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あれ?
マシロちゃん?
[さっきまで片づけをしていてくれたはずなのだがとキョロキョロ]
[ネギヤの死亡診断書をちらと見ると、首をかしげた]
そうよね、確か、事故で…
あれ、じゃさっきのは?
[まさかお化け、と想像して身震い]
[さっきまでいたはずの、子供達。
本当にいたのか、それとも…そう思っているだけなのか。
自分は生きている?それとも、やはりそう思っているだけ?
混乱する思考。
広報誌のお悔やみに載っていたのはさっきのネギヤで
さっきまでいたはずの人のお悔やみ記事なんてありえなくて]
わっかんない、なぁ
[部屋の入り口の近くの壁にもたれて、
ずる、と滑り落ちるように*座った*]
[夢を見ていた。
故郷へ帰る前の、最後の日の夢。
インターン先の美容院の皆が笑顔で送り出してくれた。
がんばれ、といって。
…そして故郷へ戻る、電車へ乗り込んで…それで]
あれ、そっから先は…?
[変な夢、と思ったときに目が覚めた]
[ぼんやりと周りの会話を聞きながら、
夢の意味を考えていた]
みんな、死んでる?
船は、誰も置いていってはいない…
え、それじゃ、あたしたち、は?
[夢は、故郷に着く前に、途切れていた]
あたし、帰ってこれなか、った??
うそよ、そんなの。
だってあたし、ここに。
[ライデンとイマリにぼんやりした瞳を向け、手をあげた]
どうやら、みんないない人、みたいだねぇ
[す、っと立ち上がると部屋から出た。
豚汁があれば調理場で温めなおそうかと]
[ライデンの言葉が背後から聞こえたならば足を止めて]
あぁ、わかってるさ
だってあたしも、「いる」もん。
[何かわかってきたような、でもわからないような不安]
[炊事場の近くでエビコと頭を撫でられるその姿を見て、
思わず空を見上げた]
[今はその影を見せていはいない月。
ただ、その存在が深く心を侵食されているかのような
感覚だけは強く残っていた]
[重い気持ちを振り切って炊事場のなべを片っ端から開けていく。
一番端の深鍋に豚汁が残っていた]
あぁ、炊き出しで出してなかった分が残ってたね
…悪くなってはいないだろうけど。
[棚から小皿を取り出して少し味見]
うん。大丈夫。…………多分。
[呟いてなべを火にかけた。
程よく温まったならば火を止めて、食べられるように器を*用意するだろう*]
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