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[また、風が吹いた。
全てを消しさるかのような、強い風。]
また、風か…っ!?
[風が鎮まった頃、新しい血の匂いがした。]
備前さん?
堂禅センセ、診ていただけませんかね。
手当てが出来るようでしたら、早く。
[傍目から見ても、絶望的なように思えたが。]
また、文字でも書かれていたりするんですかね。
[おもむろにセカンドバッグから手帳を取り出し、頁を捲る。
数秒間、息を止めた。
ふるふると拳を震わせる。]
あん、のやろう…っ!
前から気に入らん気に入らんと思っていたが…!
[傍らの堂禅からは、どす黒い色をした花水木の絵だけが見える筈だ。]
[風雪の奇妙な呟き。
訝しげに首を捻る。]
風雪センセ、こんな無残な死体を綺麗というのはどうかと。
まあ、いいです。
………あの男はバケモノですよ。
花水木のバケモノ、と仮称しておきますが。
[手帳の頁を、堂禅に見せる。
どす黒い花水木の絵と、天馬 啓太と掻かれた文字。]
くそっ!
一番危ないのは獏じゃねえか。
…センセ、ここの見取り図何処だ?
『くおんのちかい』。…久遠の誓い?
変に穏便な言葉ですね。…バケモノに誓う事などあるものかとも思いますが。
[風雪に説明を求められ、何処か落ち着かない様子ながらも答えを返す。]
説明している暇もあんまりありませんが、ううん。
私はバケモノか人間かを見分ける事が出来まして。
暴く者、とでもお呼び下さいな。…非現実的な話で誠に申し訳ありませんが。
なんだかんだで、あの男は獏の傍につきっきりでしょう。
だから一番危ないんです。
[古びた地図を、まじまじと見る。]
借りても構いませんかね、これ。
…いや、ゴミを捨てに行くと言っていただけでしたが。
部屋にでも戻ったんでしょうか。
[地図を指で突付きながら、もどかしげに。]
…なんかあっても、庇いきれませんからね?
[信用されていないなと思いながらも、渋々頷いた。
地図を手に、堂禅がついてこられる程度の早足で歩き出す。]
孝治君か。
花水木のバケモノ…いや、獏とよく一緒に居たあいつw見なかったか?
あの男には気を付けろ。一人では近付くな。
[言うだけ言って、堂禅の案内に従い歩き去っていく。]
獏、いるかっ?!
…いや、無事か?!
[転げそうになりながらも、体勢を立て直して辺りを見回す。
自然、声も大きくなる。]
てめ…っ!よくもぬけぬけと!
[男の姿を認めた刹那、堂禅が制止するよりも早く走り出す。
コートのポケットから取り出し、喉元に突きつけるは鋭く研いだ赤鉛筆。]
動くなや、バケモノ。
とぼけるんじゃねぇ。
素知らぬ顔して何企んでやがる、花水木のバケモノ。
[殺気の篭もった声。]
獏がこいつから離れるんなら、これをどけてもいい。
[それまでは、どうあっても動く気はないようで。]
へいへい。引っ込めりゃいいんでしょ引っ込めりゃ。
…ちっ。
[流石に息子の一声には勝てず、赤鉛筆を仕舞う。]
……………獏。
この手帳を見ろ。言いたいことはそれだけだ。
[言うなり、手帳を獏に手渡す。
手帳の中には見知らぬ多数の名前と白木蓮。消された名前と花水木。
真白い頁の二つ前には堂禅の名前と白木蓮の頁。
一つ前には天馬の名前とどす黒い花水木の頁。]
話し合ったところで、バケモノが引き下がるかよ。
今だってすっとぼけやがってるっつうのによ。
[やや遅れながらも、孝治に返事を返す。
まだ落ち着くには時間がかかりそうだが。]
[獏が手帳を読み終わった頃合に、返却して貰い。
元通りセカンドバッグへと丁寧に仕舞う。]
ま、パパにはこういう特殊技能があってな。
…わかりました。獏と一緒なら文句はありませんぞ。
ヤツの監視も出来…?
[言ってる傍から男は何処かへ行った。
引き止める道理などはない、が。]
あちらは止めなくていいんですかね?
[不機嫌そうに鼻を鳴らした。**]
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