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[話しかけてきた女の子の驚きにも頷いた。]
ええ、私の日記には、その五番さんの情報、本当に大雑把にしか浮かびません。
今もどこにいるのか、わからない状態です。
『だれかに会う気もする』
そんな感じでした。
うむ……。
[男は一連、見守る形となった。
そして、最後は一番と八番の信頼、という言葉でつながった関係を眺める。]
――……とりあえず、
この場収まったというわけですな。
[そして、両手を組んで、最後に自己紹介をした。]
一番ヨシアキさん、六番コハルさん、八番セイジさん、九番デンゴさん
私はゼンジです。
そして、ヨシアキさんの話、聞かせてもらいました。
私は貴方のまっすぐさはなかなかに好きですよ。
さてに、
カノウさんに協力する体制が整えられたことは、いい形になったかと思います。
ただ、敵を欺くなら味方から、
ここでの情報、今、零番、三番、五番、七番、には筒抜けと…。
ちなみに五番は本当に誰とも接触していないことを知っています。
[本当は機能している日記、それをそのままコハルに伝えてはいなかった。]
残るは零番、三番、七番、
三番はカノウさんとの共闘関係が成立しているといえども、今現在、誰と接触しているか不明です。
七番の動向はコハルさんにききますか。
あと、零番。やはりここは、どうにかしにといけないでしょう。
とりあえず、情報で、ここが固まったということを知れば、
こちらを崩しにかかるか、仲間として接触するかのいずれかになるでしょう。
なので、それを回避のためにも、私はあえて、ここでは、離脱する構えをとります。
それが、吉と出るか凶と出るかはわかりませんが、
もちろん、鬼である以上、
貴方やデンゴくんの仲間であることは信頼してください。
ただ、貴方の思惑通りにコトが進むとは限らない。
私はもう少し、考えさせていただきます。
[そして、八番をみやる。]
信頼というもの。
その形のないものに、どれだけ強さがあるかも興味はある。
それにまだ、ゲームは始まったばかりです。
そこのセイジさんが、何かこだわりがあるように、
私もただ、組めばいいと思っているわけではありません。
[そして、扇子を広げ、文字を確認する。
『四番は、その場から離れる』
未来に頷いてから、彼らに黙礼した。]
次に会う時はどうなるかわかりませんが、
いずれ……。
― 3Fへ ―
――……で、はじめまして、というべきですかな?
[コハルに回答したあと、
こまめに扇子を眺めることにした。
そして、コハルが会ってたという人物、
フユキをそこに見つけるだろう。]
――……貴方はあまり動いておられないようです。
大丈夫ですか?
[みつけたフユキに気遣うような態度を見せた。*]
十番……彼は、強いです。
そして、自らの世界を愛しています。
他に、何か揺るがせるものがないのであれば、
彼はきっと、勝ち残るほうにつくでしょう。
[しばらく考えてからそう述べ…。]
彼に接触する必要性は感じています。
彼をこちら側につけることはキーかもしれませんね。
デンゴくん
本当は、君にはそういうこと、させたくない気もする。
だが、どうやらここで勝つ、ということは、
そういうことらしい。
でも、大丈夫かい?
[それは、子供であるという心配。]
つまり、私には貴方の動向が思いのほかよくわかってはいません。
出向いたのも、ここに貴方がいるということがわかったからです。
そして、貴方がもし、今の状態をよくお知りでないなら、
ある程度、お教えすることもできます。
[そこで扇子をまた少し広げる。]
ちなみに、貴方が鑿を所持していることは知っています。
[フユキの動向を窺う。]
何かが?
[階段を駆け下りる音はどう考えても異常を示している。
誰かが追われているのか、それとも、追ってるのか、それとも何か別の事態が起きたのか。]
フユキさん、どう思いますか?
なるほど
貴方は、ひどく慎重で臆病なのに、
博奕打ちなのですね。
もし、このあとも、
貴方の心を揺るがす誰かができたら…。
貴方はどうするのでしょうか?
[それは答えを返せというわけではない。
ただ、この揺れる男への素直な感想だった。]
[扇子に文字が増える。
『八番が追いかけてくる』
確認し、視線を向ける。]
セイジさん……今の音は貴方ですか?
いえ、違いますね。
あれは駆け下りる、音でした。
デンゴくん、おつかれさまです。
[こちらはねぎらいの言葉をかける。]
今、どこにいますか?
大丈夫ですか?
[なるべく表情は変えずに。]
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