりすりとしながら
ミナツに答えて。
ちょっと待っててといったミナツと向こうにいた
イマリが共に同じ方向へ行くのを見た]
げ。ムカンシン女。
[うへえと肩をすくめて女子学生3人を見てから
ズイハラの方へ駆け寄った]
おっさん、もーヘーキなのか?
[多分、体調のことを言っているらしい。
イマリが喫茶店へというのをが聞こえて]
いくいく。だってさみーし!
[先頭を行ったイマリの後を追って喫茶店へ]
[いらっしゃいませと振り返って言うイマリを
へらへらと笑って見て。とりあえずそこらの椅子に
勢いよく腰を下ろす]
でもさー、店員いねーんじゃ
だれがつくんの?
[足をぶらぶらさせて座ったまま背を伸ばして
厨房の方をのぞきみて]
………げっ。
またでたっっ!
[見えたものに思わずまばたき]
[子供特有の悪態をつく様子にはプロ精神を。
にこりと笑い、小さくお辞儀をし]
本日は私めが、
こちらで調理を担当させて頂きます。
上原、と申します。宜しく御願い致します。
[頭を上げれば]
ご注文は皆様、パフェでよろしいでしょうか?
[問い掛けるも]
ん?
[デンゴの声に、厨房へ視線を向ける]
[厨房の方へ視線を向けても誰も居はしない]
こぉら、デンゴ。
[デンゴに向き直り]
出たって、何が出たの。
何かの悪戯?
…驚かせようったってそうは行かないから。
[ふふふ、と不敵に笑い]
オレ、チョコレートぱっふぇー!
[厨房を見て首をひねりながらも
自分の要求は張り切って口にする。
イタズラだと思ったらしいイマリの言葉に]
イタズラなんかじゃねーって…
[ぶう、と口を尖らせてイマリを見て厨房を指差す]
なんかいんだよ、あっちにー。
もやもやーっとした、何かが。
[もやもやした感じを示したいのか手をくねくねさせて]
さっきも、見たんだ。
ジュンタにーちゃんちで…
[ぷうう。頬を膨らまして反論をする]
[注文を受ければぶつぶつと反芻する。
全員分の注文を聞き、]
承知致しました。
暫くお待ち下さいませ。
[ぺこりとぎこちのないお辞儀]
――。
[だが。
デンゴの必死な訴えに厨房をもう一度見る。]
――、デンゴ…
[ちょっと涙目]
そういうのやめてよ、もう…
[本気で少し怖がっている]
…うぅ
[恐る恐ると言う具合に厨房へと。]
…何か居るのかなぁ
[厨房の中に入り、デンゴの言葉を警戒する様に。
辺りをきょろきょろ見回した。]
[涙目になったイマリを見て
ばつが悪そうに口を尖らせ、周りを見る。
他の人々はどんな表情で自分を見ていただろうか]
で、でもきっと、へーき。
[とりなすように言葉をかけて、
え?っと頓狂な声を上げて首をふる]
誰か今なんか言ったか?
のけもの、とか…
[へへら、苦笑い。
誰も言っていないとしたら、残る可能性は一つ]
わあああ、もやもやが喋った!
[一瞬だけ聞こえた言葉。
けれどじいいと見ても、続く言葉は聞こえない]
な、なんか、くってる。
[見間違いかと目をこすって
厨房のもやもやをじいと見続ける]
なに、くってんだ…
そもそもくえんのか!!
[驚く場所が、違う]
[厨房の中、材料を見繕いながらも。
向こうから聞こえるデンゴの声にびくりと震える。]
……な、なんなの…
[なるべく其れについて考え無い様に。
考えれば考える程に厭な想像をしてしまうから。]
…大丈夫、大丈夫…
[ぶつぶつ呟きながら作業続行。
だが、『喋った!』と聴こえれば]
……
[そそくさと厨房から顔だけを出し、様子を窺う]
[びくぅ、と更に身を震わせた。
もやもやは何かを食しているらしい。]
…で、でんご…
[更に、恐る恐る]
今、その、さ。
もやもやはどの辺にいんの?
[デンゴが此方を見ている限り、
恐らく近くだろうか、と。びくびく。]
そ、そこ。
[厨房の、コンロの近く。
鍋が置いてあるあたりを指差して]
…荒れてんのか…
[もそもそと遠くで籠もる声。
何を言っているのかよくわからないが、
なんだか憤っているらしい]
オレ、なんであんなん見えてんだ…?
[表情を引きつらせて首をひねって]
オレもてつだう!
[椅子からとん、と飛び降りて、
びくついているイマリの側に行った]
[指差される辺りを凝視。]
そ、そこね…
[荒れているらしい、もやもやに警戒。]
ここってお化けでるんだ…
そんなの知らなかった…
[ぶつぶつと一人ごち]
あ、うん
[手伝うと此方へ来るデンゴには頷き。]
あぁ、だいぶ良くなったさ。
[心配げな少年に親指立てて。
されど、はらり…雪のようにほどけかけて…ぎゅっと手首をにぎった。
吐く息は、白くは無い。]
―喫茶店―
[先に入ったイマリが店員のようにあいさつするのに、一瞬目を丸くして。]
へぇ、そういう趣向かぁ。
[丸くなった目は、すぐに細められた。]
じゃあ…ブルーベリーのヨーグルトパフェをひとつ。
[デンゴが此方へこれば少しは和らぐか。
ただ、子供にはそういうものが見えやすいという
類の噂話を思い出し、ちらちらと。
デンゴの視線を追ったり、コンロの辺りを見たり。]
――。
[警戒を解く事無く、材料を一通りそろえていく]
…ばんばんじーは、でざーとじゃない。
[もそっと、何かに反論するように呟いて
イマリが並べる材料を見れば目を輝かせた]
おーっ。
すげえ、プロっぽい。
[喫茶店の厨房自体がはじめてで
物珍しそうにきょろきょろと。
それでもある一角を見ては時折唸って]
[揃えながらも冷蔵庫から顔を離し、]
デンゴ〜?
[思い出した様に]
テーブルに人数分のお冷と、
おしぼりを運んでくれるー?
[にこり、と笑い声をかける]
[ばんばんじーは、とデンゴが呟き]
―――。
[思わずコンロの辺りを凝視]
……
[しらーっと冷たい目線を流し]
…結構、抜けてる幽霊なのかな
[ぼそ、と勇敢な台詞を呟いた]
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